2011/06/28
ニュースレター
夏場の電力不足における節電対策 大和ハウスグループの節電への取り組みについて |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)および大和ハウスグループは、今夏の電力供給不足に対応するとともに、省エネ・低炭素社会の実現を見据え、東北電力・東京電力管内の当社グループ施設において積極的に節電に努めていきます。
東日本大震災発生後、東北電力・東京電力管内で電力需給が逼迫し、政府は企業や家庭に節電を呼びかけています。そのような中、大和ハウスグループでは、例年6月1日からのクールビズ開始日を1ヶ月前倒し、5月1日からとしました。また、事務所内の照明の減灯や空調温度設定を28℃にするなど、省エネルギー対策を実施してきましたが、電力不足が深刻化する今夏において、さらなる取り組みが必要と考えました。
そこで当社では、東北電力・東京電力管内の当社グループ施設(事務所・工場・自社運営の商業施設等)において、生産・営業活動を行いながら、国の方針(昨夏の平日の使用最大電力(※1)と比べ15%削減の節電)を上回る20%削減を目標に節電に取り組みます。
なお、関西電力からの要請等に基づき、関西電力管内の事務所においても、15%削減を目標に節電に取り組みます。
※1.1時間あたりの平均使用電力値。
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1.東北電力・東京電力管内の事務所を6グループに分け、輪番休業を実施 当社では、7月1日から9月22日(東北電力エリアは9日まで)まで、東北電力エリアの8事務所、東京電力エリアの21事務所をそれぞれ6つのグループに分け、輪番での休業を実施します。具体的には、グループ単位での輪番制による「平日一斉休業日の設定」および「夏季休暇の分散取得」を実施します。
2.4工場(東北・新潟・栃木二宮・竜ヶ崎)で工程単位の輪番休業を実施 当社の東北電力・東京電力管内の工場では、生産工程単位でグループ編成を行い、土曜日・日曜日の所定休日を生産日とし、グループ単位で平日に休業日を取得する輪番休業を実施します。 また、東北・新潟・竜ヶ崎工場では、使用する電気コンプレッサーの代替設備として、軽油で稼動するエンジンコンプレッサーを導入し、さらなる節電に努めます。 さらに、栃木二宮工場では、自家発電機を稼動させることで、電力不足を補います。 |
3.各施設へエネルギー監視システムを導入し、「エネルギーの見える化」(※2)を 推進 当社では、東北電力・東京電力管内の契約電力が500kW以上の大口需要家に当たる大和ハウス東京ビル(東京支社)・工場はもとより、契約電力が500kW未満の小口需要家である事務所においても、自主的にエネルギーの見える化を推進させるとともに、ピーク時の電力使用量を減らす「ピークカット」に取り組みます。 さらに、節電要請が追加発表された関西電力管内の事務所においても、15%削減を目標に節電に取り組みます。
※2.エネルギーが「いつ」「どこで」「どのように」消費されているかを把握し、報告すること。 ※3.事務所内のエリア別に電力使用量をモニタリングできるシステム。2007年から2009年にかけて全国83事務所中、73ヵ所の事務所に導入済。 ※4.ガスを燃料としてエンジンにより発電し、その際に生じる排熱を回収してお湯や蒸気をつくり、給湯や暖房に利用する熱電併給システムのこと。
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4.タスク・アンビエント照明の導入 これまでのオフィスは、天井に設置された照明器具により、空間全体で照度を確保する照明計画が主流でしたが、昨今のオフィスでは、天井照明(アンビエント照明)の照度を控えめにし、作業用照明(タスク照明)で必要な照度を確保する「タスク・アンビエント照明」の導入が進んでいます。 そこで、当社でも今回の節電要請を受け、照明の省エネ手法として有効とされる「タスク・アンビエント照明」を導入します。 東北電力・東京電力・関西電力管内の事務所には、タスク照明として約5,000台のLEDスタンドを導入し、アンビエント照明となる天井照明の蛍光灯を3分の2程度間引いた、省エネのワークスタイルを実践します。
5.高効率反射板「レフボ」・LED照明「グレースルミノ」を採用 大和ハウス東京ビルでは、一般企業・官公庁向けに当社が販売している高効率反射板「reFbo(レフボ)」を、2011年4月、全フロアに導入しました。 快適な照度を維持したまま、蛍光管の本数を減らすことができ、消費電力を約45%、年間CO2排出量も約113t-CO2※5削減できます。 また、福島支店など全国の自社所有の事務所を中心に「reFbo(レフボ)」やLED照明「グレースルミノ」など、省エネタイプの設備の導入を進めます。
※5.年間CO2排出量については、年間点灯時間を2,750時間、CO2排出係数を0.351kg- CO2/kWhとして計算。 |
6.大和ハウスグループ運営の商業施設、住宅展示場での節電活動 東北電力・東京電力管内に、大和ハウスグループが運営する大口需要家の商業施設(ホテル・ホームセンター含む)は28施設あります。 経済産業省の電力使用制限令の発令を受け、これらの商業施設においても、看板・サイン照明の消灯、通路やトイレなど共用部の照明減灯、トイレのジェットタオルの停止、空調温度を28℃設定にするなどの節電に取り組みます。 また、住宅展示場でも、必要以上に灯している照明は落とすとともに、空調温度を28℃の設定にするなど、節電対策を実行し、お客さまにも節電対策を提案します。 |
7.オーナー様・一般のお客様向けの節電啓発を実施 |
当社住宅商品をご購入いただいたオーナー様向けの、住まいと暮らしのサポートサイト「ダイワファミリー倶楽部(会員制)」において、みんなで楽しみながらエコロジー活動を広げていくWEBコンテンツ「もっとみんなでエコチャレンジ」を7月上旬にリニューアル開設し、節電についても呼びかけていきます。 また、これまで会員様向けサイト内のみで公開していた、家庭でできるエコアイデアを集約したWEBコンテンツ「ECO研究レポート」を、一般のお客さまにもご覧になっていただけるようWEBサイト上で公開します。 |
8.節電ポスターによる節電啓発活動 全国の大和ハウスグループの事務所・住宅展示場・工場・ショッピングセンター・ホテル・ゴルフ場・スポーツクラブNAS・ロイヤルホームセンター等、全ての事業拠点に節電を呼びかけるポスターを掲示し、節電啓発活動を実施します。
●節電啓発のポスター |
●関連WEBサイト 高効率反射板「reFbo(レフボ)」 https://www.daiwahouse.co.jp/ene/products/refbo.html
節電に対する取り組みについて |
以上