お近くのダイワハウス

PREMIST ダイワハウスの分譲マンション

PREMIST Times

TOP >> Part.1《古くから愛されてきた深大寺そば》
【Part.1】水と緑に育まれた深大寺そばとホッピー 調布・府中を訪ねて 東京都調布市、府中市
古くから愛されてきた深大寺そば
古くから愛されてきた深大寺そば
  • PREMIST Times トップ
  • [Part.1]古くから愛されてきた深大寺そば
  • [Part.2]調布・府中を彩るホッピーの香り
  • PREMIST Times Movie
  • ぷらっと街角写真館
武蔵国国府のお膝元で生まれたそば

「くらやみ祭り」で知られる大國魂神社が
鎮座する東京都府中市。
ここはかつて武蔵国の国府があり、政治や軍事、
文化などの中心地だった。
武蔵国は21の郡に分かれ、府中市は隣接する
調布市とともに多摩郡に属していた。
今回訪ねた深大寺そばで有名な深大寺は、
現代の行政区分では調布市に位置する。

大國魂大神を祀る大國魂神社。福神、縁結び、厄除け・厄払いの神様として知られる。1900年以上の歴史をもつ武蔵の国の総社であり、多くの崇敬者を集める。

大國魂大神を祀る大國魂神社。福神、縁結び、厄除け・厄払いの神様として知られる。1900年以上の歴史をもつ武蔵の国の総社であり、多くの崇敬者を集める。

調布市は新鮮組局長近藤勇の生誕地。生家跡や坐像などがあり、散策にもぴったり。写真は生家跡。

調布市は新鮮組局長近藤勇の生誕地。生家跡や坐像などがあり、散策にもぴったり。写真は生家跡。

深大寺の手水。境内にも清水が湧いており、そこから引いている水を使っている。

深大寺の手水。境内にも清水が湧いており、そこから引いている水を使っている。

深大寺は湧水の地に因んで、
水の神である深沙大王を祀る奈良時代創建の古刹だ。
「深大寺の境内でつくられていたのが深大寺そばの始まりです」
と話してくれたのは、深大寺の僧の一人、山田さん。

崖下に豊富な清水が湧く国分寺崖線が通っており、
朝夕には霧が立ち、気温が低い環境と
水はけがよい黒ぼくの土壌がそばづくりに適していた。
江戸時代には名産として将軍家に献上されるほどに広まり、
現代になってそば屋が並び立つようになった。

今、深大寺周辺に並ぶそば屋で地粉を使うところはないが、
小学生の学習や深大寺の催しのために
深大寺産のそばは栽培されているという。
「深大寺では、深大寺産のそばを復興させようという動きもあって、
毎年そば学院を開いています。
そこでも深大寺でそばを栽培して自分たちで
そばを打つことができます」と山田さんは話す。

深大寺とその地域には、深大寺そばを後世へ伝えていく取り組みがしっかりと根づいていた。

深大寺の門前。風情ある石畳に沿ってそば屋や鬼太郎茶屋が並ぶ。

深大寺の門前。風情ある石畳に沿ってそば屋や鬼太郎茶屋が並ぶ。

深大寺法務部の山田氏。山田氏ご自身も含め、深大寺の僧にはそばを打てる者が多い。

深大寺法務部の山田氏。山田氏ご自身も含め、深大寺の僧にはそばを打てる者が多い。

毎日火をたいていぶす深大寺の本坊旧庫裏。ここでそば学院のそば打ちが行われる。

毎日火をたいていぶす深大寺の本坊旧庫裏。ここでそば学院のそば打ちが行われる。

店舗情報
深大寺[じんだいじ]

東京都調布市深大寺元町 5-15-1
TEL:042-486-5511
http://www.jindaiji.or.jp

深大寺そばの歴史を伝える「元祖嶋田家」
そば「むさしの」の三昧そば。田舎そばと更科そばの間のような、上品な風味と香りが楽しめる逸品。

そば「むさしの」の三昧そば。田舎そばと更科そばの間のような、上品な風味と香りが楽しめる逸品。

「農地が接収されて、農家から転業したそば屋が
増えたのが昭和30年前後。
うちも4反のそば畑を持っていましたが、
神代植物公園へと姿を変えました」と話すのは、
「元祖嶋田家」の五代目、嶋田さん。
先代まで深大寺の地粉を使っており、
21ある深大寺そば屋の中でも一番古い老舗だ。

現在ではまろやかで甘味もあった
深大寺産のそばの生産がないため、
それに近い青森県七戸町のそば粉を使う。
「今は石臼ですが、昔は大きな水車があって、
そばもそれで挽いていました」というほど、
深大寺の変遷を長く見つめてきた。

