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【若い人も要注意】ヒートショックの対策とは?症状や対処法、予防につながる家づくりのコツも紹介

冬場に暖房の効いた部屋から冷え切ったトイレに行き、
寒さに思わず体が震えた経験はありませんか。
これは温度差に体が反応し、体温の低下を防ごうと筋肉が動くためです。

温度環境の変化により、血圧が急激に上下すると、
心臓や血管に大きな負担がかかり、さまざまな症状を引き起こします。
ヒートショックと呼ばれるこの現象は、高齢者のリスクとして注目されがちですが、
子どもを含めた家族みんなに起こりうることをご存じでしょうか。
ヒートショックのリスクが高い人の特徴や予防・対処法についてご紹介します。

Part1ヒートショックとは?症状と対処法

ヒートショックにより心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患が引き起こされ、入浴中に溺死する事故も発生しています。そもそもヒートショックはなぜ起こるのか、また深刻な事態を未然に防ぐために知っておきたい対処法などを解説します。

死者数は交通事故の2倍以上!?ヒートショックのリスク

寒い時期の入浴中に、高齢者の心臓の機能が停止して、溺水などによる死亡事故につながるケースは少なくないようです。暖房の効いた居室で温まった体が、寒い脱衣所へ移動して冷え、浴室の熱い浴槽に入ってまた温まる、血圧の急激な上昇と低下を繰り返すことがその原因といわれています。

ヒートショックによる死亡者数を正確に捉えるのは難しいですが、2024年に家または居住施設の浴槽内で溺死および溺水した方の数は7,216人に上っています※1

同じ2024年の交通事故死者数が2,663人であったことと比較すると※2、ヒートショックが疑われる死者数は交通事故の2倍以上の数に上ることになります。ヒートショックの危険性について十分に注意する必要があるといえるでしょう。

ヒートショックが起こる原因は?その仕組みを解説

ヒートショックは和製英語で、「周囲の温度の急激な変化が体に与えるショック」を表現したものです。主に冬場に多く発生しているようですが、これは夏場に比べて家の中の温度差が大きくなることが理由と考えられます。

寒さを感じると体温の低下を防ぐため反射的に体の筋肉が震えますが、そのとき全身の血管は熱の放出を防ぐためぎゅっと縮んで血圧が上昇します。その後、体が温まると、熱の放出を防ぐ必要がなくなるため、今度は血管が一気に拡張し血圧が低下します。このような「血管にかかる圧力=血圧」の急激な上下の繰り返しで、心臓や血管などに大きな負担をかけることがあります。

生活習慣や加齢が原因で血管が硬くなっている高血圧の人などは、血圧の変動に耐えきれず、血管が裂けたり、詰まったりして、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患を引き起こす場合もあります。家の中で温度差を感じやすい脱衣所や浴室では、ヒートショックが起こるリスクが高いだけでなく、一人でいることが多いため発見が遅くなり、死亡事故につながってしまうこともあるようです。

若い人でも起こる?ヒートショックになりやすい人の特徴は?

糖尿病、脂質異常症などの疾患により動脈硬化を起こしている人

これらの疾患は動脈硬化を招き、血管の弾力性を失わせ、急激な血圧変動を緩衝する能力が低下します。

肥満や睡眠時無呼吸症候群の人

これらの状態の人は心血管系に慢性的な負担をかけており、ヒートショックという急性のストレスに対応するための余力が少なくなっています。

不整脈の人

血圧変動による心臓への急激なストレスが、不整脈の発作を引き起こす誘因となることがあります。

服用する薬の副作用で低血圧になっている人

血圧が上下する幅が広がり、心臓や血管への負担が大きくなります。

上記以外に年齢が若く健康であっても、入浴時の湯温が高い方が好きな人、30分以上の長風呂が習慣になっている人、また飲酒により低血圧状態になっている人などは注意しましょう。

