大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

実際にマンション建替えを行った経験者のインタビューをご紹介します。

 

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建替組合インタビュー

丸山町南住宅マンション 建替え事業

建て替後

  • ● 1955年(昭和30年)築、築60年超の「マンション建替え等の円滑化に関する法律(以下、マンション建替え円滑化法)」によるマンションの建替え。
  • ● 所有権と借地権の混在した団地建替え事業。
  • ● 排水設備の不具合等の劣化、敷地内の高低差やエレベーター未設置による高齢者に対するバリアフリー対策不足、セキュリティ面の不安などの問題を抱えていた。
  • ● 敷地内外に高低差があること、既存擁壁の築造替えのため開発許可が必須であった。

●事業の概要

所在地
東京都文京区千石
建替え前敷地面積
2,026.19m²
築年数
築64年(建替え決議時、1955年築)
事業手法
「マンション建替え円滑化法」に準ずる。
  建替え前 建替え後
規模 鉄筋コンクリート造4階建 2棟 鉄筋コンクリート造4階地下1階建 1棟
総専有面積 1,438.40m² 3,814.85m²
総戸数 32戸 58戸
間取 3K 1R~4LDK
専有面積 44.95m² 30.72m²~104.97m²

●住戸内の様子

リビング

建替え前 → 建替え後

キッチン・浴室

建替え前 → 建替え後

●建替えを経験して分かったポイント

  • 「みんなで力を合わせられる」ようにする
  • 住民同士で情報共有は欠かさないこと
  • 住民全員で事業に対する理解を深めること
  • 経験豊富で信頼できるパートナーを選ぶこと

引渡し会当日に理事の皆様に丸山町南住宅建替えについての振り返りをお聞きした。

●印象に残っていること、重要だと感じたこと

検討委員会の立ち上げ当初意見をまとめるうえで苦労したこと、印象に残っていることを教えてください。

理事S様:やはり、しっかりと皆様の事情や想いに耳を傾けることが大事だなあと思ったのが印象に残っていますね。
検討委員会の立ち上げについては、当時、輪番制で管理組合の理事長をしていたのですが、「築年数の経過、水道管をはじめ設備の老朽化、耐久性」が問題化していたので、建替えを検討してはどうかという意見を出しました。
最初は、建替えを望む声と大規模改修で対応しようという声とがありました。
改修を望む声の背景にあった事情は、高齢の方が多かったことです。建替えとなると自己負担が発生するために、老後のためにとっておいた資金から捻出しないといけなくなります。これはそれぞれの家庭にとっては大きな問題です。
また、想いの面では建物や風景への愛着から建替えに積極的になれないという方もいらっしゃいました。特に丸山町南住宅には広い庭があり、春には桜が咲き、夏の風が蘇鉄をゆらす、秋には柿がなるといった四季を感じられる庭に愛着をお持ちの方がたくさんいらっしゃいました。
こうした事情や想いをしっかりと理解したうえで、真摯に話し合いを重ねたこと、また負担の軽減や風情・風景の残し方に尽力してくれたダイワハウスさんや事業コンサルタントの力もあり、みんなが納得して建替え事業を推進できました。

建替えを行う上で「最も重要」だと思っていたこと、実際に経験して「最も重要」だったと感じたことを教えてください。

理事長H様:「みんなの力が必要」ということですね。当初からそうではないかと思っていましたし、実際に事業を進めるなかで折に触れてその重要性を実感しました。
私たちの場合は32世帯の方がいらっしゃいましたが、当然32世帯分の様々な事情があります。

理事長H様:「みんなの力が必要」ということですね。当初からそうではないかと思っていましたし、実際に事業を進めるなかで折に触れてその重要性を実感しました。
私たちの場合は32世帯の方がいらっしゃいましたが、当然32世帯分の様々な事情があります。

その中で、一部の人の負担が大きくなったり、反対意見を多数決で押し切ったり、となってしまっては理解を得られませんし、当然事業もうまく進みません。
何かを決める際にも、権利者全員が協力し、力を合わせて事業を進めていくという考えを第一に事業を進めました。
建替え事業の一番重要な部分だと思います。

理事の役割として事業を進めるうえで心がけたことを教えてください。

理事長H様:皆様の協力を得る、みんなの力をあわせるうえで、心がけたのは情報共有です。
理事会のメンバーには早い段階で様々な情報が入ります。
でも他の住民の方々には、私たち理事会から情報を共有しなくてはいけない。
情報が不足してしまうと、せっかく会議に出ても取り残されている感じになりますし、積極的に検討に加わるのが難しくなるからです。
そこで、事業コンサルタントとダイワハウスさんに依頼して「建替えニュース」を発行してもらい、皆様にきちんと情報が届くようにしてもらいました。
事業コンサルタント選定時から引渡しまで45回も発行したのですが、この「建替えニュース」による情報共有は事業進行上、とても大きな力になりました。