昔のそば屋は現在のように毎日は営業せず、
お客さんが見えた時に粉を挽くところから始まり、
「武者小路実篤、松本清張といった先生方が見えられても、
1、2時間待たせていたんですよ」というように、
いわゆるそばの3たて(挽きたて、打ちたて、茹でたて)が
普通だった。

さらに近隣に湧く冷たい水でさらしていたため、コシも強かった。
今でも形は変わっても、受け継がれてきた技や
味わいを守りながら、深大寺そばを打つ。

一方で最近は女性客が増えてきたことから
ツユを甘めにするなど、柔軟に時代に対応する「元祖嶋田家」。
深大寺そばの歴史とともに歩んできた老舗がもつ
懐の深さを味わってみてはいかがだろうか。

そば「むさしの」には、しいたけやニンジンのかき揚げなど野菜の精進揚げがつく。

そば「むさしの」には、しいたけやニンジンのかき揚げなど野菜の精進揚げがつく。

店内では調布市に工場のあるホッピービバレッジの深大寺ビールも飲める。

店内では調布市に工場のあるホッピービバレッジの深大寺ビールも飲める。

五代目、嶋田さんの格言は「世の中に寿命長きはそばの味。鶴々のまずよく亀々」。

五代目、嶋田さんの格言は「世の中に寿命長きはそばの味。鶴々のまずよく亀々」。

店舗情報
元祖 嶋田家[がんそ しまだや]

東京都調布市深大寺元町 5-12-10
TEL:042-482-3578
<営業時間>
9:00〜17:00
<定休日>
月曜(月曜が祝の場合翌日休)
http://chofu.com/shimadaya/

ツユを生かせるそばを追求する「湧水」
看板メニュー九割そばの湧水そば。引き締まった麺が辛いツユによく絡む。

看板メニュー九割そばの「湧水そば」。引き締まったそばが辛いツユによく絡む。

「湧水」は、幅広いメニューとこだわりの地酒や
ワインで地域に愛されてきたそば屋だ。
二代目の児玉さんは「うちは江戸そば伝統の辛ツユ。
ツユがあってのそばだと思っているので、
ツユを生かせるそば粉にこだわります」という。

そばには香りといっても、土の香りと草の香りがあり、
その2つの香りを併せもつそばが合うと考えている。
その代表が九割そばに使っている、
群馬県の赤城深山ファームがつくる無化学肥料、
無農薬のそば粉だ。
土づくりから製粉にまでこだわる
熱心なそばづくりの姿勢に二代目が惚れ込んだ。

他にも二八そばには会津や北海道のそば粉を使うなど、
そばの特性を細かく抑えながら提供する。
「そばの個性が生かせるように、石臼の挽き方も工夫し、
つなぎとなる小麦、
水なども自分が納得のいくものを使っています」と
話す児玉さんの姿勢には、
そばへの飽くなき追求心が見える。

それはサラダそばや鴨のスモークなど、
「王道のおそば屋さんらしいものもあれば、
目新しいものもある」というメニュー構成や
お酒の種類にもあらわれ、そばにこだわりながらそば屋という
枠組みにとらわれない自由さもまた魅力的だ。
何度も足を運びたいと思わせる、
また三世代で訪れても楽しめるような豊富なメニューが
多くの常連客に支持される所以かもしれない。

平日にも関わらずお客さんがひっきりなしの「湧水」では、1日に5、6回そばを打つ。

平日にも関わらずお客さんがひっきりなしの「湧水」では、1日に5、6回そばを打つ。

そば羊羹は、あっさりした餡とそばの風味がしっかり生きており、ぺろりと平らげられる美味しさ。

「そば羊羹」は、あっさりした餡とそばの風味がしっかり生きており、ぺろりと平らげられる美味しさ。

小さな頃からそばを食べて育ち、ツユが好きだという児玉さん。

小さな頃からそばを食べて育ち、ツユが好きだという児玉さん。

店舗情報
湧水[ゆうすい]

東京都調布市深大寺元町 5-9-1
TEL:042-498-1323
<営業時間>
10:30〜17:00(時期によって変動あり)
<定休日>
木曜
http://www.yusui.co.jp

[Part.2]調布・府中を彩るホッピーの香り[Part.2]調布・府中を彩るホッピーの香り
トップページトップページ
[Part.1]古くから愛されてきた深大寺そば[Part.1]古くから愛されてきた深大寺そば
[Part.2]調布・府中を彩るホッピーの香り[Part.2]調布・府中を彩るホッピーの香り
PREMIST Times MoviePREMIST Times Movie
ぶらっと街角写真館ぶらっと街角写真館

※掲載の写真は平成28年8月に撮影したものです。

プレミストクラブ ご入会はこちら

このページの先頭へ

大和ハウス工業株式会社

ページ上部へ

Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.