
村松二六さんの「丸子紅茶」。
口いっぱいにふわりと穏やかな香気が漂う優しい味わいで飲みやすい。
村松二六さんの工房に隣接する、築150年の古民家を改装した「二六茶庵」。日本紅茶の発祥の地に、美味しい丸子紅茶をいつでも味わえる場をつくろう、という地域の人達の想いが結実したお店。紅茶はもちろん、茶葉を練り込んだパウンドケーキや季節限定のお茶の天ぷらなどもいただける。地域への想いはさらに多岐に渡り、カフェ店主駒井さんは紅茶に関するさまざまな情報発信やワークショップの開催、丸子の地にある農業体験や市民農園、親子自然体験などができるフィールド「いたち村」の活動拠点として、単なるカフェの域に留まらないスポットづくりを目指している。紅茶を通じた丸子の地が育む自然と人とのコラボレーションが楽しめる日も遠くないだろう。
歴史を誇る広々とした店内には、鍛え抜かれた目で厳選された静岡の名産、お茶がずらりと並ぶ。
静岡最古の茶商「竹茗堂」は、江戸時代に創業して230年あまりを数える。玉露の産地として名高い岡部町朝比奈川の流域で丹精こめて育てられた「玉露」の芳香と旨味、本山や川根など県内の山間地で精錬された上級煎茶ブランド「わらかけ」の独特な香りなど、定番商品は大人の味覚を納得させる格調高い逸品ばかり。そして、昭和8年に販売されて以来ロングセラー商品なのが「ウス茶糖」だ。隠し味のシナモンと数種類の抹茶をブレンドした風味豊かな粉末を氷水で溶かせば、清涼感と優しい甘みが口の中に広がる。この自慢の一品は、地域では夏の風物詩として親しまれてきた。「うす茶あられ」もまた三色の「ぶぶあられ」が浮かぶ遊び心ある人気商品。人と自然とが産み出す茶の香・味・技にこだわりが光る老舗だ。
「丸子紅茶」には、富士山の形を模したかわいいパッケージも。お土産に喜ばれている。
JR「静岡」駅の商業ビルASTY静岡にある「駿府楽市」は、静岡の伝統工芸品、民芸品、特産品を一手に扱うお店。店内には、静岡自慢の品がずらりと並ぶ。その中には駿河漆器や駿河竹千筋細工など美しい手技を披瀝する品もあれば、銘茶「本山」や川根の煎茶といった特産品、本わさびを使った漬け物などの加工品のほか生のわさびも扱う。海の幸も山の幸も恵まれた地の利を生かした特産品が多く揃う。ユニークなのが、B級グルメのコーナーだ。有名な「富士宮やきそば」や「静岡おでん」はもとより、ホテイのやきとりを使った静岡限定「やきとりカレー」やTVでも紹介されたかつおチップや朝ラーメンなど、食指をそそるグルメばかり。もちろん富士山を模したお菓子もお土産に喜ばれるとあってバラエティ豊富だ。
Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO.,LTD All rights reserved.