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ペットと暮らす家

猫や犬を飼うということは、毎日を、一生を共に生きていくということ。

ペットと暮らす家 メインイメージ

考えよう、ペットと暮らす家。

猫や犬は、大切な家族であり、人生を共に歩むパートナー。
人と同じように、快適な環境を用意してあげたいものです。
健康や安全に配慮することはもちろん、室内でも伸び伸びと暮らせるように。
習性や行動をきちんと理解した上で、動線や空間づくりを工夫すると猫や犬との暮らしは大きく変わります。
猫も犬も、そして人も心地良い家づくりを考えていきましょう。

毎日一緒に、ずっと一緒に。

室内写真

猫や犬を飼うということは、毎日を、一生を共に生きていくということ。
散歩や掃除などの毎日の世話に加えて、仕事に出ている時、旅行に行く時、急な外出の時など、不在時のこともきちんと配慮する必要があります。

さらに、引っ越しや家族構成の変化があっても、ずっと一緒にいられるか。
猫や犬が歳をとったら、そばで介護ができるかも考えなければなりません。
毎日一緒にいること、ずっと一緒にいること。
それが、猫や犬たちとの約束です。その思いがあれば、猫や犬との暮らしは、きっと人生を豊かにしてくれるでしょう。

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データで見る、猫や犬との暮らし

猫や犬との暮らしは、時代とともに少しずつ変化しています。
共に幸せに過ごす家づくりのヒントをつかむために、今どきの猫・犬との暮らし事情を見ていきましょう。

猫は多頭飼いが多い

  • 猫の飼い主の約4割が多頭飼い
  • 食事スペースなど、多頭飼育に適した環境を整える必要がある

多頭飼育の割合※1

多頭飼育の割合

専用スペースを設けているか※2

専用スペースを設けているか

一緒に世話をする上で苦労する点※2

一緒に世話をする上で苦労する点

ペットの高齢化が進んでいる

  • 猫・犬ともに平均寿命が延び、長生きする傾向に
  • 歳をとった猫や犬と暮らす覚悟と想定を

平均寿命の推移

平均寿命の推移

出典: 『アニコムどうぶつ白書 2019』より

室内飼いにはさまざまなお悩みも

  • 室内でもストレスなく生活できる工夫が必要
  • 習性や行動を理解した上で、住まいの工夫で解決を

室内飼いで大変なこと※1

室内飼いで大変なこと

アレルギーが発症することも

  • 猫アレルギーがありながら猫を飼っている人は約4割
  • 猫を飼い始めたことで猫アレルギーを発症した人も。住まいの工夫で、アレルギーがあっても一緒に暮らせるサポートを

猫アレルギーを持つ飼い主

猫アレルギーを持つ飼い主

猫アレルギーを発症したきっかけ

猫アレルギーを発症したきっかけ

※ねこのきもちWEB・アプリ調査調べ
出典: ねこのきもちWEB MAGAZINE(ベネッセコーポレーション)より

出典

  1. ※1 大和ハウス工業株式会社 「犬と猫とテレワークに関するアンケート」/調査対象:大和ハウス工業従業員/有効回答数:1,479名(うち、犬または猫飼育者数:1,023名)/調査時期:2021年2月8日~2月12日
  2. ※2 大和ハウス工業株式会社 「ペットの多頭飼いに関するアンケート」/調査対象:My House Paletteメルマガ会員/有効回答数:762件(うち、犬多頭飼い件数=219件、猫多頭飼い件数=169件)/調査時期:2020年10月6日~10月19日
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獣医師×設計士

専門家TALK

  • 獣医師

    かまくら犬と猫の病院 院長
    塩谷 香織 先生(右)
    生まれ育った鎌倉で2011年に開業。
    診療の傍ら、飼い主向けの介護教室なども開催。

  • 設計士

    大和ハウス工業 住宅事業本部
    目賀田 史夫(左)
    一級建築士。自身も大の犬好き。
    猫や犬と暮らす家の提案実績も多数。

健康・安全に暮らせるよう、環境を整えてあげましょう 「最期のお世話ができるか」まで、飼う前にしっかり考えましょう

猫や犬が健やかに暮らせる家づくりとは?

