






日暮れが早くなり、灯りとともに過ごす時間が長くなってきました。秋の夜のひととき、「暗いところを明るく照らす」だけでない、インテリアのように考える欧米スタイルの灯りの使い方で、さらに心地よい空間をつくってみませんか。今ある照明でちょっと工夫したり、話題のアイテムを取り入れてみたりと、この季節にぜひ始めてみたい灯りとのつきあい方をご紹介します。
部屋全体ではなく一部を照らして、光と影が織りなすコントラストを楽しむ。それが、欧米でよく見られる灯りの使い方です。たとえば、フロアスタンド。部屋側へダイレクトに向けると平面的な灯りになりますが、このように壁や天井に向けて間接照明にするだけで、深みのある雰囲気に。陰影の中に柔らかく映し出された光のラインが美しく際立ちます。
また、飾り棚の上部にダウンライトをしのばせると、小さな空間でも広がりが生まれます。鏡と組み合わせることで、さらに奥行きを感じさせる印象的なコーナーの完成です。
光の向きで、大きくイメージを変えられる間接照明。リビングやダイニングから始めてみましょう。
ゆったりと心身を休めたいベッドルームは、眠るだけでなく、パートナーと語りあったり、読書などを楽しんだりするスペース。灯り選びで、心からリラックスできる空間をつくりましょう。
枕もとにつける灯りは、ベッド側ではなく壁に向かって光が回る間接照明がおすすめです。光が直接目に入らないのでまぶしさが抑えられ、深い安らぎのひとときへと誘ってくれます。また、クリアな電球よりも、穏やかな灯りの曇りガラスを使った照明を選ぶと、ふんわりと包みこむような光になります。
1日の終わり、気持ちまでほぐれていく…。ベッドルームの灯りをともすひとときが、そんな心地よさを届けてくれます。
ころんとした形がかわいらしいボール。スイッチを入れると、色とりどりのやさしい灯りがともります。
軽やかなコットン素材のボールで作られた「コットンボールランプ」は、人気のインテリア照明。灯りをつけていないときでも心弾ませてくれるキャンディのように甘いカラーは、子ども部屋などにぴったりです。暗い部屋が苦手で眠れないお子さまも、これなら楽しい夢が見られそうですね。
「部屋を明るく照らす」だけでない、様々な灯りとのつきあい方。家族とくつろぐとき、一人でほっと安らぐとき、あなたの時間をさらに深く豊かに彩る灯りを、ぜひ見つけてみてください。