






電気の照明を消してキャンドルを灯す「キャンドルナイト」が人気です。省エネルギーや地球温暖化を考える運動として注目されることもありますが、最近は、気分転換を目的に、気軽に楽しむ方も増えています。キャンドルのほのかな明るさの中で過ごすひとときは、ちょっぴりロマンティック。家族の会話も穏やかに弾みそうです。
蛍光灯などの人工的で明るい照明に慣れた目にとって、キャンドルの灯は薄暗く、ちょっぴり不安に感じるかもしれません。けれど、ゆっくりと揺れる炎を眺めていると、次第に心が落ちついてくるのが感じられます。
ある研究によると、炎の自然な「ゆらぎ」には、左右の脳のバランスを調整し、集中力を高める働きがあるとか。実際、キャンドルのほのかな灯に照らされていると、子どもたちまでそっと優しい声で話しはじめるから不思議です。
昼間の暑さが残る宵の口。テレビを消して、家族みんなでゆったりとした時間を過ごしてみませんか。ベランダで過ごす夕涼みや、くつろぎのバスタイムにもおすすめです。
近年、おしゃれなデザインや素敵なアロマをまとったキャンドルを見かけるようになりました。大きなキャンドルは、何度も火を灯し、変化してゆく姿を眺めるのも楽しみのひとつです。けれど、溶けてなくなってしまうのがもったいなくて火がつけられない、という声も聞きます。そんなお気に入りの1点は、棚やサイドテーブルに飾って、インテリアとして楽しんではいかがでしょう。
また、旅先で拾った貝殻やドライフラワーを使って、自分だけのキャンドルを手作りするのも素敵なアイデアです。楽しい思い出をキャンドルに閉じ込めれば、末長く飾っておけます。
一般的なパラフィンワックスを使用して、爽やかな水玉模様のキャンドルを手作りしてみましょう。
①ビーカーにワックス110gを入れて電熱器でワックスを溶かし、顔料を入れてかき混ぜ、色を付けます。(100度を越えないように注意!)並行してキャンドルの芯に使用するタコ糸15cmを浸し、溶けたワックスでコーティングします。
②紙コップなどの底に穴を開けて芯を通し、テープで塞いだ後、ワックスのペレット(粒)を入れます。
③そこに先ほど溶かして着色したワックスを75度で注ぎ、芯が倒れないよう割り箸で固定します。
④固まったら型の紙コップなどを破って、完成です。
※固まる目安は夏場で4時間程度です。
原料は、DIYショップやネットショップなどで購入できます。洗って乾燥させた貝殻なども活用してみましょう。
※ワックスは温度が上がりすぎると危険です。取り扱いにはご注意ください。
パラフィンワックス(融点58度)※・・・ペレット(粒状)のもの)160g
顔料(クレヨンもOK)・・・青色小指の爪くらい
たこ糸かキャンドル用綿芯・・・15cm
紙コップかプラスティックのコップ(容量250ml)
割り箸・・・2膳
ビーカー、電熱器、温度計、ガムテープ、キリ、はさみ
※パラフィンワックスとは石油を原料として作られ、キャンドル用では最も主流な蝋(ろう)のこと。
http://akarimo.net/
akarimo代表。キャンドル作家。WEB系広告代理店に勤務した後、独立。現在は作品の制作、販売を中心に、ワークショップの運営やウエディングなどのデコレーションなども手がける。