若い人や子どもは、高齢者に比べて心筋梗塞や脳梗塞などのリスクは低いですが、ヒートショックにより失神する可能性がないとはいえません。若い人ほど「ヒートショック予備軍」として危険な入浴法をしている割合が高いという調査結果もあるようです※3。めまいや立ちくらみで、転倒などの事故が起きないよう、家族全員が気を付ける必要があります。

また、家の断熱性能が低く、脱衣所や浴室に暖房設備がないと、温度差がより大きくなるためヒートショックが起きやすくなります。

※3リンナイ調べ
冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査 風呂キャンセル3割 情報過多の疲れはお風呂で解決 お風呂ドクター・早坂先生監修 健康入浴法

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ヒートショックの症状とは

初期症状

めまい、立ちくらみ、吐き気、頭痛、動悸、胸の痛みなどの、普段はない症状があれば要注意です。入浴しているときに、焦って動こうとすると転倒する危険性がありますので、ゆっくりと浴槽から出て、頭を低くして座ったり横になったりなどして症状が改善するのを待ちましょう。深呼吸をして、できれば水分を取り、リラックスするようにします。症状が長く続くようなら家族などに助けを求めてください。

危険な症状

意識を失う、ろれつが回らない、呼吸困難、嘔吐、激しい胸の痛みや頭痛、体の片側が麻痺しているなどの症状がある場合は、心筋梗塞や脳梗塞などの可能性があると考えられます。自力で動ける状態なら、大きな音を出したり、給湯器リモコンの呼び出しボタンを押したりして、すぐに助けを呼びましょう。できるだけ早く救急車を呼び、医療機関で処置を受けるようにしてください。

ヒートショックが起きたときの対処法

ヒートショックによる症状が軽いときは、大きな声を出して助けを呼んだり、壁をたたいたり、スマートフォンがあればそれを使って知らせることもできるでしょう。しかし、症状が重度の場合は、自力で助けを呼べなくなることも考えられます。高齢者などリスクの高い人が家族にいたり、離れて暮らす家族がいたりする場合は、浴室に見守りカメラやセンサーなどの設置を検討するのも良いかもしれません。

もし家族が浴槽で倒れているのを見つけたら、まず浴槽のお湯を抜き、鼻と口で呼吸できるようにして溺死等の事故を防ぎ、直ちに救急車を手配します。浴槽から引き上げることができるときは、洗い場や脱衣所で体を横向きにして気道を確保しましょう。肩をたたくなどして反応を確認し、呼吸をしていないようなら心肺蘇生(心臓マッサージ)を行います。

Part2ヒートショックの予防法、
入浴時に気を付けるべきこととは?

築古の住宅は一般的に断熱性能が低いので、実家に帰ったときなど「お風呂が寒い!」と感じたことがあるかもしれません。入浴のために裸になる脱衣所と居室の温度差をなるべく抑えるなど、血圧の急激な変化を防ぐことが効果的な対策になります。

入浴前と後の水分補給をしっかり行う

入浴して汗をかくと体内の水分が減り、血液がドロドロになって粘り気を増すことで血栓(血液が凝固した塊)ができやすくなります。血流の変動による脳梗塞や心筋梗塞などの疾患を防ぐために、入浴前と後にコップ1~2杯の水や、スポーツドリンクなどを飲んで水分補給するようにしましょう。冬場のヒートショックだけでなく、夏場の熱中症対策にもなるので通年で習慣にするのがおすすめです。

入浴は食後1時間空けてから・お酒は入浴後に

食事をすると消化活動のため消化器官に血液が集まり、血圧が低下します。飲酒も、アルコールに血管拡張作用があるため血圧が低下します。この状態で入浴すると血圧の変動幅が大きくなるため、よりヒートショックの影響を受けやすくなってしまいますので、食事や飲酒の直後に入浴することは避けましょう。食後から入浴するまでの間は1時間以上空けることを目安にし、お酒を飲むのは入浴後にしましょう。

