大冷工業株式会社 岐阜支店は、吹き抜けを中心にスキップフロアがつながる明るく開放的な建物です。その吹き抜けに輻射式空調システムを採用し、省エネ性と快適性を向上する空間として利用しています。建物の外皮性能を強化したうえで、水冷式空調システム、デシカント外調機などを採用し使用エネルギーを削減。更に太陽光発電設備(38.5kW)と蓄電池(22.4kWh)、BEMS(※1)によりエネルギーを効率的に利用し、『ZEB』(※2)を実現しました。
災害時には、岐阜市との防災協定に基づき避難所として開放する予定です。
創業70周年記念事業である岐阜支店「G-Field」は、ステークホルダーの皆さまの「担い手」として誕生しました。
プロジェクトメンバーと「先担の誓い」を立てて計画を進め、地鎮祭でVR越しに見ていた建物が、見事なチームワークによって完成。竣工記念パーティーで咲かせた皆の笑顔は一生の思い出となりました。
大冷工業株式会社
代表取締役社長
大場 章晴様
計画段階からお客様と共に勉強会を実施しながら、いかにZEBを実現するか検討を進めました。空調換気のCO2濃度制御システムや自然採光システムなどWEBPRO未評価技術(※3)についても、大冷工業様ならではの先進技術として積極的に採用。様々な省エネ・創エネ技術により、一次エネルギー削減率104%の環境性能の高い建物を実現できました。
中部支社 建築設計部
後藤 航佑
井戸からくみ上げた地下水を利用する外気処理システムと水冷式パッケージエアコンを採用。夏は冷房、冬は暖房時の気温の影響を軽減します。エネルギーの削減や、冷房時の排熱を抑制できヒートアイランド現象の緩和に寄与します。
3階で作られた冷気が吹き抜けを通り、その冷気が1階まで降りてくる効果を期待し、除湿型輻射パネルを3階に設置。ヒートポンプ技術の利用により冷水をパネルに循環させることで、パネルの表面温度を下げ、空気を冷やし除湿を行います。
大和ハウスグループは
持続可能な開発目標(SDGs)を
支援しています
※ 掲載内容は、取材当時(2025年9月)の情報です。
目的に合わせた事業用施設の建設をトータルプロデュースします。