おうち時間をより楽しく、家族の心を豊かにしてくれるペットたち。
さまざまな動物がいますが、セキセイインコやヨウムなどの鳥は、
可愛らしい姿でしゃべるのが魅力ですよね。
しかし、ご近所への音漏れが心配で、飼うのは難しいのでは…
と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、「鳥のいるカフェ」谷中本店店長の鳥山美佳さんに、
しゃべる鳥の魅力や一緒に暮らす際の工夫、家づくりのポイントについてお伺いしました。
しゃべる鳥の特徴と魅力
一般的にペットとして飼われているしゃべる鳥にはセキセイインコやヨウム、九官鳥などが挙げられるそうです。
鳥山さん:「鳥の鳴き声は、もともとは求愛行動やコミュニケーションの一種。ペットして飼われるようになったことで、飼い主である人間の気を引き、コミュニケーションをとるために、人の言葉の真似や、おしゃべりをするようになったと考えられています。
鳥の種類によっては、聞いた声や音をただ真似して再現するだけでなく、人間がいつ・どんなシチュエーションで言葉を使うかを学習して、コミュニケーションをとります。たとえば、飼い主が『枝豆だよ』と言って枝豆を与えていたら、枝豆を食べたい時に『枝豆だよ』と言うようになったりするのです。
聞いた言葉をしゃべるだけではありません。人が話した単語を組み合わせて自分で新しい言葉をつくり出したり、ドアが開く音やチャイムの音、電話の着信音などをリアルに真似できたりする鳥もいます。おしゃべりを飼い主が褒めると、喜んでどんどん言葉を覚えてくれるため、飼い続けることで変化や成長を楽しめるのも、醍醐味といえるでしょう。
飼う際に気をつけたいのは、覚えさせたくない言葉は家族間でも言わないこと。鳥は人が話している言葉を聞いて覚えるため、家族の普段の口癖や喧嘩の時に言った言葉や、悪口を覚えてしまった…ということもあるのです。しゃべる鳥は、いわば一緒に暮らす家族の姿を映し出す“鏡”のような存在。良い言葉を使うことで、家族仲がさらに円満になるかもしれません」
しかし、どの程度のおしゃべりをするかは鳥によって個体差があるとのこと。中にはおしゃべりが苦手な鳥もいるそうなので、それぞれの個性を受け入れて、愛情を持って接してあげることが大切なようです。
鳥も人も過ごしやすい生活環境に。
お世話や住まい方の工夫点
では、いざ飼うとなるとどのような環境づくりをすれば良いのでしょうか。
適切なサイズのケージを用意。時々放鳥してストレスを発散させてあげよう
鳥山さん:「鳥は寂しがり屋な一面があります。人と関わって過ごせるよう、リビングなど家族の姿が見える、もしくは気配を感じられる場所に飼育スペースを設けるとよいでしょう。
鳥用のケージを用意し、基本的にはその中で飼うようにしますが、ずっとケージの中に入れっぱなしというのはいけません。時々、ケージから出して部屋の中で遊ばせてあげましょう。ただし、鳥は飛ぶので、他のペットよりもケージに戻すのが大変な場合もあります。時間に余裕がない日は難しいかもしれませんが、ケージ越しにおやつをあげる、話しかけるなどのコミュニケーション毎日は欠かさず行うことをおすすめします」
飼い主の健康のためにも、掃除をしっかり
鳥山さん:「鳥を飼育する場合、特に気をつけたいのがお掃除。鳥はトイレのしつけができないので、フンが床に落ちることがあります。また、鳥独自のものとして、次の2つに気をつける必要があります。
- 脂粉 … 羽から分泌される白い粉のようなもの
- 羽鞘(うしょう)… 新しい羽がつくられる場所。ストローのような形をしており、羽の生え変わり時期に落ちる
これらは、気がつくと部屋の隅に溜まっていたり、壁についていたりすることがあります。
脂粉は白いので、特に壁が白い場合は気付きにくいですし、フンは床のフローリングの溝に入ったり、時間が経つと取れにくくなったりします。こまめなお掃除、エアコンのお手入れを心がけましょう。お掃除しやすい床材や壁材を選ぶことで、お掃除の負担が少なくなります」
デリケートな鳥たちのために、空気を美しく
家族のために鳥の分泌物に気をつけて掃除をするだけではなく、鳥の健康にも十分な配慮が必要なようです。
鳥山さん:「鳥は体が小さく、呼吸器系がデリケート。人間ならば全く気付ないような微量の化学物質やカビに影響を受けやすく、病気につながる可能性があります。
香水やアロマ、掃除用スプレーなどに気をつけるのはもちろんのこと、フッ素樹脂加工のフライパンをうっかり空だきしてしまった時に出る有害なガスなどにも注意が必要です。
