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てらおか風舎

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SLOWNER WEB MAGAZINE

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記憶に残る能登の味、能登牛

能登 志賀の郷リゾート/2022.02.25

てらおか風舎

石川県の味覚といえば、日本海の海の幸がイメージされることでしょう。甘エビ、ノドグロ、寒ブリなど、名物をあげると枚挙にいとまがないほどですが、近年では、能登の自然で育まれたブランド畜産品が続々と誕生。その中でも、稀少がゆえに県内でしか流通されていない「能登牛(のとうし)」が頭角を現しています。
能登牛は、石川県内で肥育され、なおかつ県内での肥育期間が最も長い黒毛和種で、肉質等級はA3以上かB3以上という厳しい基準を満たした牛。大正時代に鳥取から農耕用に導入された牛が現在の能登牛の元祖とされ、その後、兵庫から肉用に導入された種牛を掛け合わせていき、最高の和牛として評価されるようになりました。
能登牛認定店第一号のレストラン「てらおか風舎 富来(とぎ)本店」は、精肉屋として1904年(明治37年)に創業。当初から肉の販売だけでなく牛の生産も手がけ、能登の食肉文化をけん引してきた存在です。生産者と連携しながら、能登牛のブランド強化のために尽力し、2007年(平成19年)には「能登牛」が「地域団体商標」に登録されました。2017年(平成29年)からは、志賀町で営農事業も始動。質の良い能登牛の増産のため、能登牛となる黒毛和牛子牛の生産を行うなど、地域の発展に貢献し続けています。

増穂浦(ますほがうら)海岸近くにある富来本店。テーブル席の1階ではステーキを、畳席の2階では焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶなどが楽しめます。日本海からの潮風がそよぐこの場所には、かつて風車が目印の牛舎が広がっていたそうです

最高ランクの能登牛たっぷりのステーキ重

牛肉の旨味や甘味のもととなるのが、オレイン酸です。能登牛のオレイン酸含有量は、他のブランド牛と比べてもきわめて高く、その生成には、日本海から届く塩分を含んだ潮風が大きく影響していると考えられています。
てらおか風舎で供されるのは、A4、A5ランク、さらに霜降り度合いが多いA5プレミアムの、選りすぐりの能登牛。焼肉、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶなどのほか、能登牛の刺身や能登牛プレミアム生ハムなど、新鮮な牛肉を使ったオリジナルメニューも揃います。
「能登牛の匠ステーキ重」は、土・日・祝日のランチ限定メニューとして登場。ミディアムレアに焼かれた能登牛は切り身の表面が脂でツヤツヤと輝いています。その見た目通り、弾力のある肉は噛み締めるほど旨味にあふれ、溶けてなくなるようなさわやかな味わい。地元のカネヨ醤油を使った少し甘めのタレや石川県産米も、能登牛の旨味をさらに引き立てます。
県外から訪れる人のほとんどが、ここで初めて能登牛を知るそう。しかし、一度味わうと毎年訪れる人、旅行中に2日連続で訪れる人もいるほど、忘れられない味となっています。

「家にこもる日が続きましたので、日本海と空を見ながら、ゆっくりお肉を食べて、明日への活力にしていただければうれしいです」と、
店長の大矢まどかさん

取材撮影/2021年11月19日

てらおか風舎 富来本店[現地から約16.8km]

てらおか風舎 富来本店
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