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コラム No.36

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【イベントレポート】 大和ハウス工業株式会社 東京本店建築事業部 セミナーレポート Intelligent Logistics の実現に向けた大和ハウス工業の取り組み

公開日:2017/09/29

開催日時:2017年8月3日14時~16時 / 会場:大和ハウス工業東京本社2階大ホール

2017年8月3日、大和ハウス工業東京本社2階大ホールにて、「Intelligent Logisticsの実現に向けた大和ハウス工業の取り組み」と題する、東京本店建築事業部主催のセミナーが開催されました。内容を抜粋してご紹介します。

IoTを活用したマルチテナント型物流センター「DPL流山」のご紹介

大和ハウス工業 取締役常務執行役員 建築事業担当 浦川 竜哉

子育て支援型の物流センター

流山の物流施設についてご紹介します。現在、千葉県流山市に、「DPL流山Ⅰ」を建設中で、約20万坪の物流タウンの計画を持っています。ここはもともと65%が後継者不足のため耕作放棄地となっていた第1種農地で、建築がほとんどできないという大変厳しい条件の土地でした。
一方、流山市は、千葉県内でもっとも人口が増加している地域、かつ、東京の秋葉原まで一直線で20数分という利便性の高い地域です。しかし、流山には大きな会社が少なく、今でも多くの方が都心で働いています。そこで、ここに物流をつくって働く場所を提供しようと考え、流山市にも協力していただきながら進めてきました。
DPL流山の1つの特徴としては、子育て支援型の物流センターだということです。共働きの若いご夫婦の場合、奥様が仕事に出るためにお子様を預けるというのが今までの考え方でした。働き方改革では、働くことと子育てを両立、もしくは子育てのウェイトを高めた働き方を推奨しています。DPL流山では、働くためにお子様を預けるというのではなく、お子様を預けることで待機児童を解消し、そして預け先の傍らで仕事をしていただくことになります。同じ屋根の下ですので、たとえばお子様が熱を出して具合悪くなったときも、5分で駆けつけることができるわけです。同じ屋根の下でお子様の様子を見ながら仕事ができ、働く時間も1日1時間からパートで働くことも可能にする、といったことを考えています。

歩行ゼロ、最適配置、保管効率の向上

もう1つの特徴が「歩行ゼロ、最適配置、保管効率の向上」です。これまで我々の主体は建物、土地などの開発でした。物流の構成要素としては、建物や土地は約20%にすぎません。人件費やシステム、マテハン機器、それから配送費などが約8割を占めています。
私たちはここに着手するために、GROUND社のBUTLER®という自動搬送ロボット、Hacobu社の求荷求車システム、こうした機能をフレームワークスのWMS(ウェアハウスマネジメントシステム)の中に取り込んで、合わせて提供していくことが今回の狙いです。「歩行ゼロでのオペレーション、最適配置、保管効率の向上」という、AIを使ったシステムで物流の効率化を図り、働く方には働き方改革をご提案しながら、子育て支援型の物流センターを提供させていただこうと考えております。

DPL流山は、常磐道流山インターから約2.7kmに位置しています。現在、外環道も千葉に乗り入れて開発が進んでおり、首都高、外環道を使うと千葉、埼玉、神奈川から非常に交通の便がよく、かつ、物流拠点としても優れた位置にあります。
敷地は約2万坪、延べ床4万5,000坪、4階建てのプレキャストコンクリート造・免震型の物流センターです。2018年3月末の完成を予定しています。

完成予想図/設計図書を基に描き起こしたもので実際とは多少異なる場合があります。

所在地 千葉県流山市大字西深井 賃貸面積 144,003m⊃2(43,561坪)
敷地面積 66,580m²(20,139坪) 構造 PC造一部S造(免震)
構造 プレキャストプレストレストコンクリート造 取引態様 仲介(TMK)
延床面積 151,368m²(45,789坪) 階数 4階
竣工時期 2018年3月末

この中には、先ほど申し上げました企業内託児所、園庭を設けます。それから、各棟のエントランスの中にもコンビニエンスストアやカフェテリアをつくります。面積は1フロア約8,000坪で、4階建てです。総面積は約3万2,000坪です。ダブルランプウェイでトラック同士の接触が起きにくい設計です。
Dプロジェクト流山全体では交通渋滞を避けるために、東西南北に逃げられるような大きな道路をつくります。地域の交通事情にも配慮しながら、開発を進めていきたいと思っています。
おそらく、関東の商圏では、一カ所当たりの大きさとして最大級の物流タウンになると思います。皆様のお声をいろいろと聞きながら、皆様の業種に合った建物を1棟1棟丁寧に作り込んでいきたいと思っております。

