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生活を考える

落ち着く部屋・家とは?国民4割以上がストレスを抱える時代の空間アイデア

毎日時間に追われながら、仕事や人間関係、子育てや家事などで頑張り過ぎると、
知らず知らずのうちにストレスが溜まりがちです。

そんな疲れを癒してくれる、くつろいで過ごせる空間が家にあれば、
気持ちをリセットできるかもしれないと考えている人も少なくないでしょう。

ここでは、家をリラックスできる居心地の良い空間にするための照明や家具など
インテリアの工夫ポイントや、家づくりで参考になるアイデアなどを解説します。

Part120代以上の半数近くがストレスを感じている!?

国の調査※1によると、20歳以上の国民の約47%が「悩みやストレスがある」と回答しており、その原因としては「自分の仕事」と答えた人が最も多くなっています。昨今は、仕事内容や働き方の変化のスピードが速く、職場のメンタルヘルスへの取り組みは重要なテーマといわれていますが、仕事の量、仕事の質、対人関係、役割・地位の変化などがストレスの主な原因となっています※2

そもそもストレスという言葉は、物理学で「圧力によって物体に歪みが生じる状態」を表すものでしたが、その後、医学や心理学の領域で心や体に生じる反応についても使われるようになりました。圧力がかかっている状態を軽減できるよう、ストレスと上手に付き合う方法を見つけることが大切です。悩みや困りごとを人に話す、散歩やスポーツ、趣味などでストレスを発散するなど、自分に合った方法を見つけて気分転換ができると良いかもしれません。

また、どこか特別な場所に移動したり、機会を持ったりするのではなく、普段生活している環境を自分がリラックスできるよう変えるという方法もあります。長い時間を過ごす住まいに、くつろぎを感じられる居場所を設ければ、ストレスからくる疲れを自然と解消できるかもしれません。プライベート空間は自分が快適に過ごせるようにコントロールがしやすいため、自宅や自室を落ち着く空間にすることを意識してみるのもおすすめです。ちょっとした工夫で雰囲気も変えられるので、簡単にできることから試してみましょう。

Part2いつもの空間を落ち着く部屋に 今からできるコツ6選

落ち着ける部屋にするには、室内を片付けて清潔感を出す、インテリアに統一感を持たせる、といった心理的な快適さだけでなく、家具の配置や動線を機能的にする、といった実用的な快適さも重要なポイントとなります。

部屋を片付ける

床やテーブルの上に乱雑にものが置かれていたり、ゴミが落ちていたりすると落ち着いた気持ちになれないでしょう。散らかった状態が目に入ると、視覚的な情報量が多くなり、それだけで脳の負担になりストレスを感じやすくなるといわれます。まずはこまめに清掃を行い、清潔感のある状態に部屋を保つことが大切です。普段から整理整頓を心掛けていれば、探し物が見つからなくて無駄な時間を取られることも減るかもしれません。

ものを収納するのに必要なスペースが確保され、空間全体が片付いていると、それだけでスペースが広く感じられます。家具や照明など、自分好みのリラックスして過ごせるインテリアを実現する前提として、部屋をきれいに片付けることからスタートしましょう。

色を整える

ソファ、テーブルといった家具や、カーテン、ラグなどの色に統一感がないと、落ち着きのない雰囲気になりがちです。一定のルールでカラーコーディネートをすることが重要ですが、その際に考慮したいのが色彩の心理的効果です。

例えば、「ブルーなど寒色系」=冷静・穏やかさ・集中、「レッドなど暖色系」=活力・温もり・情熱、「パープルなど中性色系」=調和・安定・優雅、「ホワイトやブラックなど無彩色」=上品・清潔・重厚、といったように色によって心理的に与える印象が異なります。

