大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

土地活用ラボ for Biz

土地活用ラボ for Biz

コラム No.85

トレンド

【イベントレポート】「ロジスティクスソリューションフェア2019」プレゼンテーションションセミナー大和ハウスグループが提供する、デジタルロジスティクス時代のトータルサービス執行役員 建築事業副担当 竹林 桂太朗

公開日:2019/09/30

大和ハウス工業が数多くの物流施設を手掛けていることをご存知の方も多いと思いますが、現在(2019年時点)、223棟、延べ床で約200万坪の開発実績があります。
また、大和ハウス工業が土地を購入して建物を建て、お客様にお貸しするという「Dプロジェクト」という仕組みを約20年前から始めています。
単に、物流施設を手掛けている、施工する会社ということではなく、社会的な課題を解決する会社と自らを定義しています。

執行役員 建築事業副担当 竹林 桂太朗

さまざまな課題に大和ハウスグループでソリューションを提供する

今、社会から求められている物流施設というのはどういうものなのでしょうか。
今日ロジスティクスソリューションフェアにご来場の方と同じく、私どもも問題、課題に直面しています。物流と一言でいっても、物流施設において問題となっていることもあれば、配送において問題となっていることもあります。それ以外に、社会から求められていることもあります。今私は「SDGs」というバッジをつけていますが、「あなたの会社はサステナブルに、社会的に、良い会社かどうか、環境には優しいか、労働環境に対して配慮しているか」と、こうしたことも問われています。

では、大和ハウス工業が単独でこのようなことを解決ができるのでしょうか。私たちは、高品質で、皆様が求めるような物流施設を提供することによって、問題を解決する手助けになると思っていますが、残念ながらそれだけでは皆様が抱えている問題を解決できないことも認識しています。
物流施設、あるいは物流業務には、実に多くの課題があります。ネットワークは最適でしょうか。実際の物流業務において業務設計は自社の中でできているでしょうか。研究開発は物流には必要なのでしょうか。ロボティクスは必要なのでしょうか。フルフィルメントはアウトソースすべきでしょうか、自ら手掛けるべきなのでしょうか。システムは、施設は、ハードはどうなのか。そして輸配送の効率化の問題もあります。トラックの積載は常にフルでしょうか。空荷でお戻りになっていないでしょうか。
そして、それらを解決するためのデジタル化、 AI、ロボティクスなどの必要性がいろいろなところで提言されています。こうした技術的なことも含めたソリューションまで含めると、残念ながら大和ハウス工業だけでは解決できません。ですから、私どもはグループを作ることにここ数年注力をしてきました。
WMS(Warehouse Management System)の開発をするフレームワークス、アパレルに特化したフィルメント業務を提供するアッカ・インターナショナル、輸配送の効率化ではHacobu、そしてバトラーという物流のロボットによって業務改善を提案するGROUND。これら業界を代表するような企業を、大和ハウス工業は子会社化、資本出資、提携というかたちでラインナップを揃えています。

DPL市川ではR&Dとしてさまざまなデータを蓄積

大和ハウス工業は、「DPL市川」という施設で、R&Dを行っています。デジタル化やロボティクスの導入は、やってみなければわからない面もたくさんあります。ですからロボットを使いながらデータを集め、さまざまな試行錯誤を行っています。その中では、GROUNDが提供する物流ロボティクスが作動しています。指示を出せば、該当する棚をロボットが運んできます。人は、ピッキングのエリアで、ロボットが運んできた棚の中から、一歩も動くことなく商品をピッキングすることができます。
私どもの取り組みが少しだけ変わっているのは、 1社だけでやっていないということです。また、大和ハウス工業は、複数の会社でロボットをシェアしたらどうなるかということに今取り組んでいます。そして、どのようなデータを準備すれば、効果的な倉庫を建設し、皆様にメリットになるような仕組みをご提供できるのか。今、そういった課題に対して市川のセンターで、データを集積、分析、解析しています。
各物流会社様はいろいろな業務のやり方をされています。十人十色といっていいほど千差万別です。さらに、未だに配送の現場では、ファックスや伝票といった紙ベースでのやり取りが行われています。そういう物流センターでは、データはセンター長の頭の中にしかありませんから、新しいセンター長になったら、やり方を一から構築し直す必要があります。つまり、物流業界の多くの現場において、まだまだ暗黙知の世界で仕事をしている、というのが共通認識だと思います。
皆様が誰でも安定した品質の物流を提供できるようになるには、この暗黙知をデジタルデータで処理することによって、形式知の世界に置き換えることが必要です。大和ハウス工業が、そうした仕事のお手伝いをさせていただきたいと思います。大和ハウス工業が入っていなくても問題ありません。今ご紹介した、アッカ、Hacobu、フレームワークス、GROUND、そういった企業と直接コンタクトをとっていただいてもかまいません。
このようなかたちで、物流企業様、デベロッパー様、あるいはシステムの会社様と一緒にソリューションを考えていきたい。そして、全体最適の中でそれぞれが切磋琢磨していく。そこで、それぞれの会社が蓄積された差異化戦略をプラットフォームに乗せていきたいと考えています。 ※「 ロジスティクスソリューションフェア2019」で行われた講演を元に作成しています。

メールマガジン会員に登録して、土地の活用に役立つ情報をゲットしよう!

土地活用ラボ for Owner メールマガジン会員 無料会員登録

土地活用に役立つコラムや動画の最新情報はメールマガジンで配信しております。他にもセミナーや現場見学会の案内など役立つ情報が満載です。


  • TOP

このページの先頭へ