3階

重量鉄骨造

鉄骨造

木造

3階・4階・5階

重量鉄骨造

木造×RC構造

コンビネーションハウジング(併用住宅)

木質建築事業

注文住宅TOP

  • ダイワハウスの特長
  • 建築事例
  • 暮らし提案
  • 商品
  • 家づくりナビ
戻る
戻る
LiveStyle PARTNER まずはあなたの家づくりタイプを診断する
閉じる

住まいを見る

自宅レコーディングスタジオ【後編】快適防音室から始まる
暮らしとまちの物語

音楽家のオーナーKさまが求めたのは、
好きな仕事に没頭できるレコーディングスタジオと、
家族との時間を快適にする暮らしやすい住まいでした。
後編では、共働き夫妻の理想をカタチにした家づくりの舞台裏をたどります。

Kさまご家族が暮らす住居空間は、スタジオでバンドが全力演奏していても気づかないほど、静かな環境が保たれています。

その上でKさまが重視したのは、音楽に没頭する時間を確保するための「暮らしの合理性」でした。ご夫妻は共働きで、夫は作編曲家・スタジオ経営者として在宅ワーク、妻は出勤、お子さま2人の子育てもしながら、という生活スタイルです。

仕事や家事に忙しい日々を送る中、住居空間は、住居とスタジオをスムーズに行き来できる「在宅ワーク動線」や、家事を効率的に終わらせる「家事動線と住設備」が大きなテーマになりました。

在宅ワーク動線を考える

スタジオと暮らしの空間が同じ建物内にある併用住宅は、便利な一方で、気になるのはやはり「音」の問題です。

Kさま邸では、1階にスタジオやコントロールルームなどの音を扱うスペースと、主寝室や書斎といった住居スペースが同居しています。そこで、2つのスペースの間には、防音壁や防音ドアに加えて、ミニキッチンや納戸のあるバックヤードを緩衝地帯として挟みました。そのおかげで音楽活動と暮らしがどちらも快適に両立できています。

※概念図

※概念図

「防音度合いは、もうすごいですね。夜遅く建物の外に出て確認しても、全く気にならないレベルです」とKさま。夜、スタジオでバンド仲間と演奏していても、家族は全く気づかず、ぐっすり眠っているそうです。また、スタジオの防音ドアを閉めると、住居側からの声も届かないため、ご家族との連絡は内線電話を使用。スタジオや書斎に子機を置き、すぐに連絡できるようにしています。

1階の書斎は、スタジオを出てすぐの場所。Kさまは「仕事や家事を終えた夜、書斎にこもって録りだめた番組を見たり、ゲームをする時間が至福です」と話します。

スタジオ併用住宅だからこそ、「お皿を洗った後、すぐにスタジオへ」「お風呂までの間にひと演奏」など、切り替えも自由自在。空間を完全に分けつつ、近くにある心地よさが、この家の魅力です。

住居の階段

家事動線や便利な設備を整える

「家にいる時間が長い分、水回り系の家事は、ほぼ私の担当です」と話すKさま。

回遊できる水回り動線は、洗濯から乾燥、収納までがスムーズにつながるように計画しました。脱衣室にキャリーワゴンを置き、脱いだ服をワゴンでランドリーへ運び、洗濯・乾燥機で乾かす。乾いた服は再びワゴンに入れ、畳みながら各部屋へ配り、最後にワゴンを脱衣室に戻す。そんな効率的な流れが、日々の家事をぐっと楽にしています。

幼稚園から帰ったお子さまの泥だらけの服や靴は、ランドリーの深型スロップシンクで洗います。シンクはKさまの身長に合わせ、少し高めに設置しました。毎日のことだからこそ、家事が少しでも楽になるよう工夫されています。

食事の後片付けもKさまの担当で、ドイツ製の食洗機を取り付けました。「できるだけ家事の時間を減らして、スタジオに行きたい」という想いが、動線や設備の細部にまで反映されています。

2階キッチン・ダイニング

大和ハウスがチームで挑む

今回の計画は、プロ仕様のレコーディングスタジオと住居空間を同じ建物内に融合させる、かつてない規模と難易度のプロジェクトでした。その実現に向けて、防音・音響のプロフェッショナルである研究員を軸に、営業・設計・インテリア・工事の担当者が集結。快適防音室「音の自由区 奏でる家」の新たな到達点をめざしました。

