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究極のオーディオルームをつくりたい【後編】「石井式リスニングルーム」
のある家づくり

レコードやCDなどの音楽を最高の品質で再現するために、
オーディオ機器や周辺アイテム、電源にまでにこだわる。
そんなピュアオーディオの愛好家たちが最後にたどり着くのが、「音を聞くための空間づくり」です。
その最適解の一つが「石井式リスニングルーム」という革新的なアプローチです。
実現が難しいとされるこの手法に、ダイワハウスがどう挑んだのか、
音の研究員、建築士、そして家を建てられたお客さま、3者の視点から前編・後編にわたってご紹介します。

Profile

四国支社 住宅設計部 統括課長

芦刈 創一

一級建築士
ハウジングマイスター

ハウジングマスター紹介 動画紹介

image -イマージュ- オーディオ担当

大西 雅夫さま

image -イマージュ- 代表

やえ子さま

image -イマージュ-

オーディオ愛好家がたどり着く場所

石井式リスニングルームをつくりたい

瀬戸内海に面した香川県観音寺市に、1軒の家が誕生しました。目の前には名勝・琴弾公園と財田川、屋上からは青く輝く海も見渡せます。1階には石井式リスニングルームを取り入れたオーディオルーム。週末はオーディオ喫茶「イマージュ」として一般に開放し、オーナーご夫妻の大西雅夫さん、やえ子さんが音楽好きのゲストをお迎えしています。
雅夫さんは学生時代からピュアオーディオの世界にはまり、オーディオ機器を集めてこられました。結婚してご自宅を建てられた時は、1部屋の壁裏全面に防音シートを張り、音楽を楽しまれていたそうです。定年退職で出身地の香川に新居を建てることになった際、オーディオルームについて調べているうちに、石井式リスニングルームのことを知ります。音の良さはもちろん、石井式なら部屋の壁を斜行させる必要はなく、まっすぐな長方形の部屋がつくれる点にも魅力を感じ、「建てるなら石井式を」と考えられました。

オーディオ専門の人はいますか?

家を建てるにあたり、ご夫妻は数社に相談されました。その際、雅夫さんは「オーディオルームをつくりたい。会社にオーディオ専門の人はいらっしゃいますか?」と質問を投げかけました。ところが「音響が専門の担当者はおりません」「オーディオに特化した部屋ではなく、楽器を演奏する防音室なら対応できます」「音響メーカーに外注してオーディオルームをつくることもできますよ」と言われましたが、雅夫さんが望む石井式リスニングルームは実現できそうにもありません。
その点、ダイワハウスには、オーディオに精通している音の研究員 玄がいました。玄と各地の設計者でタッグを組んで、石井式リスニングルームをつくった経験も多くあります。雅夫さんは、音響の専門家がいるダイワハウスなら石井式が実現できるとわかり、「すごくうれしかった」と振り返られます。

みんなで音楽を楽しめるカフェに

一方、やえ子さんは、絵を描いて個展を開いたり、ボランティア活動をしたりとバイタリティあふれる方ですが、音楽にはそれほど興味はありませんでした。そのため大きなオーディオルームをつくることには迷いがあったそうですが、考えた末、解決策を見いだされました。
「夫一人で楽しむ部屋なら、そこまで立派なものはつくれない。でも、カフェとしても使えるようにしたら、他の人にも質のいい音を楽しんでもらえるし、コミュニティの場として街の活性化にも貢献できるかもしれない」
やえ子さんは、音楽を聞くだけでなく、飲み物も提供すればもっと楽しんでいただけると、コーヒーや紅茶の勉強を始められます。こうしてお二人ともに楽しめる未来が見え、石井式リスニングルームのある家づくりがスタートしました。

石井式リスニングルームをダイワハウスでつくる

音の専門家とハウジングマイスター

石井式リスニングルームの設計は、玄ともう一人の建築士が二人三脚で進めました。オーディオルームの基本設計は玄が担当。それを詳細な設計に落とし込み、併せて家全体の設計も行ったのが、ダイワハウス社内のトップクリエイターであるハウジングマイスターの芦刈です。

天井高4mを確保するための高基礎

玄のオーダーは、辺の寸法比を「1:0.845:0.725」に近づけるため、部屋の幅・奥行に対して「天井高は約4mほしい」というものでした。芦刈は当初、1・2階を吹き抜けにしようと考えますが、それでは2階の床面積が確保できません。そこで思い付いたのが、基礎を高くして天井高を確保する方法でした。基礎の立ち上がりは通常の3倍。高くした基礎部分にも吸音材を入れて入念に対策を施しました。