一般的にブルー・グリーン・パープルなどの色についてはリラックス効果が高く、オレンジも気分を明るくする効果があるといわれます。また、色の濃い原色はインパクトが強く視覚的な刺激があるため、色が薄めの柔らかい調子をベースにした方が心を休める空間には適しています。部屋の用途や過ごし方、また自分の好みに応じて、色彩の心理的効果をうまく活かして、落ち着いた気持ちになれるようにしましょう。

同系色のみだと単調になるため、ベースカラー(基調色)、アソートカラー(従属色)、アクセントカラー(強調色)をバランス良く合わせると良いでしょう。例えばリビングの場合なら、面積の大きな壁紙の「ホワイト」とフローリング床の「ブラウン」を基調に、テーブルやチェアなどの家具は自然素材を活かした「ベージュ」を合わせて、クッションやラグに爽やかな「ブルー」、さらに観葉植物の「グリーン」をアクセントにするといったようなコーディネートもおすすめです。

生活感を演出する

完璧にインテリアコーディネートされたモデルルームに行くと、洗練された魅力に圧倒される一方で、何となく居心地の悪さを感じたことはありませんか。ホテルのスタイリッシュなデザインの空間も、非日常的な時間を演出するためのものと考えた方が良いでしょう。「部屋を片付ける」「色を整える」の項目でお伝えしたことをやり過ぎてしまうと、普段暮らすには殺風景で落ち着けない部屋になってしまう可能性があります。愛着の感じられるアイテムが、使い勝手が良いように適度に置かれているなど、生活感を残しておくことも居心地の良さにつながることを忘れないようにしてください。

動線を整える

家具やテレビなど家電製品のレイアウトによっては、室内の通路が狭くなったり、移動が少し遠回りになったりすることがあります。必要なものを収納スペースに取りに行くときや、トイレ、洗濯、食事の準備などで移動する動線が長くなると、大した距離でなくてもだんだんとストレスに感じるようになってしまうこともあります。家の中での行動パターンを想定して、スムーズな動線を確保できるよう家具などの配置を決めることも、くつろいで過ごせるようにする大切なポイントです。

照明を整える

日中は仕事で外出していて、ほとんど夜しか家にいないという人も多いのではないでしょうか。帰宅してから就寝するまでのひとときを演出する手段として、照明は重要な要素になります。明るくする機能だけでなく、光の当て方によって室内をおしゃれな雰囲気に変えられることから、特におすすめしたいのが間接照明です。暖色系ライトのやさしい光に包まれることで、一日の疲れも癒されるでしょう。

そのほかにも、寝室のベッドサイドにシェード付きのランプを置けば、健やかな眠りに誘ってくれます。照明と快適感・リラックス感との関係についての研究※3によれば、平均的な設定値より「暗め・暖色系の照明」の方がリラックスできると感じる人が多いという結果が出ているようです。

ただしリラックスできる環境は人により異なる部分もあるため、自分が落ち着きを感じる照明の明るさや色を見つけられるよう、インテリアショップのショールームを巡ってみても良いでしょう。

※3池田 維,松原 斎樹,森下 正修,合掌 顕,西尾 幸一郎,内田 治幸,田中 真平,吉川 員郭,神代 圭輔,古田 裕三(2023).
「照明と環境音の提示による快適感・リラックス感の評価 - 能動的調整の有無と調整値に着目した検討」,
『人間‐生活環境系シンポジウム報告集』, 47, pp. 117-118.

【くつろぐためのインテリアの法則】くつろぐための照明計画

温度・湿度を整える

リラックスして、落ち着いて過ごせるようにするには、部屋を快適な温度と湿度に保つことも欠かせません。さまざまな研究が行われていますが、人が快適に過ごせる温度は一般的に夏は26℃前後、冬は20℃前後、湿度は50%前後とされます。また夏場は、温度よりも湿度を下げる方が、体感温度が下がり、不快感や疲労感を改善する効果が高いという研究結果も報告されています。室温28℃でも湿度を55%以下に保てば快適性が向上し、さらに40%以下であれば疲労も顕著に軽減できるようです※4