大和ハウス工業:私たちは運営のサポートはできますが、建替え事業を進めるためには住民の皆様のなかから旗振り役となっていただける方がいないと成立しません。理事の皆様には大変苦労もあったと思いますが、おかげさまで皆様に満足いただける事業にすることができました。本当にありがとうございます。

幅広い年代の方がいる中で、 理事会として配慮したこと、工夫したこと、気を付けたことを教えてください。

理事長H様:建替え事業は綿密な打ち合わせが必要です。高齢の方も多く、また、権利者のなかには、居住せずに賃貸に出していたケースも少なからずありました。そのため、会議のために遠方から駆け付けるなど、体調面を含め大変なこともありました。
また、集会室もなかったので、駅から近いダイワハウスさんの広い会議室で会合が出来たことは、皆様の出席を促すには良かったと思っています。

理事O様:当時、私は86歳でした。輪番で理事をしていたのですが、実際には住んでおらず親族に貸していました。理事会や建替組合の趣旨は理解できたので「よし、やろう!」とすぐに思えたのですが、会議への出席は思っていた以上に大変でした。朝から1時間かけて来て、議論が夕方まで白熱することもありました。帰り道はへとへとになることも。でもそんな中でお役に立てたこと、事業を完成できたことはいい思い出ですし、自分自身に「よくやった!」と言ってあげたいです。

理事長H様:皆さんで活発に意見が交わされたことで、良い会議を重ねていくことができました。

理事F様:大変なことも多かったですが、長い事業期間の中で起こる様々な出来事をいい方向につなげていけたのも、みんなで協力し合えたからだなと思います。新型コロナウイルス感染症が発生した時も、オンラインでの理事会に切り替えたことで、かえって皆様が出席しやすくなったりしました。

理事O様:オンライン会議やオンライン説明会は本当によかった。住民も参加しやすいし、パートナーの会社さんにとっても合理的に物事を進められると思う。今後、オンライン会議が当たり前になれば、建替え事業の労力も劇的に減らせるのではないでしょうか。

理事F様:やっぱり熱意ですよね。みんなの熱意があったからこそ、いろんな困難も苦労も、いい方向につなげられました。そしてそれはやはり、最初に理事長たちが誰一人取り残すことなく、みんなで力を合わせたいと考えてくれたからだと思います。

大和ハウス工業:オンライン会議での事業進行は私たちもはじめての経験でした。今後もより多くの住民の方が参加しやすい、かつ、様々な年代の方に配慮した事業の進め方を検討してまいります。

●所有権と借地権の混在したハードルの高いチャレンジ

借地権と所有権が混在していたことで苦労したことを教えてください。

理事長H様:やはり借地権と所有権では、それぞれ権利の大きさが異なります。この権利の違いをそれぞれが認識できるようにするのは、専門的な知識が必要なこともあり苦労しました。
ただ、建替えの検討以前にも借地権付き分譲か土地付き分譲かということが問題化したことがあったため、理解のための下地となる知識がある人も多く、その点は助かりました。

●ダイワハウスについて

ダイワハウスを参加組合員に選んだ決め手を教えてください。

理事S様:個人的には、担当の方の知識量と対応の親身さです。
何社かにお声がけをしてプレゼンテーションしていただいたのですが、ダイワハウスの担当者さんは、私たちにあわせた目線で提案をしてくれました。
質問が出た際も、会社のアピールではなく、住民にとってどうなのかという視点で、丁寧に話しをしてくれました。そこが決め手でした。
実際に、事業進行中も、きめ細やかな対応をずっと続けていただいて本当に助かりました。

理事F様:建物の提案も魅力的でした。ほかの会社と比較して、ダイワハウスさんの提案は従来の建物の良さを残した建物計画だったので、その方がいいなと感じました。私たちの建物への愛着を大切にしてくれる会社だと思えてうれしかったです。

理事S様:提案内容を聞いて、私たちのニーズをきちんと理解してくれていると感じました。豪華さや派手さよりも、敷地をどう有効活用するか、実際の生活の中で利便性が高いかということを軸に提案してもらえたのがよかったです。

理事O様:やっぱり、私たちへの心遣いを感じられたことですね。周辺の建物の調和や風通しなど、実際の暮らしのことを、私たちに寄り添ってしっかり考えてくれていました。

事業のサポートについてはいかがでしたか?