物流センターの高度化構想 次世代プラットフォームの共同開発

株式会社 フレームワークス 代表取締役社長 秋葉 淳一

本日は、大和ハウス工業とフレームワークスが提供する、「物流センターの高度化構想」についてご紹介します。

提供する4つのポイント

。建物とシステムということで違いはありますが、我々はお客様に対してサービスをプロバイド(提供)します。
2つ目はスピードです。めまぐるしい勢いで世の中が変わっていく中、最先端の技術を我々だけでなく、様々な企業と協働しながら、スピードを持って提供していくということです。
3つ目には、人が足りなくなったとき、設備投資で解決しようという発想になるのですが、設備投資には、大きなコストがかかる上に、繁忙期、閑散期という波もあるため、非常に難しいところがあるでしょう。 我々サービスプロバイダーとしては、設備のシェアリング、あるいはOPEX(OperatingExpense)モデルも検討しながら提供していきます。

4つ目は、先ほどの浦川常務のお話にもありましたが、労働環境の提供です。

次世代の物流とは?

先ほどもありましたが、私たちがやりたいのは物流団地ではなく、あくまでも「物流タウン」なのです。街をつくりたい、都市計画をしていきたいという思いがあります。街にはどういった機能が必要なのか、それをどれだけのスピードで提供できるのかということを、我々は一生懸命考えていきます。
それらを実現させるためには、自治体とも協力していかなければいけません。大和ハウス工業の建築事業部や我々フレームワークスだけではなく、グループの各企業にも協力してもらわなければなりません。我々はさまざまな形で連携し、本日お集まりいただいたお客様にきちんとしたサービスを提供することを真剣に考えています。

その1つの方法として、今までのマルチテナント型だけではなく、街ですから、いろんな機能を持ったセンターを建てていきたいと思っています。1つの例ですが、取り扱い商材、物流としての取り扱い方などのカテゴリを整理したうえで、さまざまなサービスをご用意することで、建物だけではなく、マテハンシステムやロボットやウェアハウスマネジメントシステムといったものも含めて共有していただけるのではないかと思っています。
それぞれの企業様ごとに設備を設置したり、現状復帰で返していただいたりすることは簡単ではありません。カテゴリを整理することによって、こういったものを我々が最初から準備して皆さんに提供することができれば、OPEXモデルとして提供できるのではないでしょうか。

我々が持っている最先端の技術、非常に効率の良い物流施設に荷物を預けていただいて、お客様は、本来の商いをしたり、ものをつくったりすることに、時間とお金を含めたリソースというものを投入していただけるのではないかと思います。

ITを活用し、ワンストップで提供する

そのためには、ITを使い、データを集めてそれを分析して、人工知能と合わせていくということをしなければなりません。ロボットを賢く使うためには人工知能が必要で、人工知能が経験を積むためにはデータが必要です。ここまで準備することで、初めてシェアリングができる。あるいは、OPEXモデルが実現できます。

我々大和ハウスグループには、たくさんの機能がありますので、その機能を生かすことで、これらの仕組みを提供しようと考えています。できれば、それを従量課金というサービスの形で、お客様から対価をいただく。設備投資、あるいは資産をお客様に持っていただくことなく、そういうものを提供していきたいと思っています。
もちろん、システムを購入したいお客様には、そうしていただいてまったく構わないのですが、繁忙期と閑散期の動きのギャップが非常に大きい企業にとっては、使用量に応じてお金を払うというモデルもありなのではないかと思います。
これらを我々はワンストップで提供します。ワンストップで提供できるからこそ、我々はサービスプロバイダーであると言い切れると思っています。

研究開発を継続

最先端の技術を皆さんにどんどん提供していこうと考えたときに、物流・ロジスティクスに関わる研究・開発をしていかなければなりません。技術の進歩は非常に早いですし、次から次へと新しいロボットが出てくる中において、我々はサービスプロバイダーでありながら、お客様にいきなりこれを使ってみていただくことはできません。ですから、我々がきちんとコントロールできる範囲で、これらのロボットや技術を使います。人工知能も、どういう情報が増えるとどれだけ精度が上がるのかを研究していかなければなりません。
技術的な話、建物だけの話だけではなく、そこで働く人たちの労働環境も含めてこれらを実行していかなければいけないということも、非常に大きなミッションだと私は認識しています。そういったことに賛同していただける企業様が我々のパートナーになって、お客様にいろんなものを提供していく。そして、物流がどんどん成長して、いろんな企業さんがその物流タウンに入りたい、そこに住みたいと思えるよう、我々はスピードを持ってどんどん進化をさせていきます。これが、我々大和ハウスグループが考えている次世代の構想です。

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