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コラム vol.318
  • 土地活用バリエーション

災害を乗り越え、終の棲家が完成

熊本市復興公営住宅「市営南熊本第二団地」

公開日:2019/06/28
更新日:2020/02/28

熊本市の復興住宅整備が完了

熊本市が進めてきた、熊本地震の被災者向けに整備した災害公営住宅(復興住宅)「市営南熊本第二団地」(80戸)が完成。大和ハウス工業は、設計から施工まで一括で受注し、2019年12月21日、無事に落成式が行われました。
この市営団地は、熊本市食肉センター跡地に建てられた鉄骨5階建ての2棟(延べ床面積計6310m2)で、熊本地震で住まいを失い、自力での住宅再建や賃貸住宅を借りることが困難な被災者向けに建設されました。大きな災害のあと、熊本市の方々を中心に多くの人たちが懸命に支え、被災された方々に終の棲家を提供することができました。

公営住宅には厳しい基準があり、通常は、RC造、鉄筋コンクリート造ですが、大和ハウス工業は、短工期、高品質、高断熱性能などを実現するために、鉄骨システムを提案。建物は、高強度とプランの自由度を兼ね備えた重量鉄骨住宅商品「skye」を採用することで、安全性と暮らしやすさ、快適性、そして短工期を可能にしました。結果、着工から11カ月で竣工へとこぎつけました。

今回のプロジェクトを率いた熊本市都市建設局 建築住宅部 吉住和征課長は、大和ハウス工業を選択した理由を次のように語りました。
「熊本市では約1万1千世帯の方が仮説住宅にお住まいでした。ここにようやく被災者の方へ終の住処として災害復興住宅が完成し、非常に安心しているところです。大和ハウスさんの決め手となったのはやはり工期。災害復興住宅ですので、被災者の方が1日でも早く恒久的な住まいに住んでいただくというのが私たちの第一目標でした。大和ハウスさんが、一番工期が早くかつ一番立派な建物ができるということで決めさせていただきました」

設計の指揮をとった、技術本部 復興支援室第2設計グループ グループ長 石井博之は、「少しでも早くお客様の元にこの建物を届けなければなりませんでした、本当にみんな大変な中でやってくれましたし、これだけ品質の高いものができたとことに関して、本当に良かったと感じています。また、この建物は、品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の構造の対策等級で最高等級の建物になります。
そして、工期も短く、公営住宅のような高品質で平等性が求められる建物において、その良さが活かせたと思います」と語ります。

大和ハウス工業のスタッフも、被災者に住まいを1日も早く届けたい気持ちで取り組みました。
「みんなが困っている状況で、何ができるかというのを考えながら仕事をしていました」(熊本支社 住宅事業部営業課 主任 東洋平)
「熊本城のニュースもたくさん流れていましたし、力になれたらと思っていました」(技術本部 復興支援室第2設計グループ主任技術者 守内章二)
「被災されて、今までお住まいだったところから仮設住宅に移られて、生活をされているので、一刻も早く安定的な住まいにご入居いただきたいなという一心でやらせていただきました」(技術本部 復興支援室第2設計グループ主任技術者 板平卓巳)

この建物には災害復興住宅として、様々な工夫が凝らされています。地域とのコミュニティづくりという観点から、建物の配置を工夫し、集会所は地域に開放される設計となっています。また、災害時にトイレとして活用できるスツールや、煮炊きとしても活用できる竈ベンチなどを設置。1階には、バリアフリーの住まいも提供、バルコニーから直接集会所に抜けることができます。

今後の公営住宅の建て替えにも対応

この公営住宅は大和ハウス工業が自信を持って推進する、新しい価値を持つ公営住宅です。工場生産による高い品質と安定した工期を提供できると共に、最新の住設機器を採用し、ご入居者の高い満足を得ることができます。
地方自治体においては、予算、人員の確保が困難な状況もあり、国としても民間の活力を活用したPPP、PFI方式による公営住宅の建て替えなどを強力に推進しています。大和ハウス工業の重量鉄骨住宅商品「skye」は、こうした課題解決のソリューションに相応しい商品です。

その設備の良さについて、大西一史熊本市長からも、次のように評価いただきました。
「設備がいいですね。床、断熱性能、耐震性、機能性に優れています。また、高齢者や単身者への配慮なども素晴らしく、入居者の方は喜ばれると思います」

熊本市都市建設局 建築住宅部 中村秀司課長補佐も、「今回は鉄骨ということで、通常RCではできないような広さや間取りなどのアレンジができやすいと感じました。また、1DKが隣同士にあり、間仕切りを取れば将来的に改修もできるという提案もいただき、そういったフレキシブルに使えるところもいいと感じました」と重量鉄骨工法の良さを語っていただきました。

大和ハウス工業は災害が起こらないことを願い、万が一のときには、建物の先に人の暮らしと命があることをつねに想い、各分野のプロフェッショナルが強い信念を持って力を合わせることで、土地の確保から町づくりまで、地域や住民の方々により良い生活環境を提供できる事業を展開していきます。

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