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災害対策に役立つ
アウトドア用品と知恵

忘れた頃にやってくる自然災害。最近は頻度も上がり、防災意識が高まっている方も多いと思います。手軽に取り入れられる防災対策としておすすめなのが、「アウトドア」です。アウトドアでの経験やアイテムがどのように役立つのか解説します。

POINT 01 アウトドア経験が災害時にも役立つ理由

電気やガスがないアウトドアの状況は、災害発生時と大変よく似ています。アウトドア用品はインフラのないところで役立つものが多く、防災対策に有効であるといえるのです。アウトドアの経験がある方は、その不便さに対して一定の慣れがあるため、災害時にも冷静に動ける可能性が高いでしょう。防災対策として、「不便さに慣れる」という訓練をするため、ご家族でアウトドアに挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。

POINT 02 災害時に役立つ代表的なアウトドア用品

次に、どのようなアウトドア用品が役立つのか見ていきましょう。

LEDランタンやヘッドライト

電源をつなぐことなく利用できるLEDランタンやヘッドライトは、停電時の明るさ確保に役立ちます。特に夜間は安全に歩くことが難しく、物を探すのも苦労します。電池使用に比べ、長時間使用が可能なもの、USB充電ができるものでそろえ、予備バッテリーも用意すると安心です。

ガスバーナーやガスコンロ

ガスや電気の供給がなくなった際、食事の用意をするとき、湯を沸かすときなどにはガスバーナーやガスコンロが活躍します。沸騰した湯は食器などの消毒にも活用できるでしょう。赤ちゃんのいるご家庭などは、特に準備しておきたいものです。カセットボンベなどのスペアの備蓄も忘れずに。

クッカー

「クッカー」は、いわゆる鍋のことですが、ご家庭で利用する鍋とは異なり容量やサイズが小ぶりなものが多いため、少量で調理できたり、たくさんのガスを使わず物が温められたりなどの利点があります。

クーラーボックス

冷蔵庫で物を冷やすことができなくなった際などには、一時的にクーラーボックスが活用できます。

ウォータータンク

大容量のウォータータンクは、安全な水道水を確保できない際や給水を受けるときに役立ちます。しかし、水道管が破裂するなどして水に濁りが出た場合には安全性の保証はできませんので、水道の蛇口からの水を使うことは避けてください。

蓄電池やソーラーパネル、モバイルバッテリーなど

蓄電池、ソーラーパネル、モバイルバッテリーは、停電時に役立つものです。電気の復旧までに数日かかることもあるため、複数準備しておくことをおすすめします。ソーラーパネルのように電力を増やせるものは特に重要です。

寝袋やマット、レインウエア、テントなど

寝袋、マット、レインウエア、テントは、万が一自宅の外に避難しなければならなくなった場合など、体温の保持や、しっかりと休息するために必要なものです。また、室内にとどまることになったとしても、冬の寒さをしのいだり、窓ガラスが割れた部屋で過ごしたりするのに有効です。なお、暴風雨の中での移動は避けたいものですが、安全性を考慮して避難場所を変える必要が出ることもあります。その際に傘が使えなくなることも考えて、防風性や蒸れにくいレインウエアを準備しておくことをおすすめします。

ワゴンやキャリーカート

運搬に利用できるワゴンやキャリーカートは、重いものを簡単に運べるため、給水や配給時、拠点移動の際などに助かります。「手で持てるだけ持って避難」はスムーズな移動も難しくしてしまうので、折り畳み式のものなどを購入しておくとよいでしょう。

アルミホイル

ラップとともに、震災時に活用の機会が増えるのがアルミホイルです。洗い物を減らすために食器やフライパンなどに敷く、食べ物を保温する、匂いの出るものを包むといったことで利用できます。窓ガラスに貼れば太陽光を防ぐことも可能ですし、防寒にもいいでしょう。ライトの光を分散させて部屋をより明るくするのにも有効です。

新聞紙

新聞紙は、体に巻く、床に敷くなどして、汚れや寒さから身を守るのに役立ちます。いざというときには、短冊状に切ってトイレの吸水・臭い消しとしても利用できます。また、外でのたき火が必要な時のたき付けにも使えます。ただし、ある程度の枚数が必要となりますので、まとめて保管しておきましょう。

アルミ缶

アルミ缶は火に強く、油と紙類などがあれば簡易的なコンロをつくることもできます。ご興味がある方は、東京都の防災ブックにも掲載されている方法で試すのがおすすめです。直接火にかけて鍋のように使う方法もあります。

参考:防災ブック『東京防災』

万能ナイフ

多くの場合ははさみや包丁でこと足りますが、震災時には木材や厚めの段ボールなど、意外なものを切る必要が出てくる可能性があります。避難の際に包丁を持ち歩くのは危険ですが、万能ナイフであれば安全に収納できるものも多いでしょう。

まとめ

アウトドア用品は、このようにして改めて考えれば役立つことがわかるものばかりですが、やはり経験がなければ難しいものです。ぜひアウトドアレジャーの場などで実際に使い、非常時でも慌てない対応力を身につけるようにしましょう。また、防災のためのものは普段使いのものとは別にし、きちんと使える状態かどうか定期的にチェックするようにしましょう。

また、全国に営業所のある大和ハウスグループのリブネスでは、住まいの防災対策のご相談を承ります。ぜひお問い合わせください。

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監修:災害危機管理アドバイザー 和田隆昌(わだ たかまさ)さん
NPO法人「防災防犯ネットワーク」防災担当理事。「防災士」資格取得をきっかけに災害危機管理アドバイザーとしての活動を開始。自治体や企業の災害対策コンテンツを作成。専門誌編集長を歴任。アウトドア、サバイバル術も得意。講演会、各種セミナー、TVなどマスコミ出演多数。著書に『中高年のための「読む防災」‐一度読んでおけば一生安心!‐』(ワニブックス)、『まさか我が家が! ? 命と財産を守るサバイバル・マニュアル21』(潮出版社)、『地震が起きる前に読む本』(サンマーク出版)などがある。

※掲載の情報は2022年7月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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