お風呂の入り方に気を付ける

心臓に負担をかけないようお湯の温度は40℃前後で低めにすると良いといわれています。浴槽につかる前には手や足など心臓から遠い部分にかけ湯をして、体を慣れさせてから入浴しましょう。また、浴槽につかる際には首までお湯につからず胸のラインくらいまでにして、体温が上昇し過ぎないよう10分以内の入浴を目安にします。顔にじんわりと汗をかいて温まったら、急に立ち上がらずゆっくりと浴槽から出ると安心です。

入浴時には声掛け

ヒートショックによる事故を防ぐため、ヒートショックのリスクが高い高齢者は特に、入浴時には同居する家族に声掛けをして、体調が悪くなってもすぐ気づかれるようにしましょう。できるだけ家族がいる時間帯に入浴するように心掛けるなど、万が一に備えて見守りが受けられる環境で入浴する方が安心です。一人暮らしの高齢者は、防水対応のスマートフォンなどを持ち込み、離れて暮らす家族や介護ヘルパーにすぐ連絡できるようにすると良いでしょう。

部屋間の温度差をなくす・入浴前に浴室、脱衣所を暖めておく

家の中で温度差をなくすことがヒートショックの予防につながります。居間から脱衣所への室温の低下が5℃以上になると、80%の確率で血圧が上昇するという研究結果があることなどから※4、暖かいリビングと脱衣所や浴室の温度差は5℃以内が望ましいとされます。脱衣所の窓に厚手のカーテンを付けて冷気を防ぐほか暖房器具で脱衣所を暖めたり、浴槽にシャワーからお湯を出して浴室全体を暖めたりして、なるべく温度差をなくすことが重要です。また、入浴中は浴室の換気扇を止めることで温度を保ちやすくなります。

浴室と脱衣所の間だけでなく、お風呂に入る前に過ごしていた部屋や、その部屋から脱衣所までの間の廊下と、脱衣所・浴室との間の温度差をなくすことも重要です。家全体の温度差を減らすために、家の断熱性能を高めるほかに、全館空調を導入すると良いでしょう。

※4札幌・福井における冬季入浴時の室温変化に伴なう高齢者の血圧変化の実態調査

Part3ヒートショックを予防する家づくりのポイントとは?

これから家づくりをするなら、室内の温度差が生じにくい工夫を取り入れて、ヒートショックのリスクを軽減できる住まいにするのがおすすめです。年齢を重ねてヒートショックのリスクが高まっても、安心して暮らせるようにしておきましょう。

断熱性能を高める

窓を二重サッシにするなど、外気温の影響を受けにくい気密性・断熱性の高い住まいにすることで、室内の温度差を少なくすることができます。

住宅の断熱性能を表すのが「断熱等級」で、一般的には新築住宅に「断熱等級4」以上の性能が義務付けられています。大和ハウスなら、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準を上回る「断熱等級6」を標準化(注文戸建住宅)しているので、快適で安心な暮らしができます。

安定した気密性・断熱性により一年を通じて快適な温度環境を保ち、エアコンの空調効率が良くなることで冷暖房の光熱費も軽減。1992年制定の新省エネ基準に即した「断熱等級3」の住宅と比較して、「断熱等級6」の住宅では年間光熱費を約7.1万円削減でき、さらに太陽光発電システムの活用で年間光熱費を約14.1万円削減することも可能です※5。ヒートショックの予防だけでなく、快適性の向上や光熱費の軽減などのメリットも手に入れることができます。

※5大和ハウス調べ
試算条件:当社光熱費算出ツール「ecoナビゲーター」にて試算。試算条件および時期により異なる。
【共通】建設地域:東京/延床面積97.88m2/空調エアコン/調理機器ガスコンロ
【断熱等級3の家】UA値1.54 ηAc3.8/太陽光発電搭載なし/給湯ガス給湯器/1・2階 天井高2400mm
【断熱等級6の家】外皮平均熱貫流率UA値0.44 ηAc 1.2/太陽光発電搭載4.104kW/給湯高効率ガス給湯器/
1階天井高2720mm・2階天井高2400mm/売電価格1~4年24円、5~30年8.3円と仮定して試算。

