グループAIポリシー
第1版・2025年4月23日制定
大和ハウスグループ(以下「当社グループ」)は、AIの弊害を除去しつつ、その利便性を存分に発揮させることにより、お客様をはじめとするステークホルダーや社会の期待に応える持続可能な企業集団であり続けることを宣言すべく、ここにAIポリシーを定め、当社グループの指針とします。
1.人間中心
当社グループは、AIを積極的に業務に導入しており、今後もさらなる導入を推進していきますが、あくまでもAIは人間の意思決定を補完する手段であると位置づけるとともに、AIに過度に依存するリスクに注意を払います。また、AIが生成した情報には虚偽・偏向情報が含まれる可能性があることに配慮し、当該情報の適正性を人間の目で確認する姿勢を維持します。
2.公平性
当社グループは、AIに与える学習データの偏りをなくすなど、不適切なバイアスを生み出す要因を排除し、公平性を確保することに努めます。同時に、どれだけ要因の排除に努めたとしても、AIがバイアスを生み出す可能性自体は排斥し切れないことを十分に理解した上で、AIの利用形態・利用範囲等を画定します。
3.透明性
当社グループは、AIの検証可能性を確保するため、AIの開発プロセス・学習プロセス等の記録化に努めるとともに、本ポリシーやステークホルダーとの対話により、AIの利活用方法・方針等に関する説明責任を果たすよう必要な対策を講じます。
4.安全性
当社グループは、ステークホルダーの権利・利益に危害を及ぼすことがないよう、利活用するAIに内在するリスクを分析・評価した上で、当該リスクへの対策を講じます。また、当社グループのコントロールが及ぶ範囲でのAIの利活用を徹底するとともに、AIに与える学習データの正確性・最新性に配慮するなど、AIの適正利用・適正学習に努めます。
5.セキュリティーとプライバシー
当社グループは、AIの利活用により個人情報や機密情報の漏洩等の事態が生じないようにするために、また、AIが正しく安定稼働できるようにするために、強固なセキュリティー体制を構築します。
6.法令遵守
当社グループは、AIの開発・利活用を規律する法令(海外の法令を含みます。)や、AIを利活用する過程で適用される法令について、それらを遵守することはもちろん、それらの制定・改廃を適時に把握し、必要に応じて、AIの開発・利活用方針や社内体制の見直しを図ります。
7.人財育成
当社グループは、AIの利活用の方法や、利活用に伴うリスク等について、正しい理解を促すためのリテラシー教育・人財育成に継続的に取り組みます。
【本ポリシーの見直しについて】
当社グループにおけるAIの利活用の状況や、AI技術そのものの発展・進展に応じて、本ポリシーの改定を継続的に実施します。