冷凍冷蔵倉庫ニーズが高まる中、
3温度帯に対応した「DPL大阪舞洲」を竣工
2024/07/30
2024/07/30
コロナ禍以降、1人当たりの冷凍食品の消費量が増加し(2023年はやや減少)、食品の品質保持や安全性向上への関心の高まり、そして物流効率化への取り組みの進展などもあり、冷凍冷蔵食品のマーケットとともに冷凍冷蔵倉庫のニーズも高まっています。
近年の冷凍食品の国内消費量の推移を見ると、1968年以降右肩上がりに上昇し、リーマンショック後の2009年頃には落ち込みがあったものの、多少の上下の振れを経ながら、現在まで上昇傾向が続いています。国民1人当たりの冷凍食品消費量は、1968年の0.8kgから2023年には23.2kgと、約29倍に増加していることになります。
冷凍食品の国内消費量推移(総量および国民1人当たり)

一般社団法人 日本冷凍食品協会「国内消費量推移」より作成
一般社団法人日本冷蔵倉庫協会の資料によれば、2023年4月現在、6大都市(東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡)の冷蔵倉庫における庫腹占有率(倉庫の活用状況を示す)は97%とほぼ満床になっています。
また、同協会によると、全国で約34%の倉庫が築年数40年を超えていると言い、冷凍冷蔵食品のマーケットが拡大する中で、冷凍冷蔵倉庫の需給はひっ迫することが予測されています。
建設費用や土地価格の高騰は現在も続いており、新たな低温物流拠点の新規建設や建替えは、現状進んでいないようです。
このようなニーズに対応するため、大和ハウス工業のマルチテナント型物流施設「DPL」では、2013年に第1号の「DPL三郷」(埼玉県三郷市)を建設して以来、常に1階は冷凍冷蔵温度帯に対応できる仕様としてきました。2018年に完成した「DPL新習志野」(千葉県習志野市)は、4層全館を冷凍冷蔵対応とし、現在も満床稼働を続けています。
そして2024年7月末、冷凍冷蔵倉庫が集積する大阪市此花区に、最大27社が入居でき、賃貸面積81,712m2、8階建て7層の冷凍冷蔵倉庫、マルチテナント型物流施設「DPL大阪舞洲」を竣工。7月30日に記者発表会を実施しました。

「DPL大阪舞洲」外観
「DPL大阪舞洲」は、あらかじめ冷凍冷蔵設備が敷設されており、ドライ、チルド、フローズンの3温度帯※に対応する賃貸型施設として国内でも有数の規模になります。1〜4階には、冷凍食品から乳製品、野菜までを保管できる、マイナス25℃から5℃までの温度設定に対応した冷凍設備を設置。また、冷凍冷蔵温度帯の荷物を扱う事業者は、同時に常温帯の荷物も扱っていることが多く、「DPL大阪舞洲」では各テナントに合わせ、冷凍冷蔵温度帯と同時にドライの階層を使用することも想定しています。
冷凍冷蔵倉庫とは食品や医薬品などの温度管理が必要な製品を保管する施設で、冷蔵倉庫と冷凍倉庫に区分されています。
物流業務では、一般に以下の3温度帯で区分していますが、厳密に統一されているわけではなく、実際には配送商品の特性に合わせて細かく分けて配送・保管業務を行っています。
※記載は一例であり、各業界等において温度区分が異なる場合があります。
「DPL大阪舞洲」では、賃貸型の冷凍冷蔵倉庫を利用したい中小企業のニーズに応えるため、最低契約期間5年、約3,000m2から入居できる区画を用意しました。これにより、大きなスペースを必要としない中小企業やスタートアップ企業の立ち上げ拠点としても活用することも可能で、大規模区画から小区画までの利用に対応しています。
「DPL大阪舞洲」は国際物流ターミナルが整備されている「大阪港」に近接しており、阪神高速湾岸線「湾岸舞洲IC」から約1.5km、「関西国際空港」および「神戸空港」まで自動車で約40分圏内と陸路輸送だけではなく、海路・空路輸送にも対応可能な物流施設です。湾岸部でありながら大阪市中心部から10km圏内にあり、JR環状線「西九条」駅よりバスで約30分。阪神高速を経て各主要道路(名神、新名神、中国道、近畿道他)へのアクセスが容易で、近畿圏内全域ならびに中国地方、中部地方への配送拠点として適した立地です。
また、舞洲周辺は物流倉庫(ドライ・冷蔵冷凍)が集積し、住宅も周辺にはなく24時間稼働可能なエリアです。
「DPL大阪舞洲」では、一方通行の車路を施設の中央に通すことで、雨風の吹き込みを防ぐと同時に、多頻度の入出庫にも対応可能です。また、近年多発している自然災害対策として、盛土と高床を加え、1階床面でも海抜5m以上の高さを確保しています。万が一の際には高さ60m超の建物の高層階や屋上への避難が可能で、屋上ヘリポートも設置しました。
庫内には、倉庫内の低温保持のため高性能な冷凍機を用意し、メンテナンスや故障の場合に備えて冷凍機を2系統用意しています。8階には、従業員の快適で働きやすい環境づくりのために150人を収容することができる従業者向けラウンジを設けています。
安心安全な冷凍冷蔵食品へのニーズが高まる中、冷凍冷蔵食品マーケットが拡大していくためには、高品質な冷凍冷蔵倉庫の存在は、大きなポイントのひとつであることは間違いないでしょう。立地や物流オペレーションの効率化を含めた冷凍冷蔵倉庫の開発が今後も注目を集めそうです。

「DPL大阪舞州」概要
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