






暑い毎日が続くと、さっぱりした食事が多くなりますね。たとえば、お酢を使った料理。米酢をはじめとしたビネガー類には、味覚や臭覚を刺激して食欲を増進する働きがあるそうです。また、疲れを癒してくれるので、夏バテ予防にも効果的。香りや味わいもさまざまなビネガーを活用して、夏を快適に過ごしましょう。
英語のビネガー(vinegar)は、フランス語の「vin(ワイン)」と「aigre(すっぱい)」がかけ合わされたものが語源だといわれています。つまり、お酒の発酵が進んで酸っぱくなったもの、という意味。日本では日本酒から生まれた米酢が一般的ですが、フランスではワインビネガー、イギリスではモルト(麦芽)ビネガー、アメリカではリンゴ酢が広く使われるなど、世界には色や香り、味わいもさまざまなビネガーが約4000種類もあるそうです。中にはハチミツやココナッツ、バナナから作られる変わり種も。サラダのドレッシングから煮込み料理まで、使い方も様々なので、お気に入りを見つけて楽しんでみませんか。
お酢の主成分であるクエン酸には、体内に溜まった老廃物を燃焼させる働きがあることから、疲労回復やダイエットに効果的だといわれています。また、黒酢などに多く含まれるアミノ酸は、美肌成分として知られるコラーゲンの原料。新陳代謝を促す働きもあるので、ふっくら美肌へ導いてくれることも期待できます。
そこでぜひお試しいただきたいのが、ビネガードリンクです。おすすめは、酸味がおだかやで、爽やかな甘さが特長のリンゴ酢。冷たい水や炭酸水で薄めて、ハチミツやレモン汁を加えれば、夏にぴったりの爽やかなドリンクとして楽しめます。
バルサミコは、甘味の強い白ブドウを砕いて果汁にし、煮詰めてから樽詰め・熟成させたものです。その持ち味は、樫、栗、桑、桜など材質の異なる樽から樽へと移し替えることで育まれる、独特の香りにあります。中には100年以上熟成させて、ヴィンテージワイン並の高値で取引されるものもあるとか。実際、料理の仕上げにサッとかけるだけで、味も香りもワンランクアップ。濃厚な味わいは、アイスクリームにも合います。
近年は、熟成年数の浅いタイプが手頃な価格で出回っているので、ドレッシングやマリネに使うならこれで十分。煮詰めてコクを出せば、料理をグレードアップさせる魔法のソースとしても活用できます。