トップ > PREMIST LIFE > 2015年4月号【趣】「発見」でつくる!ダンボールアート

PREMIST LIFE

趣 Interest 活き活きと豊かに輝き続けるために

「発見」でつくる!ダンボールアート 身近なものから、自分だけの宝探しをしてみよう
数字や言葉、マークも使うとおもしろい
数字や言葉、マークも使うとおもしろい
額やアクリルボックスでアート作品らしく
額やアクリルボックスでアート作品らしく
身近な道具や素材でできるからうれしい
身近な道具や素材でできるからうれしい

ふだん何気なく見ているものをよーく観察してみると、今まで気づかなかった魅力を発見できることがあります。たとえば、どこにでもあるダンボール。その切れ端が、なんとアート作品になる!? 造形作家の小山一馬さんと一緒に、子どもたちが体験してみました。

  • 茶色、だけじゃない!ブロックみたいにカラフル。
  • いろんなものをくっつけて、モビールをつくろう!
  • おうちや花、虫、動物…なんでもアートになる!

茶色、だけじゃない!
ブロックみたいにカラフル。
茶色、だけじゃない!ブロックみたいにカラフル。

「これ、何か知ってる?」「ダンボール!」

小山さんが問いかけると、子どもたちから元気な答えが返ってきました。どこの家にでもあるダンボールは、もちろんみんな見慣れているもの。ところが小山さんが持ってきたそのかけらは、ピンクやグリーンなど、カラフルなものがいっぱい。子どもたちは「すごーい!」と目を見開き、さっそく手を伸ばします。

「これは特別なダンボールじゃなくて、みんなの家にもあるものなんだよ。茶色だけじゃないって、知ってた?」と、小山さん。集中して観察することで、日常にも新たな発見が転がっていることを教えてくれる、それがダンボールアートの魅力です。

いろんなものをくっつけて、
モビールをつくろう!
いろんなものをくっつけて、モビールをつくろう!

楽しいかけらは「宝の山」。この中から好きなものを選んで切って、今日はモビールをつくります。

「これ、折ってもいいの?」「ここに貼ってもいい?」と子どもたちが次々にたずねると、「いいよ。ダメなことっていうのはないからね」と小山さん。自由に思いのままに、小枝や木の実、ドライフラワーなども使って木工用ボンドで貼りつけていきます。

厚みのあるダンボールのカットは、小さな子どもにとってちょっと力のいる作業。そのせいか「普通に画用紙を切って遊んでいるときより、今日は集中していますね」と、お母さん。

最後にひもでつなげば、世界にひとつのモビールの完成です。

おうちや花、虫、動物…
なんでもアートになる!
おうちや花、虫、動物…なんでもアートになる!

小山さんがつくるダンボールの作品は、家や人、動物など、あらゆるものがモチーフになっています。もちろん、子どもたちにも簡単につくれるものばかり。たとえば家なら、大き目のダンボールを土台にして、箱を組み立てるように床や壁、屋根を組んで貼りつけていくだけ。継ぎ目には色や柄がプリントされたマスキングテープも使うと、楽しいアクセントになります。

「子どもたちの"発見"には、いつもこちらが驚かされますよ。ぜひ親子でつくってみてください」と小山さん。みんなでワイワイとにぎやかに、マンションの共有スペースでのイベントにもおすすめです。まずは家の中で「宝探し」、始めてみませんか?

監修/取材協力:小山一馬 こやま・かずま監修/取材協力:小山一馬 こやま・かずま

造形作家。武蔵野短期大学幼児教育学科准教授。親子ものづくり教室指導マネージャー。主にダンボールや金属の廃材を素材として、リサイクルの観点から作品を制作し、発表している。現在、表参道ヒルズ「キッズの森」
http://www.omotesandohills.com/kids-no-mori/)にて、定期的に小学生以下を対象とした工作のワークショップを開催中。