※シミュレーションしたものであり、一定の数値を保証するものではありません。

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間取りを工夫する

住まいの間取りも重要なポイントです。家族の生活動線を考慮して、移動の際に寒い空間を通らずに済むよう設計することで、部屋間の寒暖差を減らすことができます。

寝室をトイレの近くにする

冬の夜、寝室の温かい布団を出て、寒い廊下を移動してトイレに行くと、温度差の影響を受けやすいため、なるべく寝室とトイレを近くに配置すると良いでしょう。冷気を感じやすい空間と廊下を扉で仕切る工夫ができれば、さらに安心かもしれません。トイレを温水暖房便座にして、パネルヒーターなどの暖房器具を置き、寝室との温度差をなくすこともおすすめです。

LDKの周りに廊下をつくらず、洗面室や浴室、トイレと一体の空間にする

空間を細かく区切るとエアコンの有無などで温度差が生じやすくなります。そこで、以下の間取りのようにLDKと脱衣所(洗面室)やトイレが直接つながる設計にすることで、温度差をそれほど感じず暮らせる住まいにできます。また入浴前、脱衣所を使用するときに扉を開けておくことで、すぐにLDKの温度に合わせられるのもメリットといえるでしょう。寒くなってしまうことが多い廊下をLDKの周りにつくらず、一体の空間にすることがポイントです。

このように、注文住宅の間取りを見てみると、温度差を感じにくいように快適に過ごすための工夫がなされていることがわかります。ここでご紹介している間取りは、大和ハウスの規格住宅・セミオーダー住宅「Smart Made Housing.」の間取りです。大和ハウスがこれまで建てた何万件ものプランのうち人気の間取りを厳選してデータベース化。そこからプランを選び、そのまま規格住宅として建てることも、自分好みのカスタマイズを行いセミオーダー住宅として建てることもできます。専用サイトで簡単な登録をするだけで、2,000以上の間取りをすべて見られるので、家づくりを検討される人はぜひチェックしてみてください。

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全館空調を導入する

家中を一定の温度に保つ全館空調を導入すれば、ヒートショックの原因となる空間の寒暖差を少なくすることができます。

大和ハウスの全館空調「エアヒーリング」は、過ごし方や体質などに合わせて各部屋の温度を調整でき、運転を控えめにすることで冷暖房費の削減も可能です。廊下や洗面室なども24時間365日快適な状態に保ちながら光熱費を賢く軽減し、花粉やハウスダスト、PM2.5までしっかり除去する「HEPAフィルター」で、心地よくクリーンな空気環境を実現します。

あんしん空気の家

Part4お風呂の入り方や、
家づくりの工夫でヒートショック対策をしよう

高齢者や基礎疾患のある人だけでなく、家族全員が事故なく安全に生活するために、ヒートショックの予防はとても大切です。暮らし方や家づくりの工夫など、さまざまな方法を検討するようにしましょう。

ヒートショックを予防するために、特に注意したいのが冬の寒い時期のお風呂の入り方です。日頃の習慣を見直したり、心掛けたりすることでできる対策に加えて、重要なのが家の中の温度差をできるだけなくすこと。これから家づくりの予定があるなら、寒暖差が生じにくい間取りを取り入れて、気密性・断熱性の高い住まいを選びましょう。

お話を伺った方

早坂 信哉さん

お風呂・温泉の正しい情報を伝える 温泉療法専門医

1968年生まれ。宮城県出身。
1993年自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事。
2002年自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)を取得。
その後、浜松医科大学准教授、大東文化大学教授 などを経て2015年東京都市大学人間科学部教授(現職)
一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長

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