※4理研BDR-ダイキン工業連携センター

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Part3家づくりからこだわる!落ち着く家のアイデア5選

家づくりの段階から、住まい全体の間取りはもちろん、天井の高さや窓の大きさ、断熱性や防音性など工夫することで、より自分が落ち着ける空間を実現しやすくなります。

一人になれるスペースをつくる

家族一緒の時間だけでなく、自分一人でくつろげる時間を持てるよう、専用スペースをつくるのもおすすめです。趣味室や書斎など独立したスペースがあれば、お気に入りのグッズや本に囲まれて、一人で静かに過ごしたり、好きな音楽を大きめの音量で楽しんだりすることができます。また、一人でゆっくりするためにも、外の音が気になりリラックスできなかったり、音漏れが気になり思う存分音楽を聴くことができなかったりといったようことがないよう防音室を導入するのもおすすめです。

間取りの都合で独立した部屋を確保できなくても、クローゼットの一角や、階段ホールの一部を使って、自分の専用スペースを設ける方法もあります。本棚をパーテーションのようにして空間を区切り、ラグを敷いて、デスクや座り心地の良いチェアを置くなど、アイデア次第でさまざまな方法が考えられます。家族に気を遣わずにものを置いてインテリアをコーディネートし、好きな過ごし方ができる居場所があれば、ストレスから解放されて気持ちをリセットできそうです。

快適防音室&静音室「音の自由区」

リビングの天井を高くする

趣味室や書斎など一人で過ごすスペースは、コンパクトな方が居心地良く感じることも多いですが、家族が集まるリビングなどは、広さや開放感のある方が落ち着いて過ごせるでしょう。ゆとりを感じられるよう床面積を広げたいところですが、敷地などの条件により難しい場合は、天井を高くすることでも開放感を演出することができます。大和ハウスが行ったアンケート調査※5では、「天井が高い住宅の魅力として、特に引かれるポイント」として、74%の人が「開放感がありリラックスできる」と回答しているなど、天井が高い家はリラックスできると考える方も多いようです。

天井高をデザインすれば家はもっと豊かになる「カテドラル効果」を取り入れた住まいづくり

大和ハウスのxevoΣなら、1階または1・2階とも2m72cmの天井高※6が実現でき、さらに柱や壁の少ない大空間や、天井高いっぱいの大開口「グランフルサッシ」で開放的な住まいが可能。天井が高くなることで圧迫感がなくなり、ゆったりと過ごせるのが魅力です。

  • ※5高い天井がもたらす暮らしの快適さを調査
  • ※6xevoΣの天井高は2m40cm、2m72cm、さらに2m80cm、3m8cmと3m16cm(1階のみ)の仕様を選ぶことができます。
    天井高については間取りや建設地、建築基準法(法令)等により、対応できない場合があります。

畳スペースをつくる

あぐらをかいて座ったり、気軽に横になったりして、自由にくつろげるのが畳敷きのスペースの魅力です。畳の若草色は目にもやさしく落ち着いた気持ちにしてくれるほか、畳の上に直に座ることが多いため、視線が下がり、天井が高く開放的に感じられます。小さな子どもがいる家族なら、お昼寝をさせたり、一緒に遊んだりするスペースとしても活躍します。

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日を浴びられる場所をつくる

イライラや不安などのストレスを緩和する神経伝達物質の一つに「セロトニン」があります。「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神の安定に寄与し、睡眠の質の向上などにも効果があるといわれます。心の健康を保つために重要な働きをする「セロトニン」は、日光を浴びることで分泌が促されます。自宅でアウトドアを楽しめるバルコニーやテラスを設けて、休日に日光を浴びて過ごせるようにすると良いかもしれません。

