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生活を考える

「庭」はいらない?設計士が教える、
庭がもたらす住まいへの効果と
設計アイデア

「マイホームを建てるなら庭が欲しい」と、庭に憧れを持つ方は少なくないでしょう。
一方で、庭は欲しいけれど「敷地に余裕がない」や
「人通りが多いので視線が気になる」などの悩みを抱える方、
または「外構に予算をかけるのはちょっと…」と
庭づくりをちゅうちょしている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、お客さまと共に魅力あふれる住まいをつくり上げてきた、
大和ハウス工業の設計士・吉川慶が、
広さや方角などに縛られない庭づくりの考え方やアイデアについて、
実例とともにご紹介します。

Profile

大和ハウス工業株式会社 住宅事業本部
設計推進部ZIZAIデザイン室

吉川 慶

一級建築士、ハウジングマイスター(社内認定)

家族同士の間合い、家具や家電の間合いなど、あらゆる「間」を巧みにコントロールすることで居心地を生み出す設計士。「家づくりを楽しむ」をモットーに、お客さまお一人お一人の理想を求めて情熱を注ぐ。

庭への憧れはありつつも、
検討当初から庭を望む人は少数派という現実

紅葉した木々や美しい並木道に癒やされた経験がある方は多いと思います。同じように、住まいに庭があることに魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。

一方で、住まいづくりにはさまざまな取捨選択が必要となるため、特に限られた敷地条件や予算がある場合には、庭よりもまず室内を豊かにしたいと、相対的に「庭」の優先度は下がってしまう傾向にあります。実際、私が担当してきたお客さまの中でも、庭の優先度がはじめから高かったという方は決して多いとは言えません。

庭を設けるとなると外構費用がかさみますし、植栽の管理や虫の駆除が面倒に感じられることもあるでしょう。また、近年は高温の日が続き、台風などの自然災害も増えていることから植栽がうまく育たなかったり、屋外で気持ちよく過ごせる時期が限られていたりと、庭に対するデメリットが目立つこともあります。

見逃してはもったいない、
住まいを豊かにするために必要な「庭」の視点

では、「庭はデメリットも多いし、外空間のことは全く考えなくてもいいか」というと、そうではないと私は考えています。住まいを豊かにするためには、外部から寄与される影響も大きいからです。理由は窓がない地下室のような、外から光も景色も入らない場所を想像すると分かりやすいでしょう。デザインとしては格好いいかもしれませんが、落ち着く空間とは言えないのではないでしょうか。

つまり豊かで心地よい空間づくりには、葉っぱが風に揺れているような動きや、 東から西へ落ちる光を受けて影も一緒に動くような時間を感じられる、自然的な要素が重要です。

また、外空間があることによって室内から外へ、手前から奥へ、と視線が抜け通る空間ができることも大事なポイント。抜けをつくることで「その先には何があるの?」と期待感をもたらすなど、人の感情を揺さぶることができるのも庭の魅力です。

したがって、住まいづくりは「室内を豊かにするための外空間の設計」として建物と外空間は一緒に計画を立てていくことが必要であり、本来建物と庭とを切り離して考えるべきではないのです。

リビングの前にある外空間だけが「庭」ではない。
捉え方次第で庭の可能性を広げられる

「室内を豊かにするための外空間」と考えると、今まではBBQや、ゴルフの練習、家庭菜園など「何かをしなくてはいけない空間」と考えてしまいがちだった庭も、決してそんな必要はないということがお分かりになるのではないでしょうか。もちろんお客さまの中で「BBQがしたい!」など用途が決まっていればこの限りではありませんが、必ずしも「何かをする庭」でなくて良いですし、庭はリビングにつながる場所に、というように場所や形にこだわる必要もないのです。ある意味、自然を感じられる外空間や、視線の抜けといった役割や効果を持つ外空間であれば、形や用途にかかわらずそれは「庭」と捉えていいと考えています。

庭を設ける場所は内部との連続感を意識

庭は南側に設けるのが通例のようになっていますが、私は方角だけで場所は決めません。リビングの大きな窓からきれいな庭が見えても、道路から見える庭では落ち着きませんし、庭から隣家の洗濯物が丸見えでは眺めても気持ちよくないですよね。もちろん直射日光が強すぎる場所では、外でくつろぐこともできません。敷地条件をしっかりと把握しながら「室内からどんな風景を眺めたいか」「内外にどんなつながりが欲しいか」など室内との関係性を基準に外空間を考えると、暮らしの中で庭の魅力をより実感できるような住まいとなるでしょう。植栽一本一本の価値も高まると思います。

