ダイワハウスコンペティション告知ページ
![[第21回ダイワハウス コンペティション]課題文・テーマ・審査委員より](images/judge_mainvisual.png)

あなたにとって、夢の素材でできる家とはどのようなものでしょうか。
もしくは、多くの人びとにとって、夢の素材とはどのようなものでしょうか。
これが今回のテーマです。
建築はこれまで、それぞれの時代で扱うことのできる素材によって成立し、さまざまな制約のもとで空間やかたちを編み上げてきました。同時に、素材の選択や特性は、人の感覚や行為を導き、暮らしのあり方そのものを規定してきたともいえるでしょう。
夢の素材とは、これから生まれる技術によって可能になる未知の高性能材料かもしれないし、まだ存在しないものを自ら定義することによって生まれるものもあるでしょう。あるいは、歴史的に使われていた素材を現代に転換する発想や、これまで見過ごされてきたり捨てられてきたものへの価値の再発見かもしれません。重要なのは、その素材がどのような特性をもち、なぜそれを選び、それによってどのような空間や経験が生まれるのかを具体的に示すことです。
一方で、近年のアイデアコンペティションの提案には、概念が先行し、建築としての実体が伴わないまま語られてしまうことも少なくありません。そこで本テーマでは、素材という具体的な起点から思考を立ち上げ、それがどのような空間やかたちとして現れるのかを伴った提案を求めます。
夢とは、現実から乖離した幻想ではなく、現実に新たな視点をもたらす契機ということです。素材を手がかりに、その可能性を引き出すことで、そこから生まれるこれからの暮らしの豊かさを具体的に構想してください。
敷地は架空でもリアルでも自由です。戸建て住宅や集合住宅、併用住宅、リノベーションなど、形式やプログラムは問いませんが、ひとつの家として必要な空間を提案してください。夢の素材が何であるかを明確にし、その選択理由とそこから生まれる価値を示しながら、建築の楽しさと明るい未来を感じさせる提案を期待します。


座談風景。左から、小堀氏、平田氏、堀部氏、青木氏、森角氏、八田氏。
建築家 AS
未来の素材を提案するだけではかたちに説得力は生まれません。なぜその素材を選んだのか、それはどのような価値をもつのかをきちんと示してください。そこからさらに発想を展開させた家のあり方を示していただきたいです。素材の新たな価値を見出すことも重要ですし、その素材を起点としてこれまでにないかたちを創造することも設計の楽しさだと思います。その萌芽を感じる提案を期待しています。

建築家 堀部安嗣建築設計事務所
放送大学教授
期待していることをひと言でいうと、「科学でワクワク」。これを外さないでほしいです。伝統的な自然素材をもう一度見直してみようという提案も出てきてほしいです。科学の発展によってどんどん新しいものが開発されても、やっぱり自然素材が未来を支えるものだという視点もあるでしょう。夢の素材はこんな身近にあるということにも気づくよいチャンスだと思います。

建築家 平田晃久建築設計事務所
京都大学教授
模型でも素材やつくり方を少し変えるだけで新しい表現ができるようになったという経験をした人も多いはずです。それをもう少し大きいスケールにしたらどうなるか、模型と同じようにつくりながら考えていくと面白い提案が生まれるのではないかと思います。そして、さまざまな材料特性や技術的な知見を調べてみるとこれまで見えていなかった可能性が発見できるはずです。

建築家 小堀哲夫建築設計事務所
法政大学教授
たとえば空調エネルギーや環境に着目するエンジニアリングの視点で身の回りの素材を見直してみると、さまざまな分野を絡めた発想ができるかもしれません。もしくは、捨てられているものも実は可能性のあるものとして見ることで、あの素材が実はすごいという発見が生まれるかもしれません。設計の楽しさが伝わる提案を期待しています。

大和ハウス工業 上席執行役員
「夢」という言葉にはワクワク感や殻を破ったというイメージがあると思います。そのようなこれまでにない建築を予感させる提案を見たいです。

大和ハウス工業 執行役員
まずはテーマ文を素直に受け止めてください。未来を想像して、どこに住むか、誰と住むかといった発想からも素材に向き合って、「夢」という言葉から感じる希望や明るさを含んだ前向きな提案を期待しています。

社会情勢は厳しいですが、やはり住宅の設計は楽しいものです。「夢の素材でできる家」は、その楽しさを追求できるようにと考えていただいたテーマです。それは固定観念を取り払ったところに生まれてくるかもしれません。「夢」という言葉がもつ意味を考え、若い皆さんならではの柔軟な発想を活かしたワクワクするような明るい提案を期待しています。また、2次審査会はこれまでと異なった対話型の開かれたものにします。ご期待ください。
応募の際は必ず、応募要項や課題文・審査委員の座談会記事をお読みください