大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

自動化設備の導入における
物流システムの重要性とは

2023/03/27

  • #WMS
  • #物流DX

物流倉庫自動化のニーズ拡大とその背景

「物流クライシス」と呼ばれることもあるように、近年物流業界の危機的状況が叫ばれています。
その最大の要因は人手不足です。国内では少子高齢化による人口減少時代に突入し、今後も働き手が減少すると予測されています。また、物流業界に人材が集まりづらい現状も相まって、倉庫内の人的リソースが不足。物流拠点の検討・選定にあたって、人手不足を懸念する声が多くなっています。

そこで、人手不足への対応策として重要な打ち手となるのが「倉庫の自動化」です。人手不足が顕在化する一方、EC市場の拡大をはじめとして、多品種、多頻度、小口の配送需要など、物流に対するサービスレベルは高度化しています。このような物流に対するサービスレベルの維持・向上への対応を進める必要があり、省人化・効率化、生産性の向上を目的とした自動化設備導入のニーズは今後ますます高まるでしょう。

自動化設備の多様化も進んでいます。ロボティクスやAI、IoTなど先端技術を活用した様々な物流自動化に関する設備が市場に現れています。一昔前までは、先進的・実証的要素が多かったロボットも、実用化が進み、市場への導入が拡大してきました。2030年の物流自動化設備(倉庫関連)の市場規模は5,674億円規模になるとの予測もあります。(株式会社富士経済 次世代物流システム・サービス市場調査結果より)

下図に示すように、人口減少に伴う働き手の減少と自動化設備の多様化、ロボット・AI・IoTの実用化が進み、物流倉庫の自動化が今後より一層進展すると思われます。

図表1:物流倉庫の自動化の背景

図表1:物流倉庫の自動化の背景

国立社会保障・人口問題研究所、株式会社富士経済の資料を基に作成。

自動化設備の代表例

物流倉庫の自動化に関しては、大企業からベンチャー企業まで様々なメーカーが開発を進め、倉庫内での必要な機能に合わせて、数々の自動化設備が現場に導入されています。代表的な自動化設備を下記に整理します。

図表2 :代表的な自動化設備の例

図表2 :代表的な自動化設備の例

自動化設備メーカーのホームページを参考にフレームワークス作成

自動化設備を総合的にコントロールするWMSの重要性

これらの自動化設備は多くの場合メーカー各社のシステム(WCS=Warehouse Control System)によって制御されますが、多種多様な自動化設備を同時に倉庫に導入するケースも増加する中、倉庫内でそれぞれの処理能力を最大限活かすためには、自動化設備との連携の実績と機能を持ったWMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)が必要不可欠です。

そして、自動化設備の選定~構築~運用の各段階において、各自動化設備によって要件や仕様が異なるため、WMSの連携のために自動化設備ベンダーと様々な調整が必要となります。その際、不慣れな導入企業では気づけないポイントが多々発生します。
例えば、インターフェースの詳細な仕様の確認やWMS側とWCS側の機能の分担など、機能が不十分なWMSでは後々トラブルになりかねない場合もあり得ます。したがって、実績があり、ノウハウと機能を持ったWMSベンダーのサポートを得ながら導入企業の実現したい庫内フローや自動化設備のシステム要件を確認することで、導入時・開発時に不具合が発生したり、開発工数が長期化したりするリスクを回避することができます。

自動化設備との連携に適したWMSに求められる機能として重要なことは、第一に、倉庫全体のスループット(一定期間当たりの物流のスピード)を最適化できること。倉庫内の業務フローに適した在庫管理をしながら、各自動化設備に適切なタイミングで作業指示をするためには、庫内の状況を一元的に管理・可視化する仕組みが不可欠です。
第二に、各システム間のデータ処理・連携のリスク・負荷軽減ができること。WMSは、倉庫内での情報を一元的に管理し、必要な時に必要な情報を基幹システム(ERP等)やWCSに提供することができます。WMSによってシステム間の負荷を軽減させることで、処理能力を最大限に引き出すことが可能です。
つまり、各自動化設備の能力を十分に発揮し倉庫全体のキャパシティを最大限に発揮するため、各種システムの間に立ち、必要な情報を適切なタイミングで連携できるWMSが求められているのです。

図表3:WMSと自動化設備、基幹システムとの連携図

図表3:WMSと自動化設備、基幹システムとの連携図

フレームワークス作成

WMSと自動化設備の連携ポイント

昨今の社会背景と技術発展する自動化設備が今後も普及していくと予想され、倉庫内の最適なオペレーションを検討するのであれば、自動化設備は欠かせないでしょう。
そして、検討のプロセスで必要なことは、まず、倉庫内の業務フローをはじめとした業務要件の整理と適切な自動化設備を選定すること。そして各種自動化設備を熟知したコンサルティング会社や実績豊富なWMSベンダーを選定することです。
表面的な機能としてのマテハン機器に目がいきがちですが、倉庫オペレーションだけではなく、基幹システムとの連携を含めた、全体のシステムとしての効率化を考えなければ、本質的な効率化を実現することは不可能です。

大和ハウスグループの株式会社フレームワークス(https://www.frame-wx.com)では、近年の物流倉庫の自動化のニーズを踏まえ、自動化設備との連携はもちろん、全体の効率化を前提とした機能や要件を備えたWMSの開発を行っています。自動化に関しては、大和ハウス工業との連携により早くから「次世代物流ソリューション」の提供を行ってきました。1990年代からWMS開発に携わってきた実績をもとに、オンプレミス型(iWMS G5)、クラウド型(iWMS X5)の双方で対応可能で、現在も新たなシステムの開発が進んでいます。
また、WMS事業の他、自動化設備やWMSベンダー選定支援などのコンサルティングサービスも行っていますので、自動化設備の導入検討段階からのサポートも可能です。

図表4:iWMSシリーズの概略図

図表4:iWMSシリーズの概略図

参照:フレームワークス作成。

大和ハウスグループでは、物流施設のご提案から、自動化設備導入の選定・支援、WMSをはじめとしたシステム開発など、物流領域の川上から川下までソリューションをご提供しています。物流における課題やお悩みがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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