コンクリート直張りの堅い床

スピーカーを置く床を振動させないようにするには、コンクリート打ちっ放しが理想ですが、石井式で許容される範囲で居心地の良い内装を設計。コンクリートの上にアイアンウッドと呼ばれる堅いイペ材を直張りしました。コンクリートの下には断熱材を敷き、冬の寒さにもしっかりと備えています。

無垢材の壁は
オイルフィニッシュ仕上げ

反射面となる壁材には天然木を用いました。木材は、表面の凹凸によって音を自然に拡散する働きがあります。その良さを活かすため、塗膜を形成する塗装を避け、浸透するオイルフィニッシュ仕上げにしました。

換気扇からの音漏れ対策

換気孔は、オーディオルームの中と外がつながるウィークポイントになるため、ダクトを通常の3〜4倍の長さに延ばして音漏れに配慮しました。さらに、座った時に換気扇やエアコンが視界に入らないよう、背面に集中させました。

音の空間を目でも楽しむ照明や窓

芦刈は「オーディオルームはくつろぐ場所でもある」と考え、ブラケット照明やスポットライトにより照度を落とした空間を楽しめる照明計画を提案しました。また、空や山が美しい借景となるよう、窓をシンメトリーに配置。石井式オーディオルームをデザイン性の高い住空間として完成させました。

オーディオルームの外も楽しむ

店舗側にある天井高約4mのエントランスホールは、ギャラリーとして利用。やえ子さんが企画する美術展を開催することもあり、幅の広い階段にオブジェを展示したり、ベンチのように腰掛けたりと、多目的な使い方が楽しめます。

音楽を中心に暮らしが生まれ変わる

音の解像度が一気に上がる

新居の完成を前に、雅夫さんはオーディオ機器を買い足し、空き家だった実家でしばらく聞いていたそうです。「音の反射はすごいし、ちょっと音量を上げると床が振動していた」という実家から、完成した石井式リスニングルームへ機器を運び込み、聞いてみると……。
「全く音が違いました。すごく、素晴らしい。天井が高いので音の広がりがある。スピーカーではなく、天井や後ろの壁からも音が聞こえてくる感じがしたんです」
好きなジャズを流すと楽器一つひとつの音が鮮明に粒立ち、ボーカル曲を流すと息づかいさえも音楽の一部となって降り注いでくる。オーディオ機器の真の実力を引き出す石井式リスニングルームで、雅夫さんは大きな感動に包まれました。

お互いの時間を認め合う

やえ子さんは、大きな音が苦手で、以前は近所に迷惑をかけないかと心配されていました。でも今はオーディオルームで大音量の音楽を流しても、他の部屋には聞こえません。
「音がうるさいな、って気持ちがなくなりましたし、夫も夜でも安心して楽しめます。そうすると、お互いの趣味や時間を認め合う気持ちが育ってきました」と語るやえ子さん。二人で昔、流行っていた曲を聞き、「あの時はこうだったね」と思い出話も広がっていくそうです。

音楽好きが集まる場

オーディオ喫茶には、音楽やオーディオ機器が好きな人たちが集まるようになりました。あるお客さまは月に一度ご来店。音楽を教える仕事を退職され、「今までと違う音との関わり方ができて至福の時間です」と喜ばれています。
雅夫さんはこれまでお一人でオーディオを楽しまれてきましたが、同じ趣味のお客さまと話す機会も増えました。さらに、これまではジャズ専門でしたが、お客さまに喜んでいただこうと集めたクラシックやポップスも聞くようになったそうです。
やえ子さんもまた、ここで「音楽を通じて人の役に立つイベントがしたい」と夢を描いていらっしゃいます。

居心地のいい空間には“音”がある

建築士の芦刈にも、石井式リスニングルームは新しい気付きをもたらしました。
「僕たち建築士は、居心地のいい空間をつくるために、窓から見える景色や、照明の灯りについて考えます。それにプラスして、『音』が暮らしを豊かにする重要な要素であると気付くことができました」
本当に居心地のいい空間には、視覚や触覚だけでなく、聴覚による“聞く楽しさ”や“聞こえない心地良さ”もある。石井式リスニングルームの開発に情熱を注いだ石井伸一郎さん、その想いを受け取めた大西さんご夫妻に出会い、ダイワハウスの音空間づくりは、また一歩前に進むことができました。

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