理事O様:ダイワハウスさんと事業コンサルタント、それぞれ役割分担しながら、しっかり連携を取れていたので頼もしかったです。

理事F様:事業コンサルタントが私たちをうまくリードしてくれていたので、その事業コンサルタントとうまくやっていただける会社がいいなと思っていたら、その通りになりましたね。
また、事業コンサルタント主催でダイワハウスさんの方も同席して、実際に現地に住んでいる人を集めて頻繁に会合を開いてくれたのも良かったです。一対一だと緊張しますが、普段から付き合いのある住民の方々と一緒に参加して質問や意見交換ができたので、お茶会のように雑談を交えながらざっくばらんに意見を出し合うことができました。

●仮住まいについて

建替え中の仮住まい期間について教えてください。

理事S様:まず、引越し費用・仮住まい費用を事業費に見込んでくれたのが助かりました。ダイワハウスさんとしても初めての取り組みとして事業計画に組み込んでいただいたと聞いています。
高齢者が多く引越しも大変、文京区内の高い賃貸費用などもきちんと想定してもらえて助かりました。

理事F様:仮住まいは、住まいも環境もとてもいいところで居心地よく暮らせました。住む環境が変わるという貴重な経験も事業があったおかげです。戻ったら分譲住戸を購入された方々と新しく知り合うこともできるのも楽しみにしています。

やってよかったこと。こうしておけばよかったことがあれば教えてください。

理事長H様:引越し費用の負担と「建替えニュース」の発行は本当にやって良かったなと実感しています。
一方で、内覧の際はどうしても自分の住まいばかり気にかけてしまうのですが、共用部を確認することにももう少し時間をとれば良かったなと思っています。

理事長H様:お任せしていた中でも、気になることを伝えると丁寧に対応してもらえましたね。エントランスのスロープで、車いすに乗ったままカーブを曲がることができるか不安に思いお伝えしたところ、施工会社の現場監督の方が重く受け止めてくださり、なんと実際に車いすをレンタルしてきて、検証したうえで、スロープを調整していただきました。施工現場を担う方までも住まう側の視点をしっかり持って対応していただけたと思います。

大和ハウス工業:施工会社には私たちからも皆様の意向を踏まえて、たくさんのお願いごとを折に触れてしていました。大変かなと思うお願いも、快諾して、前向きに取り組んでいただけたので私たちも助かっていました。先日、施工会社の担当者様とお会いした際、「本当にいい建物ができて良かった」とすごく喜んでおられました。

●建替えを検討している皆様へのメッセージ

今後建替えを検討している人、現在推進している人へのメッセージをお願いします。

理事長H様:建替えは規模の大きい工事であり、解体含めて工期も長いので、近隣の方々とのコミュニケーションも重要です。円滑な事業推進のために、日ごろから色々なネットワークを活用した近隣との良好な関係作りをしておくことおすすめします。

理事S様:いいコンサルタント会社、いいデベロッパー、いい施工会社を選ぶこと。建替え事業において住民は初心者です。どう進めていいのか、何を大事にすべきか、わからないことだらけです。住民みんなの事情に寄り添うノウハウ、そして不安や不満にきちんと向き合ってくれる誠実さを持った会社=パートナーを選べるかどうかが成功のカギになります。

理事F様:最初に声を上げて旗振りをしてくれる人がいたのが良かったなと思います。みんな分からない中で建替えの検討を提案するのは、とても勇気が必要だったと思います。その方の一声のおかげで、いまこうして満足できていることに、本当に感謝しています。

理事S様:本当にいいマンションが出来上がりました。特に満足しているのが、エントランス脇の石垣。美しく石が積まれていて、前を通りかかるたびに「いいマンションに住んでいるなあ」と誇らしくなります。

理事O様:文京区で低層という贅沢なマンション。すごいことだと思っています。全国ニュースにしてもいいんじゃないかと思うくらい誇り。このマンションを、今後どう維持していくか、「資産価値」「住みやすさ」「コミュニティ」「メンテナンス」など、しっかり保っていく必要があります。住んでからのことも大事だから、みんなで頑張っていこうと思える、そういう建物を一緒につくっていける会社をパートナーに選べれば、成功間違いなしです。

理事長H様:そう考えるとやっぱり建替え事業に経験の厚い会社を選ぶのが一番だと思います。

貴重なご意見、ありがとうございました。
これからずっと、永く皆様に愛されるマンションであってほしいと願っています。

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