大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

研究成果 建築系

木材と鋼構造を融合したハイブリッド耐火柱「Dkitto-Column」

私たちが暮らす地球において、カーボンニュートラルは最優先課題であり、カーボンニュートラル達成には森林の適切な維持管理と同時に木材の利用促進が欠かせません。Dkitto-Columnは、木材と当社の強みである鋼構造とを融合させたハイブリッド技術です。燃え止まり層に用いた網入り強化せっこうボードにより耐火性能を強化し、燃え代層にはさまざまな樹種の木材を用いることができるため、地域木材活用に繋がります。

本技術の構成

社会課題(背景)

地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しました。そのカーボンニュートラルとは、二酸化炭素(以降、CO2)をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林・森林管理等による「吸収量」を差し引いた合計をゼロにすることであり、CO2を削減すると同時に、CO2の吸収源である森林の保全および強化が必要となります。
ただし、森林は木の樹齢が高くなるとCO2の吸収量が下がっていく傾向にあり、木材の利活用を進め、森林を循環させていくことが、カーボンニュートラル達成には欠かすことができません。そこで、当社は戸建住宅が中心だった木材利用を大型建築物にも適用するために、鋼構造の角形鋼管柱を⽊材で被覆した耐火柱を開発しました。

技術のポイント

  • 1.5時間耐火構造の大臣認定を取得
  • 網入り強化せっこうボードを燃え止まり層に用いて耐火性能を強化することで、燃え代層にはさまざまな樹種の木材を使用でき、地域木材活用に貢献
  • 「建築の工業化」の観点から、木材の形状を工夫することで、現場での取り付け手間を最小限とし、施工負荷が低減

適用用途

オフィスビル、商業施設、医療・福祉施設

生きる歓びを分かち合える

社会の実現に向けて。

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