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終活は「断捨離」から?始め方やタイミングは?
~断捨離に関するアンケート~
大和ハウス工業株式会社は、くらし情報コラムを来訪された方を対象に、2023年1月26日~2月6日にかけて「断捨離に関するアンケート」を実施しました。ライフスタイルの変化などから断捨離をして、お住まいをより快適な空間にした方もいれば、断捨離をすることで、ご自身や親の「終活」について考えるようになったという方もいました。アンケートの結果を見ていきましょう。
調査時期:2023年1月26日~2月6日
調査対象:くらし情報コラム来訪者
有効回答数:437件
調査方法:Webサイト・くらし情報コラム上のアンケート
断捨離をしてよかった?手放した「もの」や「こと」、タイミングは?
断捨離に関するアンケートで、「あなたはこれまでに断捨離をしたことがありますか。」という質問をしたところ、全体の79%の方が「はい」という回答でした。
男女別の比率で見てみると次のような結果です。男性の75%、女性の85%が断捨離をしたことがあるという回答でした。性別に関係なく断捨離に関心を持つ方が多いことがわかります。
次に、断捨離をした経験のある方に、断捨離した「もの」や「こと」について質問したところ、次のような結果となりました。
断捨離した「もの」については、「衣類・バッグ・靴・アクセサリーなど」が最も多く、次に「本・マンガ・雑誌」、「雑貨」、「家具・家電」、「レコード・CD・DVD」と続きました。「思い出の品」や「趣味のコレクション」など、思い入れがあるものについては、心情的に手放せないことがうかがえます。
断捨離した「こと」については、「人間関係のしがらみ」や「見栄やプライド」などもありました。コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増え、自分を見つめ直す機会があったのかもしれません。
また、断捨離をして良かったことの理由では、「すっきりした」という回答がとても多く見られました。古いものや不要なものがなくなったことにより、新たに活用できるスペースが増えたため、そのように思えるのかもしれません。ほかにも「新しいことが始められると思った」「前向きな気持ちになった」など、気持ちの面でも変化があったという回答がありました。断捨離には、単純に「物が減る」だけではない、精神的なプラス面があることがわかります。逆に、「片付けないまま放置している」「片付けなければと思っているのに手をつけないでいる」という状態は、なかなかのストレスになっている可能性も考えられます。
なお、「あなたが断捨離をするのは、どんなタイミングですか?」という質問に対しては、次のような回答が見られました。
「気分転換・心機一転したいとき」、「イライラしたとき」など、気分を変えたいときに断捨離をする方も見られましたが、最も多かったのは「物が多くなったり、増えたりしたとき」でした。その次に多かったのが、「親や自分自身の終活のため」という回答でした。「終活」には、財産や人間関係に関わるものなど、さまざまなものがありますが、「思い立ったときすぐにできる終活」が「断捨離」なのかもしれません。
終活について考えることはある?始めていることは?
さらに「終活」に注目し、「ご自身の終活に向けて、いずれ断捨離をしようと思いますか。」という質問をしたところ、90%の方が「はい」という回答でした。
その理由については、「家族に負担をかけたくない」「自分の親の終活が大変だった」といったものが多く、「自分の所有物を多く残すこと」で生じる負担や問題について考えている方が多いことがわかります。
ほかにも、「親、もしくはあなたの終活について、どのようなイメージをお持ちですか。」という質問では、「断捨離・身の回りの整理」が最も多い回答でした。その次に、「遺産相続」、「葬儀・お墓」、「エンディングノート」、「遺言」などが続きます。
物が多ければ多いほど持ち物を把握することは難しく、整理は難しくなります。「あなたがご自身の終活として始めていることはありますか。」という質問の回答では、やはり「物やお金回りの整理」を挙げた方が多くいました。まずは断捨離をして物を減らす、という考えに至るのは当然かもしれません。また、「年賀状を出さない・年賀状の数を減らす」「利用している金融機関を減らす」「パソコンのデータを整理する」など、物理的なスペースは取らないものの、管理・把握しておかなければならないもの、維持するのに多少なりとも手間がかかるものを減らしていくことも、終活につながるイメージがあるようでした。
「あなたがご自身の終活として始めていることはありますか。」という質問で、特に目立ったのは、「エンディングノートを書いている」という回答でした。エンディングノートは、もしものときに備えて、自分についての情報を書き記し、残された家族や死後の対応をする方が混乱しないようにするためのものです。内容や項目が網羅され、書き込めるタイプのエンディングノートも販売されています。ただし、エンディングノートは、遺言書と違い法的効力を持ちません。そのため、相続に関する事項については遺言書を別途作成する必要があります。遺言書の作成方法については、「気になる実家の不動産相続……話の切り出し方、財産リストや遺言書の作成方法は?」をご覧ください。
親の終活で気になることは?話はどう切り出す?