また、自宅での行動にいくら気をつけていても、窓の隙間や換気扇から入ってくる外気はなかなか防げないものです。たとえば、近隣の家の塗装工事で使われている塗料の成分が室内に入ってくるというケースもありますので、常に空気を美しく保つよう気をつけなければいけません」
人と鳥両方の健康のために、空調システムは欠かせない設備といえるでしょう。
体は小さくても声は大きい!防音対策が必要
「しゃべる鳥に興味がある方が、お迎え前によく心配されるのがその鳴き声の大きさです」と鳥山さん。
個体差はありますが、なんと、人間が思い切り叫んだ時の声や犬のほえる声、時には絶叫といえるくらいの大音量で鳴くこともあるそうです。
鳥山さん:「もともと、鳴き声は野生の環境において仲間同士でコミュニケーションをとるためのものですから、大きく高く、よく通るようになっています。『飼いはじめたら、予想以上の音量で苦情が来てしまった』といったトラブルを防ぐためにも、事前に家の環境を整える、白色系のオウムなど特に鳴き声が大きい鳥の種類(白色系のオウムなど)の習性を把握し対策を講じるといったことが大切です。
手軽にできてポピュラーな防音対策としては、鳥専用のアクリルケースがあり、かなりの音を防げます。しかし、呼吸のための通気孔が必要なので、完全に密閉し音を防ぐことはできません。また、おやつをあげる時などはアクリルケースを開けて触れ合うので音が漏れることになります」
人と鳥両方が、より快適に暮らしていくためには、家や部屋自体に防音対策を行うことや、遮音性が高い家に暮らすことが大切なようです。
鳥たちがのびのび過ごし、おしゃべりできる。
遮音性能が高い家「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」
そんな、人も鳥も快適な家づくりを期待できそうなのがダイワハウスの高断熱・高気密の構造の家、「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」。鉄筋コンクリート造のマンションと同等の遮音性能を実現しており、防音の面でも安心できそうです。
「防音室を個別に作るのではなく、リビングなどの広い空間の防音性能も高められるため、人も鳥も快適に暮らせそうですね。さらに天井が高い家であれば、放鳥の時間がさらに楽しくなることでしょう。あまり高く飛びすぎるとケージに戻すのが大変な場合もあるので、最初は慎重に、様子を見ながら放鳥してくださいね」と、鳥山さん。
音楽を自宅で楽しむ方向けの防音機能を備えた快適防音室&静音室「音の自由区」であれば、さらなる防音効果も期待できます。
人も鳥も快適に暮らすなら全館空調システムのある「あんしん空気の家」
さらに、ダイワハウスの「あんしん空気の家」なら、HEPAフィルターが、ホコリや花粉、ハウスダストからPM2.5のような微粒子まで取り除き、家じゅうの空気をクリーンにしてくれます。
鳥山さん:「空気を美しく保つことで、鳥と人両方の健康的な暮らしをサポートしてくれそうです。全館空調の『エアヒーリング※』ならば家じゅうの温度や湿度をコントロールできるのもうれしいポイントですね。
※対象商品:xevoΣ系1・2階建て全商品。対象地域:4~7地域
ペットとして飼われている鳥は、もともとは温暖な環境で暮らしていた種が多いので、寒さに弱い傾向がありますす。『エアヒーリング※』は、家の中のすべての場所の温度や湿度を一定に保てるようなので、鳥の体調管理や放鳥などで部屋を移動するときでも安心ですね」
まとめ
今回は、しゃべる鳥の魅力や、飼う場合に気をつけるべきこと、人と鳥にとっての快適な住まいづくりのポイントについてお伝えしました。しゃべる鳥には、人とおしゃべりができる、言葉を覚えさせることで成長を楽しめるなど、他の動物にはない魅力がたくさんありますが、防音や空調など、住環境の工夫が重要になります。これから、しゃべる鳥をペットとして飼ってみたいと思った方は、ぜひ参考にしてみてください。
Profile
鳥山 美佳さん
「鳥のいるカフェ」谷中本店店長。「家で飼っているフクロウ、タカ、インコ、オウムなどの鳥と一緒に働きたい」との思いから、猛禽類飼育歴20年以上のオーナーと共に、2012年に「鳥のいるカフェ」を開業。「お客さまに楽しんでもらいながらも、鳥にも無理はさせない、みんなが楽しめる空間」であることを大切にしている。