トップ > PREMIST LIFE > 2015年8月号【食】お家で焼きたてパン

PREMIST LIFE

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お家で焼きたてパン 手軽においしく焼ける、手作りパンに挑戦してみましょう。
チーズと野菜で「お花トースト」
チーズと野菜で「お花トースト」
布にくるんで焼きたての温かさをキープ
布にくるんで焼きたての温かさをキープ
「ポリパン」でスコーンも焼けます
「ポリパン」でスコーンも焼けます

焼きたてのパンの香りで目覚める朝・・・素敵ですよね。ホームベーカリーの登場以来、毎朝そんな幸せ感に包まれることも、難しいことではなくなりました。また、ちょっぴり手作り感を楽しみたい人々の間では、ポリ袋とフライパンで手軽に焼ける「ポリパン」が人気です。ライフスタイルにあわせて、我が家だけのパンを焼いてみませんか。

  • 失敗知らずのホームベーカリー。本格派には南部鉄器のパン焼き器も人気。
  • 特別な道具を用意しなくても気軽に手作りパンが味わえる「ポリパン」。
  • ポリ袋のまま1次発酵。フライパンで2次発酵してそのまま焼き上げ。

失敗知らずのホームベーカリー。
本格派には南部鉄器のパン焼き器も人気。
失敗知らずのホームベーカリー。本格派には南部鉄器のパン焼き器も人気。

材料を入れてセットするだけで、初心者でも失敗なくパンが焼けるホームベーカリー。技術の進歩とともに機能も向上し、今や一家に一台のキッチン家電として定着しつつあるようです。子育て世代からは「材料がわかるので安心」という声も聞かれます。米から直接焼ける機種の登場に続いては、余ったご飯を混ぜて焼き上げるレシピが話題になるなど、活用の幅はますます広がっているようです。

その一方で、南部鉄器のパン焼き器も注目を集めています。南部鉄器は効率良く全体に熱を伝えることができるので、短時間でふっくらと焼き上がることが人気のポイントです。

特別な道具を用意しなくても
気軽に手作りパンが味わえる「ポリパン」。
特別な道具を用意しなくても気軽に手作りパンが味わえる「ポリパン」。

今話題の「ポリパン」は、発酵の難しい知識がなくても、誰でも天然酵母を使ったパンが焼けるレシピです。用意するのはポリ袋とフライパン。オーブンなど特別な道具を用意する必要はありません。

材料をすべてポリ袋に入れたら、軽く空気を入れて軽く膨らませます。袋の口をきちんと閉じて、シャカシャカッ! と振るだけ。なんと、これだけでパン生地の材料がほぼコネ上がってしまうのです。ポリ袋の口をしっかり閉じておけば粉が飛び散ることもないので、子どもたちも楽しくパンづくりに参加できます。今年の夏休みは、子どもたちと一緒に、おいしいパン作りを楽しんでみましょう。

ポリ袋のまま1次発酵。
フライパンで2次発酵してそのまま焼き上げ。
ポリ袋のまま1次発酵。フライパンで2次発酵してそのまま焼き上げ。

①ポリ袋の中で生地がまとまったら、空気を抜いて再び口を閉じ、メジャーカップなどの容器に押し込みます。高さが2倍くらいになるまで置いて、1次発酵は完了。

②ポリ袋を切り開いて生地を取り出し、6等分にカット。表面が張るように丸めて成形し、表面にコーンミールをつけます。

③フッ素樹脂加工のフライパンに並べ、フタをして10秒ほど加熱し、火を止めます。1時間ほどで二次発酵が完了。

④生地がひと回り大きくなったら、フタをしたまま強火で30秒、弱火で3分焼きます。パンをひっくり返して強火で15秒、弱火で3分焼きます。さらに弱火のまま両面を4〜5分ずつ焼いて、できあがり。

<材料>(6個分)

強力粉 150g
塩 小さじ1/3
砂糖 大さじ1

コーンミール 適宜
ホシノ天然酵母 大さじ1(予め水100gと混ぜておく)
水80g

<ポイント>

・1次発酵の目安は、室温20度で8〜10時間。
・2次発酵の目安は約1時間。

監修/取材協力:
梶晶子
監修/取材協力:梶晶子

天然酵母パンとヘルシースープの店「happy DELI」を運営するかたわら、ポリ袋を使った天然酵母パン「ポリパン」を考案。現在は西荻窪でパン教室を開いている。主な著書「ポリ袋で作る天然酵母パン」(文化出版局)ほか。