トップ > PREMIST LIFE > 2016年9月号【住】空間を心地よくするカーテンの魅力

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空間を心地よくするカーテンの魅力 お部屋に欠かせないカーテンの魅力を見直してみませんか
難しく思われがちなカーテン選び。実は工夫次第で楽しめる要素がたくさん! インテリア コーディネーター 東樹麻理子さん

カーテンは、インテリアを考える上で重要なアイテムです。けれど、住まいに欠かせない存在だけに、引越しの際に慌てて選んでしまったり、実際に暮らしはじめたら「イメージが違った」ということも。この機会に、お部屋と暮らし方に合ったカーテンをじっくり選んでみましょう。

  • 壁紙の色や窓の大きさなど、空間とのバランスで選ぶ
  • 目的に合わせて素材や色柄を選んで、使い方もいろいろ
  • 心地よく過ごすために、年に1度はお洗濯

壁紙の色や窓の大きさなど、空間とのバランスで選ぶ壁紙の色や窓の大きさなど、空間とのバランスで選ぶ

カーテンの起源は、ラテン語の「CORTINA」だといわれており、寒さを防ぎ、安息な空間をつくるためにベッドまわりを生地で覆ったのが最初だとか。実際、カーテンには遮光や吸音、保温、外からの視線を遮るなど、様々な機能が期待されます。

また、お部屋を心地よさで満たすこともカーテンの役割のひとつ。お部屋の用途はもちろん、壁紙の色や窓の大きさなど、全体のバランスを考えてコーディネートしてみましょう。

たとえばリビングでは、明るく広く感じさせてくれるベージュ系のカーテンが人気ですが、レースカーテンやタッセルにアクセントとなるカラーを合わせると、ぐっと個性的になります。子ども部屋なら、壁紙に合わせて遊び心のある色を組み合わせてみるのも楽しいもの。大きな窓に使われることの多いバーチカルブラインド(縦型ブラインド)を腰窓に使ってみると、お部屋全体がすっきりとした印象になります。

目的に合わせて素材や色柄を選んで、使い方もいろいろ目的に合わせて素材や色柄を選んで、使い方もいろいろ

最近は、色や柄はもちろん、素材やスタイルも様々なカーテンが出ています。ドレープをきれいに出したい場合は軽く柔らかな生地がおすすめですが、遮光機能を求めると厚手になるので、素材感と機能性のバランスを見極めたいところです。

大胆な柄を楽しむなら、ヒダを取らないフラットタイプや、ロールスクリーン、シェードなどを選んでみましょう。

また最近は、レースカーテンにも様々な色や柄、刺しゅうを施したタイプなど、多彩なデザインが揃っています。「レースカーテンは外側」という常識から離れて、ドレープカーテンの内側にかける「フロントレース」という楽しみ方も人気を集めているようです。

心地よく過ごすために、年に1度はお洗濯心地よく過ごすために、年に1度はお洗濯

カーテンのお手入れ、していますか? 布製のカーテンやシェードは、自宅で洗濯できるものが多いので、まずは洗濯絵表示を確認してみましょう。

ドライマークのカーテンはもちろんですが、大きなもの、厚手のものは、クリーニング店へ依頼した方が無難です。

洗濯機OKの場合は、フックなどを外してから屏風状に折りたたみ、洗濯ネットに入れて洗います。脱水後は、軽くシワを伸ばしてカーテンレールにかけ、自然乾燥させるだけ。カーテン自体の重さで全体のシワが伸び、きれいに仕上がります。ただし、先にカーテンレールのホコリを落とし、きれいにしておくことを忘れずに。

季節ごとにカーテンを取り替えて、お部屋の衣替えを楽しむのも素敵です。洗濯するだけでもお部屋がちょっぴり明るくなるので、年に1度のお手入れをおすすめします。

小物の選び方やカーテンのかけ方で、お部屋にアクセントを小物の選び方やカーテンのかけ方で、お部屋にアクセントを

「タッセル」を変えるだけでイメージチェンジ

「トリム」でカーテンと小物にインテリアの連動性を

レースカーテンを楽しむ「フロントレース」

カーテンは、お部屋の中で大きな面積を占めるだけに、主張のない無難なものを選びがちです。けれど、壁紙などと比べると、手軽に取り替えられるアイテムでもあります。季節に合わせたカラーや素材を選んだり、ちょっと大胆なプリントのものを選んでみると、お部屋のイメージが驚くほど変わるかもしれません。季節の変わり目などをきっかけにカーテンを見直して、より心地よい暮らしを楽しんでみませんか。

監修/取材協力:東樹麻理子さん監修/取材協力:東樹麻理子さん

大手インテリア専門商社にて、インテリアコーディネーターとして個人邸・店舗のコーディネート、ディスプレイ製作、インテリアセミナー講師などに従事した後、現在はフリーのインテリアコーディネーターとして、主に個人邸のコンサルティングやインテリアセミナーの開催などを手掛ける。