






澄み渡る空気とどこまでも高い空に誘われて、旅に出かけたくなる季節。けれど小さなお子さまがいるご家庭では不安も大きく、「今は無理…」という方も多いのではないでしょうか。「工夫すれば大丈夫。子連れ旅行をあきらめないで」と語るのは、こすぎトラベラーズサロン主宰の真鍋靖子さん。子どもと一緒に楽しむショートトリップについてアドバイスしていただきました。
もともと旅行が大好き、そして母となってからは親子の旅を中心に様々なスタイルのお出かけを提案するサロンを運営し、自らの体験に基づくアイデアを広く発信している真鍋さん。
「旅にはインターネットやテレビでは得られない、五感に響く非日常体験がつまっています。思い出づくりだけでなく、親子で成長できる"旅育"ととらえて楽しみたいですね。そのためには、行先を子どもに合わせすぎないこと。大人が感動する姿を見せることは、旅の魅力を伝えるうえでとても大切なんです」
せっかく子どもが好みそうな場所にしたのに、思ったほど喜ばなくがっかり…という声もよく聞かれるとか。そんな不満を残さないためにも、一緒に心から楽しめる旅先を選びたいですね。
「騒いだり、ぐずったり…。移動中が一番大変!」。これは、真鍋さんご自身も実感したこと。解決策としておすすめしているのが、子どもが夢中になる"特別なお楽しみ"をプレゼントすること。
「たとえば我が家では、普段は買わない付録つきの雑誌を渡します。塗り絵、工作の本などでもいいですね。これで2時間は飽きずに集中してくれますよ(笑)」
交通機関選びも大切。未就学児の場合、身動きがとれない(トイレ休憩を自由に取れない)長距離バスは親子とも負担が大きいので電車や飛行機に。新幹線の自由席なら、未就学児は原則無料です(指定席でも膝上に乗せれば無料)。シーズンにより運賃が変わることもあるので、JR など各交通機関のホームページで事前にチェックすることもお忘れなく。
宿泊先選びで注意したいのが食事。お子さまに食物アレルギーがある場合は、事前に問い合わせて必ずメニューの確認を。要望に応じて、低アレルゲンメニューに変更できるところもあります。
また、周囲に気をつかわずに家族だけでのびのびと食事ができるルームサービスもどんどん活用しましょう。
それでも心配、という方へ、真鍋さんからのメッセージです。
「いくら準備しても、想定外のことが起こるのが旅。そこで私が皆さんによくお伝えするのが『トラブルも人生の宝物』ということです。解決していく過程も、まるごと楽しんでくださいね」
どんなに小さな旅でも素敵な"旅育"になる、と真鍋さん。この秋は、あなたもお子さまと宝探しに出かけませんか?
http://travellers-ksg.blogspot.jp/
「旅育を広めたい」という想いから、旅について語りたい人・聞きたい人が集う場として、神奈川県川崎市に「こすぎトラベラーズサロン/親子旅育推進部」を開設。体験の豊富さで優劣をつけず、一人ひとりの旅スタイルを認め合うことをコンセプトに、「世代超え旅の大プレゼン大会」「ペタリングマップパーティー」などのワークショップを開催。「旅の道連れ七つ道具」「子育て支援コラボ 子連れ旅行をあきらめない!」「旅のあれこれ失敗談」などをテーマにファシリテーターも務めている。旅育や体験談についての講演も。