ここからは「親の終活」についてのアンケート結果を見ていきましょう。
「親の終活について、あなたの親と話したことはありますか?」という質問には、73%の方が「いいえ」という回答でした。その理由として、「話す機会がない」「切り出しにくい」「何を話すべきかわからない」などを挙げた方が多く、終活という話題の難しさがうかがえます。終活は日常的な話題とはいえないため、まず話に出すこと自体のハードルが高いといえるでしょう。
親の終活に関連して、「親と終活について話し合うのは、どんなタイミングですか?」という質問の回答では、「日常会話(の中で)」という方もいましたが、「家族・親族が亡くなったとき」や「親の入院・余命宣告を受けたとき」「親の定年退職のとき」などがありました。このような「節目」ともいうべきタイミングであれば、話題に関連性もあり、話を切り出しやすい方も多いのかもしれません。また、「お正月や旅行中など、家族がそろうとき」という回答もありました。
親の終活は決して切り出しやすい話ではありませんが、誰もが「いつかは決めなければならない」と考えていることです。まずはそっと相談をしてみるなど、徐々に話しやすい状況をつくっていくのも大切なことでしょう。
なお、親の終活に関するエピソードとしては、「物を捨てられない親で、断捨離に苦労していた」「写真や手紙を捨てられずにいた」など、終活の苦労が見えた例が多く見られました。その一方で、「親がいつの間にか準備していて驚いた」「エンディングノートを毎年更新していた」など、親の終活が進んでいることに驚いた方もいるようです。
また、「あなたの親と生前に話しておきたいこと、話しておきたかったことについて教えてください。」という質問に対しては次のような結果となりました。
「葬儀」、「持ち物整理」、「遺産相続」、「介護」、「納骨・お墓」、「延命治療」など、いずれも「本人の希望」が重要視される事柄です。「死後のことだから誰が決めてもいいのでは」と考えるかもしれませんが、その「誰が決めるのか」が決まらず、物事が混乱して関係者が疲弊してしまうことは少なくありません。行動の指針として「本人の希望」があるだけでスムーズに進む場合は多いといえるでしょう。特に、不動産相続はトラブルが起こりやすいといわれています。不動産相続を巡るさまざまなトラブルと、それに対する事前対策の大切さについては「“相続”が“争族”に!?早めの相続対策が吉!不動産相続の基本とその方法」をご覧ください。
「断捨離」は、より理想の暮らしに近づく手段であり、終活にもつながる
「断捨離」は、より理想の暮らしに近づく手段のひとつでもあり、終活にもつながります。また、ご自身のこれまでとこれからを見つめ直すきっかけにもなるでしょう。しかし、人が生活する上で、いつの間にか物は増えていくものです。断捨離にチャレンジしたことがある方には、「捨てるか捨てないか」という判断の難しさもご存じでしょう。
しかし、そういった場合こそ、ぜひ全国に営業所のある大和ハウスグループのLivnessにお問い合わせください。お住まいに関する各種ご相談を承ります。
相続、資産運用、介護に関するプロフェッショナルへの相談はこちらから承ります。
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写真:Getty Images