1. 営業担当者が土地を探す

大和ハウスとの最初の出会いは、Kさまが「気になる住宅メーカーをいくつか見てみよう」と軽い気持ちで訪れた住宅展示場でした。そこで対応したのが営業の井原です。彼の持ち味は、フットワークの軽さと提案の早さ。Kさまが次に来場された時には、探し出した候補地に合わせて設計した図面を提示し、Kさまの中で“家づくり”が一気に現実味を帯びました。

建設前の土地

2. 研究員が音環境の設計をする

Kさま邸ご提案の要は、プロ仕様の音環境づくりです。営業の井原は、研究所で20年以上、防音や音響技術を探求してきた研究員の玄(げん)を招集しました。

営業:井原「Kさまはご自宅部分とスタジオ部分、どちらにも強い想いを持っていらっしゃると感じました。スタジオの実現を考えた時に、すぐに玄を思い浮かべたんです」

営業担当(千葉支店 住宅営業所)
井原 隆

玄は、快適防音室&静音室「音の自由区」の開発中心メンバーです。これまで数々の音楽室やオーディオルーム、時にはスタジオを手がけてきましたが、ここまで本格的なレコーディングスタジオは初めての挑戦でした。

音の研究員:玄「Kさまからは最初に『録音された音が最高になる部屋をつくってください』とお願いされました。初回打ち合わせの最後に、私と話して『安心しました』とおっしゃっていただけたのはうれしかったですね。プランニングはKさまと私、設計の手塚で何度も意見を交わし、計算だけでは出せない部分は私の経験を踏まえてご提案。過去最高レベルのスタジオができたのも、Kさまが“音のプロ”だったからだと思っています」

住宅技術研究所 住居環境グループ 主任研究員
玄 晴夫

3. ハウジングマイスターが
建物を設計する

大和ハウスの中でも優れた設計士だけが認定される「ハウジングマイスター」の手塚は、上下階の立体的な関係性を工夫しました。

ハウジングマイスター(社内認定)/一級建築士
(東関東支社 住宅設計部)手塚 啓介

設計:手塚「Kさまは、2階で遊ぶお子さまの足音が1階に響くことを心配されていました。そこで、レコーディングをする1階スペースの上には住居空間を配置せず、大きなバルコニーを設計しました。スタジオの防音のための工夫ですが、結果的にご家族のプライベートなアウトドア空間をつくることもできました」

また、大和ハウスがスタジオをつくる強みは、バンド用のAスタジオとボーカルブースを内窓を介して連続させるなど、部屋同士のつながりをつくれる点にあると説明。さらに、スタジオの壁や天井を斜めにしたように、建築的な工夫で音響性能を高められるのも自社の得意とするところだと語ります。

2階バルコニー

4. インテリアコーディネーターが完成度を高める

住宅とスタジオは、用途は異なりますが、担当したのは同じインテリアコーディネーターの後井です。グレートーンを基調に、空間全体に統一感を持たせ、暮らす場と仕事場が自然に切り替わる空間を演出しました。

インテリアコーディネーター:後井 「スタジオは窓のない空間だったため、扱う部材は全て不燃材にそろえる必要がありました。ルーバー材も、住宅では中に空洞のあるものが一般的ですが、音の共振を避けるため、不燃かつ中まで詰まった木材を使用。建築の知識だけでなく、音響面での配慮も欠かせませんでした」

インテリアコーディネーター(東関東支社 住宅設計部)
後井 光代

5. 工事担当者が設計図を具現化する

世の中の多くのレコーディングスタジオは、建物工事と防音工事を別々の業者が施工するのが一般的です。しかし今回は、設計から防音工事、お引き渡しまで一貫して大和ハウスが担当。その工事を任された北澤は、今回、図面通りに進めるだけではない現場対応の難しさと向き合いました。

工事:北澤「スタジオは、ピアノだったりボーカルだったり、部屋ごとに用途が違うため、防音構造の層の組み合わせも変わります。その図面と実際の現場を合わせていくにあたり、どこまでの誤差が許容範囲なのか判断するのが難しい部分でした」

北澤は、図面と現場の小さな差異が生じるたび、研究員の玄に「この隙間は埋めなければいけないのか」などを逐一確認しながら工事を進め、ようやく完成にこぎつけました。

工事担当(東関東支社 住宅工事部)
北澤 知美

ついに完成、そして響く喜びの声

幾度となく繰り返した打ち合わせと、細部にまで神経を注いだ工事を経て、ついに待望のレコーディングスタジオ「Slowly Takes Studio」が完成しました。スタジオに初めて足を踏み入れた人は、そこに広がる空間と響きの良さに、誰もが歓声を上げました。