猫や犬が健康に、そして快適に暮らすためには、どんな環境やサポートが必要なのでしょうか。獣医師と設計士、それぞれの専門家の視点で語ってもらいました。

塩谷先生の愛犬たち

室内にも、キケンがいっぱい!

室内飼いに多い事故
  • 塩 谷

    近年は猫も犬も室内飼いが増えていますが、家の中にも多くの危険が潜んでいます。例えば若い大型犬に多いのが、おもちゃなどを飲み込んでしまう誤食。小型犬の場合は、些細なことでも骨折につながるケースが多く見られます。他にも配線をかじって感電する事故や、猫だとコンロに飛び乗り火傷をすることもありますね。

  • 目賀田

    設計士としてもキッチンには特に気を使うため、ペットゲートで囲うなど立ち入りを制限するようにしています。誤食防止に関しては、小物を片付けられる収納をつくることも一つの方法かもしれません。飼い主の知らないところで誤食してしまう場合もありますよね。

  • 塩 谷

    食欲がない、吐くなど胃腸の症状が出てから気づく方が多いようです。ちなみに、毒性のある花や観葉植物を食べてしまうケースも少なくありません。どの植物が安全か明確でないため、猫や犬の行動範囲には極力置かない方がいいと思います。

  • 目賀田

    何が危険かを把握した上で、その要因をあらかじめ取り除くことが大切ですね。また、猫や犬は快適性も大事なポイントになるため、なるべく静かな環境にケージを置けるよう配慮しています。部屋の隅など落ち着いた空間で、かつ家族の気配を感じられる場所が安心できるようですね。

  • 塩 谷

    ずっと同じ場所にいると疲れてしまう場合もあるため、2カ所以上居場所を設けると効果的だと思います。
    あまり人が来ないエリアにもう一つの居場所をつくり、気分に応じて行き来できるようにするのがお勧めです。

お留守番の際は「室温」に注意

  • 塩 谷

    お留守番をさせる時は、周囲の危険要因を取り除いてから外出してほしいと思います。あとは水があるか、室温が大丈夫か。特に夏場は熱中症の危険があります。

  • 目賀田

    今は法令で24時間換気設備の設置が義務化されていますが、それでも心配ですね。以前手掛けた事例で、猫用スペースを陽当たりの良い場所につくったケースがありました。冬は暖かいですが夏は不安なので、隣接する居室と可動ルーバー付き建具でつなぎ、エアコンを共有できるようにしました。心配な日はエアコンをかけて出かけるなど、気温に応じて調整していただいています。

  • 塩 谷

    人間が大丈夫でも猫や犬は大丈夫とは限らないため、注意するに越したことはないですね。猫も犬も寒さには比較的強いため、冬は屋根付きのハウスや、もぐれる場所を用意しておけば問題ないと思います。

猫や犬の老化のサインとは?

老化のサインと老化に伴い増える病気
  • 目賀田

    近年は猫も犬も長生きになっていますが、老化はいつ頃から始まるのでしょうか。

  • 塩 谷

    一般的に7歳を過ぎるとシニアと言われ、あれっと思うことが増えてきます。体つきが変わったり、素早い動作ができなくなったり。最近は長寿命化に伴い、以前は見られなかった口腔の病気やがんなども増えています。

  • 目賀田

    家づくりの面でも、猫や犬がシニアになった時のことを考えて、段差を緩やかにするなど配慮しています。目が悪くなってくるため、若い時に覚えた家具の配置を変えないのも一つのポイントかもしれません。

