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ロイヤルシティ佐田岬リゾート

“暮らす森”を知ろう

SLOWNER WEB MAGAZINE

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「森の暮らし」を支える/感じる

春を待つ、愛媛・佐田岬半島の植物

ロイヤルシティ佐田岬リゾート/2022.03.31

ロイヤルシティ佐田岬リゾート

ロイヤルシティ佐田岬リゾートは、日本一細長い半島、佐田岬半島の高台に位置し、辺りにはタブノキ、シロダモ、ヤブニッケイなどの常緑広葉樹が広がっています。まず宇和海を望む『蒼洋の丘』に向かうと林の木々の根元に赤い実がありました。縁起物のマンリョウです。5年前の夏に花を見たトウコマツナギは細長いさや状の実を付けていました。多くの植物の芽が固い2月上旬、ジグザグに伸びた枝のハチジョウイチゴは芽がほころび、若草色の若葉が顔を出していました。

『蒼洋の丘』からB街区に向かう途中にある『むかいパーク』の緩やかな傾斜地は枯れ草に覆われていましたが、点々とノアザミの緑色の葉が見え、中には紅紫色のつぼみが付いている株もありました。『むかいパーク』にはフジバカマが植栽されているので、秋になると渡りをする蝶のアサギマダラが南に向かう旅の途中に立ち寄るそうです。佐田岬半島はたくさんの野鳥も飛来します。この日は風が強かったためか、野鳥の姿は見ることはできませんでしたが、林の中で落ち葉をかき分ける音があちらこちらで聞こえました。

斜面を活用した住まいが続く佐田岬リゾート。目の前に遮るものがなく、空や海の広々とした眺めが楽しめる

C街区は瀬戸内海側にあり夕日が見えるエリアです。車道と車道をつなぐ少し急な上り坂の遊歩道沿いにはヤブコウジや綿毛を付けたツワブキがありました。道沿いの高低差がある所では、樹高の高い木の枝先が間近に見える場所も多く、木々の冬芽を観察することができます。

マンリョウの果実
漢字で万両と書き、縁起物として知られる。十両とも呼ばれるヤブコウジも見られた

ハチジョウイチゴ
キイチゴの仲間。若い枝などにビロード状の毛がある。早春に白い花を下向きに付ける

ノアザミのつぼみ
春に咲くアザミ。葉を地面に放射状に広げ冬越しをするのでまだ草丈が低い

冬芽や葉痕(葉が落ちたあと)の形は樹種それぞれに特徴があり、大きく丸みがあるタブノキの芽に比べると、ヤブニッケイは小ぶりで細い芽をしています。アカメガシワやイヌビワなどの落葉樹の中には葉痕が顔のように見えるものもあるので、何に似ているか想像しながら観察するのは冬の散策の楽しみのひとつです。高台にある佐田岬リゾートは日当たりと眺望が良い敷地が多く、それを十分に生かす建物の配置や植栽をされている様子がとても参考になりました。次回は今回歩けなかったA街区も歩いてみようと思います。

ツワブキの綿毛
フキに似た丸い葉は肉厚で光沢がある。秋から冬にかけて黄色い花を付ける

タブノキの冬芽
大きな芽にはつぼみと葉が入っている。小さく黄緑色の花より赤みを帯びる若葉の方が目立つ

アカメガシワの葉痕
茎や芽に細かい毛が密生している。葉痕の模様がU字型で笑った顔のようにも見える

関口 亮子

自然観察指導員/1級造園施工管理技士/グリーンアドバイザー

集いと発信で、つながる場に。佐田岬シェアサロン

佐田岬リゾートの中央に広がる『むかいパーク』の隣に、2021年(令和3年)6月、シェアサロンがオープンしました。室内は、高さ約7mの吹き抜けを有する1階リビングのほか、2階にカウンターやフリースペースをレイアウトし、オーナーさまはもちろん、現地見学の方や観光に来られた方にも無料で開放しています。時にはオーナーさまが講師となったカルチャー教室も開催され、藍染めや書道などを地元の方と一緒に楽しむことができます。

取材撮影/2022年2月6日

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