Kさま「もう『ウォー!』ですよ。一人で中に入って声を上げました。まさに歓喜の声です。うれしかったですね。しかも防音ですし、どんなに声を出してもいい(笑)」

その感動は、利用するお客さまにも広がっています。近くの高校の軽音部員は、スマートフォンで演奏を録音し、別の場所で録った音と聞き比べて驚いたそうです。「ここのスタジオで録音した音は、全てがはっきり聞こえる」と喜んでくれました。

バンド活動をするベーシストのお客さまは「他のスタジオだと、自分の音はよく聞こえるけれど、他のメンバーの音をなかなか確認できなかったりするんです。でも、このスタジオは、自分の出している音が聞こえるし、他のメンバーの音も聞こえるので、演奏していてすごくノレて気持ちいいですね」と満足そうです。

演奏歴37年というドラマーのお客さまは「音がすごく立体的というか、音量はあるけれど、耳に優しい。そういうところが演奏していても、非常に快適な空間になっていますね」と長年の経験からくる実感を話してくれました。

待ち望まれていた音楽の交差点

Kさまはスタジオをオープンする前、「きっとピアノスタジオの利用が多いはず。メインのAスタジオはお客さまが少なそうだから、仕事のレコーディングに使おう」とお考えでした。

ところが、ふたを開けてみると、Aスタジオが大人気。高校生の軽音部や大人のバンド、ドラムの個人練習でにぎわっています。特にドラム利用は土日になると予約が埋まり、「この近隣に、こんなにドラマーがいたとは!」と驚くほど。人気の理由は、生ドラムがたたける環境の希少性。住宅地では難しい大音量のドラムでも、このスタジオなら思いきり演奏できます。

スタジオの噂は少しずつ広がり、成田や鹿島、銚子といった遠方からも来店され、毎週通うお客さまも。音楽のジャンルもロックやジャズ、ポップス、吹奏楽とさまざま。中には、おいしいお店を教えたくない感覚なのか、「この場所を秘密にしたい!」と言う方もいらっしゃいます。

地元の名士や学校の先生、人気レストランのシェフも「実はバンド活動をしています」と、次々とスタジオに集まってきました。今度、ホールでレコードを聴きながらお酒を酌み交わす約束もしているそうです。

Kさま(妻)は、「夫は、音楽の話ができる方たちと関わることが増えて、すごく楽しそうですね。スタジオに皆さんが来てくださるので、それでどんどん人脈が広がっていて、地域の皆さんとのご縁をすごく感じています」と笑顔。スタジオをきっかけに、家族ぐるみでお付き合いする知人もできたそうです。

ドラマーのお客さまは「ここに、いろんな音楽をやっている人が集まってくるので、今まで同じ地域にいるとは知らなかった“音楽をやっている人”と出会えるようになりました。このスタジオが、このエリアの“音楽コミュニティー”の拠点、“交わる場所”に今なりつつあります」とおっしゃってくださいました。

ただの演奏スペースではなく、音楽仲間や地域との新たな縁を育む場所へ。Kさまの自宅レコーディングスタジオは、そんな“音楽の交差点”として、これからも音楽を愛する人々を迎え入れます。

商品名 xevoΣ
敷地面積 291.53m2(88.18坪)
床面積 1階 170.73m2(51.64坪)
2階 106.81m2(32.31坪)
合計 277.54m2(83.95坪)
ご入居時期 2024年11月
家族構成 ご夫妻(40代)、長女(7歳)、長男(5歳)
【登録無料】My House Palette会員になると、ウレシイ特典いろいろ
豊富な写真でご紹介 建築事例 家づくりの参考になるオーナー様の家づくり体験談。
LiveStyle PARTNER まずはあなたの家づくりタイプをチェック

注文住宅

地震に強く、断熱性能の高い注文住宅「xevo(ジーヴォ)シリーズ」。3・4・5階建て注文住宅「skye(スカイエ)」などをご紹介。

商品

3階

重量鉄骨造

鉄骨造

木造

3階・4階・5階

重量鉄骨造

木造×RC構造

コンビネーションハウジング(併用住宅)

木質建築事業

建売・分譲住宅、土地

ダイワハウスの建売・分譲住宅、土地情報をご覧いただけます。土地探しからのご相談も。

Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.