大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

第2回 癒し和み快適新空間共創研究会セミナー

開催日 2023/01/30 14:00〜17:00
開催場所 奈良県奈良市西九条町4丁目1番1号みらい価値共創センター

第2回 癒し和み快適新空間共創研究会セミナー

イベント・キャンペーン情報




 社会の変化などにより様々な形で癒しが求められる中、本研究会では「癒し・和み」にフォーカスし、工場や職場、商業施設からマンションや戸建て住宅などの暮らしの環境まで、社会のあらゆる場所を快適にする、付加価値の高い「空間づくり」のあり方を考えていきます。癒し和み快適新空間共創研究会では「研究会セミナー」に終わらず、社会の新たなニーズに対して登壇者や参加者の技術や製品、サービス等の共創活動を促進する部会なども開催していく予定です。
 第2回の研究会セミナーには、オンライン、会場参加者を含めて100名を超える皆様にご参加いただきました。コーディネーターの卯津羅 泰生先生からは、今後の研究会の方向性をお示しいただいたとともに、ケーススタディーとして、あかりそのものがもたらす効果や医療介護現場、非常時での効果などのお話をしていただきました。(詳細は、下方の「セミナー要旨」をご参照ください。)
 本研究会では、癒し和み快適空間のソリューションを、共創活動を通じて構築していきます。ワーキングや部会などを開催しながら、実証実験や実装のためのチーム組成なども目指します。ご関心のある皆様のご参加をお待ちしています。


 

「心のケアのための照明と活用ソリューションの共創を目指して」

【照明塾 塾長 橋田 裕司 氏】
長寿社会となり、介護は避けては通れない課題である。このような状況下、夜の介護環境で最も重要なアイテムの1つが照明であると考えている。しかし、手すりやバリアフリーといった住宅改修に比べ、介護に果たす照明の重要さを理解している方は、とても少ないのが現状である。
 橋田氏は、1992年に照明塾を立ち上げ、現在は手作り照明教室を運営している。2005年からは、心のケアが必要な医療や介護の現場にあかりを届ける「あかりバンク」を立ち上げ、2012年には大阪のこどもホスピスに100点以上の照明を、2021年には横浜こどもホスピスに「あかりのおうち」を寄付した。その他、活動をまとめた書籍「あかりの学校」の発刊、重度心身障がい者の病院であかり展等も行ってきた。
 これまでの活動でわかったことは、介護が必要な状態になった人にとっては、天井の照明(直接照明)は眩しく、睡眠や体内時計にも大きな影響を与えているということである。ところが介護する側の人にとって、その影響の大きさはほとんど認識されていない。私たちが行ったあかりのリノベーション例を紹介すると、医療的ケアが必要なこどものいる住宅のケースで、間接照明とあかりの組み合わせにより、直接照明と比して影ができにくく介護がしやすい、こどもの顔色がよくわかり体調管理がしやすい、まぶしくないのでこどもが落ちつく等の効果がみられている。更には、子どもと同じ部屋で過ごしている家族もくつろぐことができたという。
 この照明手法は介護のための照明ということを考えたものだが、実は日常的に暮らしの質を高めるということにもつながる。また、災害発生時においては、あかりは命を守り、避難所では不安を和らげ、仮設住宅(応急住宅)では、孤独を和らげ、そして、復興時には、賑わいをつくることもできる。これは、あかり作りがまちづくりにも活かせる可能性を秘めているということでもある。
 世の中にこの活動を根付かせるためには、ビジネス化することが大事であると考えており、今回の研究会をつうじて共創ができればと考えている。


    


◆◆◆主催者としての所感◆◆◆
 今回のセミナーでは、照明など空間を工夫することで人の癒し(ケア)となったり、集中力やパフォーマンスを向上させたりする取組みについて伺いました。また、照明についてはケアの現場に活用できることや、それが日常の暮らしの質にもかかわっているとのことですので、ウェルビーイングがよく取り上げられる今日において、照明も重要になってくると思われます。ご講演にもあったように、ビジネス化・共創により一層の発展が期待されます。


◆◆◆講師の紹介◆◆◆

 照明塾
 塾長 橋田 裕司 氏

 https://www.shomeijuku.com/light/aboutus.html
    
 
◆◆◆コーディネーターの紹介◆◆◆
 ライフケア社会実装デザイン事務所
 代表 卯津羅 泰生 
 https://note.com/demo_lab

 

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住所 奈良県奈良市西九条町4丁目1番1号
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