神田川周辺に広がる江戸川橋エリアは、出版・印刷・製本といった紙関連の会社が数多く立地する「紙の街」として知られている。この地で2014(平成26)年春、アートをキーワードに街を楽しむというイベント「神田川アートブロッサム」が初めて開催された。
これを企画したのが、地元の建築家を中心とした有志が集まり、組織された実行委員会だ。今回は「江戸川橋」駅からほど近い場所にあるコミュニティスペース「我楽田(ガラクタ)工房」で行われた会議にお邪魔し、代表である海田修平さんに、イベントの内容や街に対する想いをお聞きした。
今年の第2回「神田川アートブロッサム」では
どんな内容を予定されているのでしょうか?
ワークショップは先ほどお話しした封筒のワークショップのほかにも、ステンドグラス、切り絵、写真、キッチンを使ったワークショップなど、去年の倍くらいの企画を開催する予定です。また、去年と同じように地域の工房やお店をめぐるスタンプラリーもやる予定です。
今年から始めるものとしては、スマホなどを使って、街歩きをしている中で写真を取ってもらって、それを集めて展示するという企画も予定しています。写真を通じて、「こういう街の見方もあるんだね」と、江戸川橋エリアの新しい魅力を発見したり、感じたりしてもらえればいいですね。
あとは、協力してくださるギャラリーでは展覧会が開催されていたり、美術館の展示などもありますし、ブックマーケットも新しくやってみようかなと思っています。絵本とかアートの本を、皆から募って、気に入ったら持って帰ってもらおうと思っています。
“江戸川橋エリアの春の風物詩”みたいに、これが定番化していくと面白いですね。こういうのは一回やったら大成功という話じゃないですから。昨年は人集めに苦労しましたし、今年も多分苦労するんじゃないかと思いますが、認知度を高めて、協力してくれる人も増やして、今後もっと盛り上げていければいいですね。