


フレッシュハーブで爽やかハーブティー


使いきれなかった分は乾燥させてドライハーブに


寄せ植えしてキッチンのインテリアに
フレッシュハーブで爽やかハーブティー
使いきれなかった分は乾燥させてドライハーブに
寄せ植えしてキッチンのインテリアに
料理の香り付けや保存料として、ヨーロッパでは古くから利用されてきたハーブ。最近は、日本のスーパーでも多種類のハーブを見かけるようになりました。これから夏にかけては、ベランダで栽培するにもいい季節です。和洋のハーブの楽しみを、料理家の土橋さんに伺いました。
一般に「ハーブ」とは、ヨーロッパで伝統的に薬草や料理、香料、保存料として利用されてきた植物を指します。体内に溜まった不要なものを排出するデトックス作用を持つものも多いので、内側からキレイになりたいときにはぴったりです。乾燥させたものは使いやすく便利ですが、ハーブ本来の香りを楽しむなら、やはりフレッシュハーブがいちばん。日本でも、パセリやミントをはじめ、バジル、ローズマリー、タイムなど多種類のハーブが販売されており、料理やお茶はもちろん、お風呂などにも活用シーンが広がっています。キッチンやベランダで栽培しておくと、使いたいときに使いたい分だけ収穫できて便利です。
ハーブの語源は、ラテン語で野草や草木を意味する「herba」だといわれています。けれど、香りや薬効のある有用植物全般をハーブと呼ぶのなら、ネギや生姜、わさびなど、日本人が薬味として利用してきた植物もハーブと呼べるでしょう。そんな発想から近年、三つ葉やアサツキ、柚子、ミョウガ、シソなどを「和のハーブ」として活用する方が増えています。「身土不二(しんどふに)」という仏教伝来の言葉がありますが、これは「人にとって、生まれついた土地・風土のものは二つとなく、自分の体と心に合うものである」という意味。日本の風土に育まれてきた和のハーブを食卓に取り入れることは、健やかな暮らしのためにも良さそうです。
フランス語で「ブーケ」は「束」、「ガルニ」は「香草」。つまりブーケガルニとは、数種類のハーブや香味野菜を束ねたものです。西洋料理では、肉の臭みを取るだけでなく、味に深みを加えることを目的に、シチューやソースを煮込むときに利用されます。
同じように、和のハーブでブーケガルニを作り、和食の風味付けに利用してみましょう。作り方はとっても簡単。数種類の和のハーブを刻んでシソの葉で包み、タコ糸で巻きます。沸騰している出汁に入れたら、すぐに火を止めて香りを移すだけ。ぜひ、煮浸しや和風スープなどでお試しください。
和洋のハーブをいつもの食卓にプラスして、おいしい暮らしを楽しんでみましょう。
ナチュラルフードコーディネーター、JHF協会認定和ハーブコーディネーター、和ハーブインストラクター。和の暦とともに和ハーブを使ったおばんざい教室を開催。出張講座なども行っている。ガーデニングカタログ「Only One Club」で食とハーブをテーマにしたガーデニングセットをプロデュース。