ダイワハウスでは、住まいの中で「居心地がいい」と感じる場所についてアンケートを実施しました。
近年、おうち時間が増えたことで、居心地の良さを感じるポイントにも影響が表れているでしょうか。
「自宅内に欲しい理想のスペース」について聞くと、意外な本音も見えてきました。
調査時期 | 2022年7月11日~7月24日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン会員 |
有効回答数 | 577件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1. 自宅内にご自身の個室はありますか?
もっとも多かったのは「ある」(46%)。次点は「家族と兼用だが時間によって自分だけで使える部屋がある」(18%)となり、合わせると64%の方が個室として使える空間を持っていることが分かりました。例えば子どもが学校に行っている間に、子ども部屋の机をテレワークで使うといったケースなど、限られたスペースを時間の区切りによって上手に活用しているご家庭も多いことでしょう。
Q2. 普段、自宅のどこで過ごしていますか?
もっとも長く過ごす場所を教えてください。
長く過ごす場所としては「リビング」(63%)が圧倒的に多く、「寝室」(12%)、「書斎・ワークスペース」(10%)、「ダイニング」(7%)と続きました。前問では個室所有率が6割を超えていましたが、長く過ごすのはリビングという結果に。
理由を見てみると「子どもが遊ぶスペースになっていて、家事をしながら子どもと遊ばせることができるから」のように、お子さまが小さいご家庭では、リビングが多目的スペースになっていることもうかがえます。
Q3. 自宅内で特に居心地のいい場所はどこですか?
(複数回答)
前問と同様に多かったのは「リビング」(54%)、「寝室」(28%)という結果に。「もっとも長く過ごす場所」と「居心地のいい場所」はおおむね一致しているようです。
次いで、「書斎・ワークスペース」(9%)、「ダイニング」(同)、「浴室」(同)が並び、「トイレ」(5%)と続きました。居心地がいいと感じる理由についても聞いてみました。
リビング
- パソコン作業や食事、テレビを見るなど何かをするのに快適で、一番過ごす時間が長いので自然と落ち着ける場所になった
- 吹き抜けで開放感があり気持ちがいいから
- リビングが一番広くて居心地がいいから。テレビも電話もあり、飲食もできて家族も出入りするので交流できる
「家族が集えるから」「快適に過ごせる設備が一通りそろっているから」という理由が目立ちました。
寝室
- ベッドに寝転んでテレビを見たり、本を読んだり、貴重な一人の時間を過ごせるから
- 寝室にホームシアターを設置しているから
- 寝室で一人でゴロゴロしているときが、一番居心地がいいと思うから
居心地がいいと感じる理由としては、一人で気ままに過ごせるところがポイントのようです。家族と寝室が一緒の方でも、家族が他の場所で活動している時間帯に自室として独占できるのかもしれません。
書斎・ワークスペース
- 必要なものが手の届く範囲でそろっているから
- じっくりと仕事に集中できるから
- 家族と過ごせるリビングや、一人になれる書斎などを用途に応じて使い分けている
家族といい距離感が保てる書斎はあるとうれしい場所の一つのようです。「狭くて快適。冷暖房もすぐに効く」という回答もあり、狭めでおこもり感があるのも快適さのポイントのようです。
ダイニング
- テーブルが広くて使いやすい、テレビも見られる
- いろんな用事ができるから
テーブルと椅子があり、さまざまな作業に適していることも居心地の良さにつながっているようです。
浴室・トイレ
- ゆっくりと一人で入るバスタイムが至福のとき
- リフォームして広くなった浴室にはテレビや観葉植物を設置。サーモンピンクの壁と白の床タイルでとてもリラックスできる
- トイレは狭くて落ち着けて、集中してメールチェックや読書ができる
- 一人になれる時間がなく、心に余裕がないときはトイレにこもれる
