
ケーキや焼き菓子が揃うドイツ菓子の老舗、日本ではじめてバウムクーヘンを提供したことでも有名です。ドイツ人の創業者、カール・ユーハイム氏が菓子職人を目指すきっかけになったのは、自身がクリスマスの日に生まれたことに運命を感じたから。1号店は横浜で開業しましたが、余儀なく起こった関東大震災から逃れるため妻のエリーゼとともに神戸に移り住み、大正12年(1923年)に再びドイツ菓子店を開きました。
おいしいドイツ菓子はたちまち評判を呼び、昭和63年(1988年)に現在の場所に本店を移転。伝統のドイツ菓子が楽しめる店として多くの人々を魅了しています。本店は、地下1階は洋食レストラン、1階は洋菓子販売、2階はゆったりした空間でドイツのスイーツが味わえるティールーム。人気メニューはティールームでいただく、元町店限定を含む3種のバウムクーヘンを目の前でカットするバウムクーヘンセット(ドリンク付き)。切り立てのフレッシュな風味とふんわりした食感はここでしか味わえないと好評です。
港町・神戸とともに歩んできた「にしむら珈琲店」が誕生したのは今から約66年前。日本ではじめて「ストレートコーヒー」を提供したことで注目が集まり、そのおいしさを味わうために訪れた人々で賑わいました。
昭和49年(1974年)にはゆったり珈琲を楽しみたいという常連客のために日本初の会員制喫茶店を北野坂にオープン。1995年の阪神淡路大震災以降は、一般にも解放されるようになりました。店内には当時のままアンティークな調度品が配され、蔦が絡まる赤レンガの外観は今や北野坂のランドマークとなっています。
珈琲は最高級の6種類のブレンド豆を、灘五郷で酒造りに使われてきた銘水・宮水で丁寧に淹れたもの。珈琲と相性抜群のパラチンケシュニッテンなどドイツのケーキも揃います。また、席を離れると店員がコーヒーカップにフタをかぶせ、冷めないように配慮するなど、心配りもうれしいかぎり。2階では、会員制喫茶店時代を思わせるフレンチをベースとした創作料理のランチやディナーがいただけます。
大正13年(1924年)にドイツ出身のハインリッヒ・フロインドリーブと日本人の妻、高木ヨンが創業した、90年もの歴史を誇る老舗ベーカリーショップ。平成11年(1999年)には、W.Mヴォーリズ建築の旧神戸ユニオン教会を改装して移転しました。この教会は創業者から三代目にあたる現オーナー夫妻が、子どもの頃から礼拝に通い、結婚式も挙げた思い出深い場所。現在は国の登録有形文化財に指定されています。
2階にあるカフェスペースは、元礼拝堂。教会ならではの高い天井と荘厳な雰囲気が残されています。窓からそそぐ柔らかな光の中で、心地よい時間が過ごせます。一番人気という焼きたてのライ麦パンで挟んだ国産黒毛和牛のローストビーフサンドは感動的なおいしさ。平日のランチタイムには日替わりのサンドイッチに、スープ、ドリンク、ミニアイスがセットになったお得なメニューも登場します。そのほか、 有機栽培コーヒーをはじめとするドリンクやケーキなども人気。1階のショップでは隣接する工場で焼き上げられたパンや焼き菓子などが並びます。その味を守るため、神戸以外には出店はしないという、ここならではの逸品をお土産にいかがでしょうか。
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