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コラム No.30-5

CRE意識調査レポート

アンケート調査に見る、企業のCREに関する意識【5】アウトソーシングに関する調査結果

公開日:2017/03/31

企業が保有する不動産を、経営者、事業責任者は、CRE戦略の観点からどのようにとらえているのか、不動産資産を有すると答えた全国のビジネスパーソン(経営者ならびに部門・部署責任者)300名にアンケート調査を行いました。
5回目は、CRE戦略を行うにあたって「アウトソーシング」に関する調査報告です。

詳しい回答者プロフィールについては、コラムNo.30-1をご覧ください。

【CRE戦略のアウトソーシング活用】

Q:アウトソーシングはどの程度活用されていますか。(SA)

世界的には、CRE戦略のアウトソーシングはかなりの比率で増加しています。しかし、日本の不動産保有企業のアウトソーシングの利用状況は、「大部分をアウトソーシングしている」、「一部はアウトソーシングしている」を合わせても28%と、まだまだ一般化していないようです。
また、「アウトソーシングしたいが、パートナーが見つかっていない」(12%)を含めても全体の40%しか、アウトソーシングの意欲がありません。

アウトソーシングの活用状況

活用戦略への取り組み意欲/アウトソーシング活用度

「CRE戦略への取り組み意欲」と「アウトソーシングの活用度」の関連を分析してみると、「主要戦略として取り組む」企業は、「大部分をアウトソーシングしている」(40.9%)、「一部をアウトソーシングしている」(14.1%)と、半数以上がアウトソーシングを活用しています。社内に専任部門を置いていても、実質はアウトソーシングしているケースもあるようです。
CRE戦略をうまく展開できていない企業は、アウトソーシングのパートナーがまだ見つかっていない様子もはっきりとうかがえます。日本におけるCRE戦略のポイントの一つは、アウトソーシングパートナーをうまく見つけることにあるといえそうです。

クロス集計 企業不動産(CRE)戦略への取り組み意識 × アウトソーシング活用度

管理体制/アウトソーシング活用度

アウトソーシングする場合は、経営部門が直接行っていることが多いようです。専門部署を置いている場合でも、「アウトソーシングするつもりはない」は約11%しかなく、アウトソーシングの活用に対するニーズはあり、専門部署の権限はさほど大きくなさそうです。

CRE戦略に期待すること/アウトソーシング活用度合

CRE戦略への期待がアウトソーシング活用度合でどのように変化するのかを見てみると、まず、「アウトソーシングするつもりはない」もしくは「分からない」とする人の半数が、「CRE戦略に特に期待はない」としています。逆に、すでにアウトソーシングを活用している企業は「主要事業への貢献」、「新規事業への活用」、「財務バランスの適正化」など、本業への期待が高くなっています。特に「大部分をアウトソーシングしている」企業のうち、半数が「主要事業への貢献」に期待していると回答しています。
また、パートナーが見つかっていなくても、「ポートフォリオの最適化」や「財務バランスの適正化」、「新規事業への活用」などへの期待は高くなっています。この調査結果を見ても、良いアウトソーシングパートナーを見つけることが重要なポイントであることがうかがえます。

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