お近くのダイワハウス

PREMIST ダイワハウスの分譲マンション

PREMIST Times

旬の味をそのままに 野菜にこだわる京都の名店

牛ステーキの付け合わせのロマネスコがしっかり野菜を主張している。お肉の見た目の重さを感じさせない演出。

  • オードブル盛り合わせ。右上:寒ブリのカルパッチョのサラダ。左上:にんじんのムース。左下:お野菜のテリーヌ。右下:スペイン産の生ハモン・セラーノと季節のフルーツ。
  • 築100年の町家を改装した店内。お店の改装は井尻さんも手伝ったという。奥の坪庭も手入れして当時を再現。
職人肌のシェフがつくる京野菜フレンチ「épice(エピス)」

 「シンプルと貧相は紙一重。手間暇かけてこそシンプルになる」そう話すのは京都御所に近い、寺町通りにある「エピス」のオーナーシェフ井尻さん。地元京都の朝採れ新鮮シャキシャキ野菜が主役のフレンチレストランだ。どこか職人を思わす人柄で、聞くとお父さんは仏像や欄間などをつくる木工彫刻の職人さんだそうだ。「フレンチの立体的な造形性、芸術性に惹かれたのもそうした環境が大きかったですね」と振り返る。
 いただいたのは3,456円(税込)のランチコース。野菜や果物、スペイン産の生ハモン・セラーノを使った4種の盛り合わせのオードブルから聖護院かぶらのポタージュスープ、魚料理と続き、メインはベアルネーズソースの牛ステーキ。これにパンとコーヒーが付く。
 「一皿でより多くの野菜を召し上がっていただきたい」という思いから、どのお皿にも野菜がたっぷり。とくにオードブルの「お野菜のテリーヌ」には、白菜、ほうれん草、ブロッコリー、さつまいも、にんじんなど10種類以上の野菜が使われている。満足感は十二分だが、野菜が主なので、女性でもお年寄りの方でもぺろりと食べられてしまうという。
 「実は野菜を炊くのに昆布だしを使っているんですよ」「うま味の使い方など和食も参考にしています」と井尻さん。2017年に開店10周年を迎えるフレンチレストラン「エピス」。職人気質のシェフがこれからどう進化していくのか、楽しみなお店だ。

épice(エピス)

料理の準備に余念がない高橋さん。

  • 左上:自家製三杯酢でいただくしめ鯖。右上:九条ねぎのぬた。左下:京壬生菜の炊いたん。右下:れんこんつくね。真ん中が名物の九条ねぎと金時にんじんが入ったおから。
40年間愛され続ける「おばんざい」料理の名店 「わらじ亭」

 お店は創業40年。てきぱきとお店を切り盛りするのは2代目女将の高橋佳奈子さん。先代のお母さんから3年前にお店を引き継ぎ、ツーといえばカーという言葉がぴったりの従業員さんたちと一緒にお店の味を守っている。
 朝の10時頃から仕込みをはじめ、夕方5時の開店までに約25種類のおばんざいをつくる。まさに目が回るような忙しさだ。
 大皿に盛られ、カウンターにずらっと並んだおばんざい。お客さんはその中から食べたいものを注文。旬の京野菜を使ったおばんざいがたくさんあり、冬の季節には「湯葉と聖護院かぶらの葛引き」「九条ねぎや金時にんじんが入ったおから」「淀の丸大根」などのメニューがある。また春になるとたけのこやつくし、こごみなどを使ったメニューも並ぶ。また、自家製の三杯酢でいただくしめ鯖、わかさぎの南蛮漬けもおすすめだ。一皿500円前後のものが中心だが、グジ(アマダイ)などの高級食材を使ったものが並ぶ時もある。お店には遠方からの常連さん、ご近所さんのほか観光客も大勢来るという。また、太秦の撮影所が近いこともあり、有名俳優のボトルキープがたくさんあるのも目を惹く。おいしい料理ともう一つ、女将さんの人柄も先代ゆずり。女将さんとの忌憚ないおしゃべりと旬のおばんざいで、一味違った京都を楽しんでみてはいかがだろう? 

わらじ亭

新商品 「京都のパティシエは、やさいで焼きチョコをつくることもある」は缶入りで日持ちするのでお土産にぴったり。

  • 色とりどりの斑が入った「錦ろーる」は、季節によって色がかわる。
  • 絶滅寸前の京野菜、桂瓜を栽培する桂高校の京都の伝統野菜を守る班とのコラボで生まれた、「桂瓜のスムージー」。
八百屋さんで旬の野菜を選ぶ楽しみ「京都 FLAVOR'S(フレーバーズ)」

 生まれも育ちも京都というオーナーの伴康夫さんは、幼いころから京野菜に親しんでいたという。4年前にパティシエと知り合ったことがきっかけでアイデアが膨らみ、京野菜を使ったスイーツの専門店をオープンした。
 開店当初からの看板メニューは「錦ろーる」。お店が錦市場に近かったことと、その姿が、着物の柄をイメージさせることから名付けたという。スポンジ生地を彩るのは、野菜のペーストをわらび餅に練りこんだもので、使われる野菜は季節によって変わる。ほのかな野菜の香りと甘さをおさえた生クリームがよく合う、すっきりとした味わいのロールケーキだ。
 そして最新の商品は「京都のパティシエは、やさいで焼きチョコをつくることもある」。
少々長い商品名だが、缶入りのかわいいパッケージと680円(税込)というお手頃な値段で人気は上々。京都のお土産として買っていく人が多いという。缶のなかには紫いも、ほうれん草、水尾ゆず、とまとの4種類のチョコレートが2個ずつ、計8個入っている。柔らかく口の中でほろほろとくずれるクッキーのような食感で、野菜が苦手な人でも美味しく食べられる。いまは違う野菜でも試作中ということだ。
 ほかにも絶滅寸前の桂瓜を使った商品や、地元の若手農家と連携した商品などを開発している。「京都フレーバーズ」は立ち寄るたびに京野菜を使った新感覚スイーツが発見できる、そんなお店だ。

京都 FLAVOR'S
  • [Part.1]京野菜の伝統を守る洛中農家の誇り
  • [Part.2]京野菜のおばんざい
  • [Part.3]野菜にこだわる京都の名店

※掲載の写真は平成27年12月に撮影したものです。

プレミストクラブ ご入会はこちら

このページの先頭へ

大和ハウス工業株式会社

ページ上部へ

Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.