「トイレ」は読書をしたり、スマホをいじったり、イライラしたときに冷静さを取り戻したりと多機能に活用している場所のようです。本来の役割とは異なりますが、「確実に一人になれる絶妙な狭さ」が快適さをもたらしているのかもしれません。
その他の回答
- 和室を寝室にしているが、何も置いていないすっきりとした感じが落ち着く
- 気候のいい時期にはベランダに自作のデッキを敷いて過ごすことが多いです。家族もキャンプなどアウトドアが好きなので、飲み会と称して子どもと夕飯までの短い時間、簡単なつまみでお酒やジュースなどを一緒に飲むことも多いです。
- ウォークインクローゼットの一画に3段BOXを向かい合わせに置いて長板を載せた即席の机と小さな折り畳み椅子で自分空間をつくっています。とても狭いですが一人になれる時間と空間が私の癒やし。読書と手紙を書くのが好きなので家族が寝てからプチ引きこもりをしています。
みなさん、自分なりに居心地のいい空間を見つけたり、つくったりしているようです。
Q4. 自宅内に欲しい理想のスペース(居心地のいい場所)について教えてください。(複数回答)
自宅内に欲しい理想のスペースについて聞いてみると、さまざまな場所が挙げられました。
書斎・ワークスペース
- 好きな本をたくさん置きたい
- 静かに一人で過ごせるから
- ワークスペースと書庫を兼ねた空調の効いた部屋で、大音量で音楽が聴ける部屋
- 寝室と書斎が融合したスペース
もっとも多かったのは「書斎・ワークスペース」でした。現在の住まいに書斎・ワークスペースがない方はもちろん、あっても設備に改善点を感じられている方もいました。テレワークが普及したことで、必要性が高まったといえそうです。
趣味の部屋
- 趣味のカメラで撮った作品を整理できる部屋が欲しい
- 今は玄関でDIYをしているので、専用の作業部屋が欲しい
- 車・バイク関連の書籍が多くあり、収納を備えたガレージがあると便利
間取りを考えるときに優先度が低くなりがちな趣味の部屋だけに、憧れがあるようです。
バルコニー
- 日光浴やベランピングがしたい
- 外の空気を吸ったり、鳥の鳴き声を聞いたりできるデッキのようなスペース
- 人目を気にせずリラックスできる中庭に面したサンルーム
- 室内とゆるやかにつながった屋根付きのバルコニー
家の中にいながら、外を感じられる空間はやはり人気が高いです。
リビング
- 子どもの相手をしながら仕事ができるワークスペース付きリビング
- ホームパーティーができる30帖くらいのリビング
- ビルトインガレージの愛車を愛でることができるリビング
さらに広く、快適に過ごせるリビングが欲しいという希望も寄せられました。
防音室
- ドーム型のスペースが欲しいです。防音効果があって、映画、プラネタリウム、カラオケなどご近所を気にせず存分に楽しみたいです。
- 空調完備でテレビも見られる一人で過ごせる防音室
- 防音性と耐震性を備えた地下スペースに、エアコンと冷蔵庫を完備して大音量で映画・音楽鑑賞をしたい
防音室はピアノやバイオリンといった楽器の演奏だけでなく、カラオケを楽しんだり、大音量で映画・音楽鑑賞をしたりと、多目的に活用できそうです。
その他
- 階段の踊り場に本棚を設置した広々とした憩いの場所が欲しい
- 静かに心を落ち着けられる茶室
- 温室。雨の日や冬の間も草花と一緒に過ごせるから
- 月見や夕風を楽しめる屋上テラス
自然や非日常感が味わえる空間が人気のようです。
フリーコメントには「一人でくつろげる」「自分専用の個室」「ゆっくりと自分の時間を過ごす」といったキーワードが多く見られ、たくさんの方が一人で過ごせる空間を求めていることが明らかになりました。また、居心地の良さと広さはイコールではなく、狭くても一人でほっとくつろげることが大切なようです。
まとめ
その他、大きな傾向とはいえないまでも、「料理をする時間が長いので、キッチンにずっといる」「他に自分の部屋がないからダイニングにいる」といった方も散見されました。非日常さが魅力の理想のスペースに対して、キッチンやダイニングは必然的に過ごす時間が長くなるスペース。このような空間の居心地に目を向けることも必要なのかもしれません。