  • 塩 谷

    確かにシニアになると環境の変化が負担になります。長距離移動もストレスになるため、外出や旅行は基本的に控えた方がいいですね。

一生を終える、その時まで

  • 塩 谷

    歳をとると、猫も犬も認知症に似た症状が出てきます。日中寝ていて夜になると活発になったり、部屋の隅に頭を押し付けたり(Uターンできない)、トイレの失敗が増えたり。こうしたサインを早めに見つけて、もう一度トイレトレーニングをするなどサポートしてあげなければなりません。子猫・子犬の時のように、名前を呼んで、触って、褒めてあげるといったスキンシップを増やすことも大切です。

  • 目賀田

    人と一緒ですね。家族が認知症になるのと同じで、できていたことができなくなるとイライラも増えるでしょう。
    でも「今までありがとう」という気持ちを込めて、また赤ちゃんに戻ったという気持ちで接するわけですね。

  • 塩 谷

    人間の側が高齢だと、大型犬の介護は難しいかもしれません。これから飼う方は、猫や犬の最期のお世話ができるかまで考えて、本当に飼うか、猫種・犬種はどうするのかを選んでほしいと思います。

  • 目賀田

    住まいにできる工夫ももちろんありますが、一番大切なのはやはり人間側の気持ちだと改めて感じます。猫や犬と毎日を、一生を過ごすイメージを家族で共有した上で、家づくりを考えていく。私たちは住宅のプロとして、そのお手伝いができればと思います。

  • 塩 谷

    ダイワハウスの猫と暮らす家、犬と暮らす家を拝見して、ここまで考えられているのかと驚きました。猫も犬も、そして人も心地良い暮らしのために、ぜひ住宅の側からもサポートしていただきたいと思います。

(敬称略)

まとめ

犬の写真
  1. 猫や犬を飼う前に、本当に飼える環境かをもう一度考える
  2. 室内における危険を知り、その要因をできるだけ取り除く
  3. 猫や犬がシニアになったら、もう一度子どもに戻ったような気持ちで接してあげる
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猫と犬の豆知識

一緒に暮らす愛猫・愛犬がずっと健康に過ごせるよう、知っておくと役立つ豆知識をご紹介します。

ずっと一緒にいるために犬の健康・運動Q&A

Q. そもそも、どうして運動が必要なの?

A. 肥満予防や、高齢期に多い諸症状を防ぐため。

肥満予防イメージ

肥満になると心臓の負担が大きくなり、寿命を縮めてしまう可能性も。また、運動不足になると筋肉が衰え、関節疾患や骨折のリスクが高まります。

Q. 運動不足のサインはありますか?

A. 「同じ場所を行ったり来たり」には要注意。

部屋やケージの中を行ったり来たりする、グルグル回るなどの行動は、エネルギーを発散できない場合に起こるストレスサインの一つ。まずは日々の散歩をしっかり行いましょう。

Q. 犬の散歩時間はどのくらい?

A. 犬種や体の大きさなどによってさまざま。

散歩時間イメージ

体の大きさや犬種、関節疾患の有無などによって適正な散歩時間は異なります。目安としては、15~60分の散歩を1日2回。後はその日の状態に応じて調整しましょう。

Q. 散歩以外でお勧めの運動法はありますか?

A. 楽しく遊ぶことも運動につながります。

運動法イメージ

散歩以外にも、日々の遊びの中で運動量を補うことができます。ボール投げやタオルなどの引っ張りっこは、楽しみながら体を動かせるためお勧めです。ケガにつながらないよう、必ず滑りにくい場所で行いましょう。おやつを探す知育玩具で頭を使うことも、ストレス発散になります。また、プロのもとで教わる必要がありますが、体幹と筋力を鍛えるバランスボールも効果的です。

Q. シニア犬でもできる運動法はありますか?

A. 無理のない範囲でいつもの散歩にプラスα。

散歩イメージ

体力の低下が心配なシニア期でも、気晴らしも含めて散歩には出かけましょう。公園などの芝生や土の上で早歩きやジョギングをしたり、傾斜の緩やかな坂道を歩いたりするだけでも良い運動になります。公園のルールによりますが、ロングリードがあればボール遊びなども良いでしょう。また、シニアになると関節が硬くなり筋肉も衰えます。筋力トレーニングとして、段差の低い階段をおやつを使って上り下りさせる運動などもお勧めです。