バルコニーやテラスだけでなく、大和ハウスのxevoΣなら、2m72cmの天井高いっぱいに広がる大開口「グランフルサッシ」でたっぷりと日光を取り込めます。

日光を浴びる時間は長くても30分程度で十分で、時間帯としては午前中、特に起床直後が効果的なようです。庭の緑や空を流れる雲を眺めて過ごすのも、良い気分転換になるでしょう。住宅街でプライバシーが気になるときは、外の視線を感じにくい中庭を設けたり、天窓から採光を確保したりするのもおすすめです。

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xevoΣ(ジーヴォシグマ)

家の断熱性を高める

お伝えした通り、リラックスして落ち着いて過ごせる部屋にするには、快適な室温を保つ必要があります。しかし、外気温の影響を受けやすい住まいで冷暖房を効かせようとすると光熱費が高くなりがちです。家づくりの際は、気密性・断熱性が高い建物を選び、光熱費の無駄な出費を減らせるようにすると良いでしょう。気密性・断熱性が高いと、エアコンのある部屋と、そうでない廊下などとの温度差も少なくなり、暑さ・寒さによる体へのストレスも軽減できます。

大和ハウスでは、断熱材の厚みを増した「内外ダブル断熱(エクストラ断熱仕様)」により「断熱等級6」を標準化(注文戸建住宅)しています。安定した気密性・断熱性により一年を通じて快適な温度環境を保ち、エアコンの空調効率が良くなることで冷暖房の光熱費も節約。1992年制定の新省エネ基準に即した「断熱等級3」の住宅と比較して、「断熱等級6」の住宅では年間光熱費を約7.1万円削減でき、さらに太陽光発電システムの活用で年間光熱費を約14.1万円削減することも可能です※7・8

  • ※7大和ハウス調べ
    試算条件:当社光熱費算出ツール「ecoナビゲーター」にて試算。試算条件及び時期により異なる。
    【共通】建設地域:東京/延床面積97.88m2/空調エアコン/調理機器ガスコンロ
    【断熱等級3の家】UA値1.54 ηAc3.8/太陽光発電搭載なし/給湯ガス給湯器/1・2階 天井高2400mm
    【断熱等級6の家】外皮平均熱貫流率UA値0.44 ηAc 1.2/太陽光発電搭載4.104kW/給湯高効率ガス給湯器/
    1階天井高2720mm・2階天井高2400mm/売電価格1~4年24円、5~30年8.3円と仮定して試算。
  • ※8シミュレーションしたものであり、一定の数値を保証するものではありません。

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Part4落ち着く家をつくって疲労回復を

ここまででご紹介したように、まずは簡単にできるインテリアの工夫で、自分が居心地の良い空間を作りましょう。家づくりを予定しているなら、性能面や機能面、経済面も考慮して、こだわりが満載のリラックスできる家にするのがおすすめです。

ストレスを感じる機会が多い人こそ、気持ちを上手くリセットしてリラックスできるスペースを持つことが大切です。 家づくりをするときは、住宅展示場にあるモデルハウスを訪ねて、実際の間取りで広さや動線などの住み心地を体感すると検討がしやすくなります。耐震性や断熱性、ライフサイクルコストなども確かめた上で、安心してずっと長く快適に暮らせる住まいを実現してください。

また大和ハウスの規格住宅・セミオーダー住宅「Smart Made Housing.」では、2,300以上の間取りプランと、プロが厳選した外装・インテリア・住宅設備のパッケージを、選んで組み合わせる家づくりのスタイルが採用されています。選択した間取りプランでそのまま建てる規格住宅だけでなく、自分好みのカスタマイズを行うセミオーダー住宅にも対応しています。今回ご紹介した天井高2m72cmの家などもありますので是非チェックしてみてください。

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お話を伺った方

大美賀 直子さん

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を持ち、カウンセラー、作家、セミナー講師として活動する。現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法を解説。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。

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地震に強く、断熱性能の高い注文住宅「xevo(ジーヴォ)シリーズ」。3・4・5階建て注文住宅「skye(スカイエ)」などをご紹介。

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