住まいを豊かにする外空間のつくり込み方

ここからは実際に、住まいを豊かにするためのアプローチとして外空間を活用している実例をご紹介します。もしかしたら今までの庭のイメージとは違うかもしれませんが、「建物と庭をセットで考えるというのはこういうことか!」と気づきを得られるのではないかと思います。

実例1:Kさま邸

(1)植栽が迎え入れるフロントガーデン

まずはこちらのKさま邸から見ていきましょう。道路と玄関の間につくったフロントガーデンです。正面にある玄関ドアまでのアプローチ脇に、植栽や石を配置して雰囲気を高めています。最大幅2.3mほどのスペースですが、あえて石などを避けながら進むシークエンスの手法を取り入れて、魅力的に演出しています。

このように居心地のいい空間をつくる一つの手法に、人々が昔から体験してきた原風景を想起させるような木・土・石・水といった本来自然にあるべき素材感を用いることは多くあります。

(2)地窓で内外がつながり空間の抜けをつくる

玄関土間の地窓から見える庭です。庭と言っても幅50cmほどの、人ひとりがやっと通れるほどの外空間ですが、窓の内外に同じ砂利を敷き連続性を持たせることで、内と外の境界が曖昧になり、空間に抜け感を生み出しています。これにより、空間デザインの面でも高い効果が得られます。

また、屋外に設置したガーデンライトの明かりは、玄関の間接照明としても機能しています。広さを必要としない外空間の生かし方ですね。私はこれも庭の一つだと捉えています。

実例2:Sさま邸

(1)室内と一体感のあるタイルテラス

次はSさま邸の実例です。まずご紹介するのは奥行き2.2mの外スペースに、1.2mのタイルテラスを設けた庭から。コンパクトながらも室内の雰囲気を高めるための十分な効果を持っている庭です。

手法としては、連続感を持たせるために化粧壁や床タイルを室内と外のテラスでそろえ、内と外の境界を曖昧にすることで、互いの空間に広がりを持たせています。奥行き1.2mでかなえた豊かな空間です。

(2)奥への期待感を高める柵越しの庭

こちらは、玄関アプローチから外構の柵越しに先ほどの庭を見たものです。ルーバー(格子)の奥に何らかの外空間があると見て取れるものの、意図的に玄関から直接庭にアクセスできないようにしています。それによって防犯上の役割を果たしつつも、庭の全貌を隠すことで見えない部分への想像をかき立て、家に深みを与える効果があります。

実例3:Cさま邸

(1)玄関ホールの照明として機能する外空間

最後にご紹介するのはCさま邸です。こちらは「月明かりが家のひかり」というコンセプトでつくった玄関ホール。月夜の景色が切り取られたようなピクチャーウインドウが印象的な玄関には、あえて窓付近に照明を設置せず、外空間に設置した月明かりを演出するライトが照明の役割を担っています。室内を暗く抑えることで自然と外に視線が向かい、明るさを印象付けています。

また、窓の内外で砂利を連続させ、天井材は外の軒天とデザインを合わせることで、内と外が程よく混じり合い、心地よい空間をつくり出しています。

(2)家と街をつなげるフロントガーデン

アプローチのステップ脇に植栽スペースをつくったフロントガーデンです。ご近所とのコミュニケーションのきっかけをつくるなど、フロントガーデンは家と街をつなげる役割を持っています。植栽やガーデンライトが良い雰囲気を生み出し、街並みにも貢献しています。

まとめ

庭単体の広さや方角などは、さほど重要でないのがお分かりいただけたでしょうか。外空間を室内に取り込んで居心地を高めたり、街とのつながりを生み出したりと、役割を持たせた外空間であれば、それはれっきとした「庭」だと私は考えています。広さの問題だけでなく、例えば虫が苦手などの理由で植栽に抵抗があれば、プランターでも緑を感じることはできます。庭は室内の居心地にも大きな効果をもたらしますので、ぜひそれぞれのご家族や住まいに合った自由な「庭」を探してみてください。

※掲載の情報は2025年2月現在のものです。

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