“もしも” に備える猫・犬の防災対策

災害が起こった時

地震の場合は、落下物に注意。驚いて隠れてしまい、出てこなくなることがあるため、すぐにケージやキャリーバッグに避難させましょう。

CHECK

  • 「ハウス」と言えばケージやキャリーバッグに入るよう、しつけをする
  • 猫や犬を連れて避難することを想定し、避難場所・経路を確認しておく

避難生活のために

環境の変化によるストレス行動や、共同生活を想定した準備が必要です。

CHECK

  • 日頃からできる限りケージやキャリーバッグに慣れさせる
  • ワクチン・予防接種は必ず受けておく
  • 環境の変化から、トイレができない、ドライフードを食べない場合があるため、ペットシーツやペット用栄養ドリンクを準備しておく

災害時に備えて準備しておくもの

  • 準備しておくもの1

    フード、水

    1週間~1カ月分程度。無添加フードは体にやさしいですが、日持ちしないので注意。

  • 準備しておくもの2

    キャリーバッグ、ハーネス、リード

    避難時や、放し飼いにできない避難所生活などに備えて準備しましょう。

  • 準備しておくもの3

    常備薬

    持病がある場合は必須。普段使用している塗り薬などもあれば安心です。

  • 準備しておくもの4

    ペットの写真、迷子札

    迷子に備え、写真を手元に用意。名前・連絡先を書いた迷子札も活用しましょう。

→すぐに避難できるよう、まとめて取り出せるところに用意を。

日頃から気をつけたい猫・犬の基本的な日常ケア

爪切り ≫ カチャカチャ音がしたら切り時!

基本的には爪とぎができていればOK。爪とぎが不十分で床に爪が当たる場合は、専用の爪切りで切ってあげましょう。動物病院などで切ってもらうこともできます。

室内で歩く時にカチャカチャ音がしたら、爪が伸びている合図です。慣れている方は自分で切るか、もしくはトリマーや動物病院などに依頼しましょう。

シャンプー ≫ 月1回程度でOK!
洗いすぎると皮膚が乾燥し、病気にかかりやすくなります。水が嫌いな猫には、パウダーやスプレーを使いウェットタオルで拭くだけのドライシャンプーがお勧め。
耳掃除 ≫ 拭き取ってキレイに!
奥まで掃除するのはNG。外から見える範囲をイヤーローションで拭いて汚れを取ります。ブラッシングのタイミングに合わせて行いましょう。
食事 ≫ 市販と手作り、両方の特徴を知ろう
愛猫・愛犬の年齢や好み、健康状態に応じた食事を与えましょう。ここでは、市販フードと手作りフードの特徴をご紹介します。

市販フード

◎メリット
  • 必要な栄養がバランス良く摂取できる
  • 与える量が明確
  • 食べてはいけないものが入っていない
  • 年齢別、ライフステージ別に選べる
×デメリット
  • 賞味期限を延ばすため、添加物や防腐剤が入っているものが多い
  • アレルギーに対応したフードが少ない

手作りフード

◎メリット
  • 自分で選んだ材料で作ることができるので安心
  • メニューが毎日異なる楽しみがある
×デメリット
  • 栄養バランスの管理が難しい
  • 日持ちしない
  • 手作りフードしか食べない場合、災害時などに困る

猫と犬、どちらも飼いたい!多頭飼いのポイント

1.できれば事前に相性をチェック!

保護団体などから猫や犬を引き取る場合、お試し期間が設けられています。飼う前に、先住ペットとの相性を確認できれば安心です。

2.食事の管理に注意!

同時に食事を与えると、食べるのが早い子が遅い子の分まで食べてしまうことも。食べ終わるまで見守るか、別々の部屋で与えましょう。

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