日常的に気軽に取りいれられる美容・健康法として、改めて注目を集めているのが「呼吸法」。呼吸をコントロールできるようになると、心と体にいろいろ良いことが起こるのだとか…。毎日続けられる実践法も、合わせてご紹介します。
生まれてから死ぬまで、私たちがずっと行っている呼吸。その数は、1日だけで約2万~2万1000回にものぼります。
ふだん無意識に行っているこの膨大な数の呼吸を、意識的に行うのがいわゆる「呼吸法」。ヨガや瞑想をする時にも、とても大切な要素となりますが、心と体によい効果がたくさんあります。
シュミッツ式 ミラクル完全呼吸法®は、どなたでも安心して、
簡単にできる「呼吸法」。
朝と晩で1日数分、毎日続けてみることをおすすめします。
■朝の呼吸法/活力が湧き、前向きな 気持ちになります。
起床後、朝食前(空腹時)にしましょう。
【基本姿勢】
床または椅子に腰かけます。布団やベッドの上でも大丈夫です。
背骨はまっすぐ、肩が前に出ない状態に。あごを引いて目を閉じ、
うなじを後ろ側に。
胸を張り、肩甲骨が横に広がり下に降りている姿勢にし、体の力を抜きます。
※一度両肩を上げ、両側の肩甲骨を背中で寄せて肩の力を抜くと、
この状態になります。
横から見ると、耳・肩・足のももの付け根が一直線になっているのが理想的です。
上の基本姿勢で、腹式・胸式・鎖骨式の3つの呼吸を行います。
吸う時は、それぞれの場所に空気がたっぷり入ることを意識し、吐く時は不必要な物をすべて外に出すイメージで。それぞれ1分ずつ繰り返すだけで、生命力がみなぎってきます。
A:腹式呼吸
① おへその下に右手を置きます。
② 鼻から大きく息を吸い、右手を前に押し出すイメージでお腹を膨らませます。
③ 鼻から息を吐きながら、右手でお腹がへこんでいくのを確かめます。
④ ②③を繰り返します。
B:胸式呼吸
① 人さし指と親指が鎖骨に触れるように、左手を胸に置きます。
② 鼻から大きく息を吸い、左手を押し上げるイメージで胸を膨らませます。
③ 肺に入った酸素をすべて絞り出すイメージで、鼻から息を吐きます。
④ ②③を繰り返します。
C:鎖骨式呼吸
① 両手を自然に下ろして手のひらを上に向け、肩をリラックスさせます。
② 肩を上げながら、鎖骨の裏まで息を行き渡らせるイメージで、鼻から大きく息を吸います。
③ 鼻から息を吐きながら、肩を下ろしてリラックスします。
④ ②③を繰り返します。
↓
要領がつかめてきたら、A・B・Cを組み合わせた呼吸法に挑戦してみましょう。
より多くの酸素を効率よく取り込むことができます。
D:ミラクル完全呼吸法
① 右手はおへその下、左手は胸に置いて目を閉じます。
② 鼻から息を吸いながら、おなかを膨らませ(Aの腹式呼吸)、胸を膨らませ(Bの胸式呼吸)、両肩を上げます(Cの鎖骨式呼吸)。1回吸う中で、A~Cをそれぞれ1/3の長さで行います。
③ 鼻から息を吐きながら、手と肩を下ろしてリラックス。②~③を1分間繰り返します。
■夜の呼吸法/一日の疲れをリセット。心が穏やかになり、良い眠りが得られます。
寝床に横になり、眠る前にしましょう。今日を無事に過ごせたことへの「感謝呼吸」です。
E:眠る前の腹式呼吸
① おへその下に右手を置きます。
② 鼻から大きく息を吸って、右手を前に押し出すイメージでお腹を膨らませます(2秒ほど)。
③ 鼻から息を吐きながら、右手でお腹がへこんでいくのを確かめます(3秒ほど)。
④ ②③を10回ほど繰り返します。
※吸うより吐く時間を長くすることで、副交感神経の働きを高めます。
何も考えず、ただ呼吸に意識を向けて、生きていることを実感しましょう。