大和ハウス工業株式会社

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第4回 森林・木材みらい価値共創研究会セミナー

開催日 2022/10/31 14:00〜17:00
開催場所 奈良県奈良市西九条町4丁目1番1号みらい価値共創センター

第4回 森林・木材みらい価値共創研究会セミナー

イベント・キャンペーン情報





 第4回は「森林産業 × わかもの・クリエイター」をキーワードとして、現状の課題や特筆する動きをご紹介するとともに、ユニークな取組みやアイデアを持つ5名の講師から、事業紹介と共創プロジェクトの提案を頂きました。
 森林保全や森林産業に関する課題解決策の一つには、若い世代やクリエイター・異分野からの参画や関心を持ってもらうことが重要です。そのためには、参画者の熱意や思いに頼るだけでなく、新たな働き方・関わり方・ライフスタイルなどの新たな価値創出と、それを実現するための技術やビジネスモデル・教育などの検討が必要です。
 今後も「わかもの・クリエイター」の参画や、共創のための仕組みの検討や実証事業・ビジネスマッチングなどの共創プロジェクトなどへとつなげていく議論を継続し、プロジェクト参加者募集をしていきます。




1.コーディネーター講演(動画 06:02 〜 13:59)
【株式会社ソマノベース 代表取締役 奥川 季花 氏】
(1)研究会の概要について
 森林産業に関わる自分たちと同じ世代が少ないと感じている。この世代がこの産業、業界をどのように盛り上げていくか、今から考えていきたい。
(2)自社の紹介
 高校時代に地元で紀伊半島大水害により被災したことがきっかけで、災害リスクの低い山づくりをしたいと思うようになり、株式会社ソマノベースを創業した。林業を通じて土砂災害リスクの低い山林を増やすことが自社のミッションである。森林に関わる機会がなかった個人、企業に森林に関わってもらうためにMODORINAEを開発した。造林植林用の苗を個人、企業に育ててもらうことを通じて森林に関わっていただく商品である。その他、オフィスにおく観葉植物を開発(MODORINAE FOR BUSINESS)する等、1億人が山とつながるプロジェクトを企画運営している。


2.各講師による事例紹介と質疑応答から
(1)【株式会社やまとわ 取締役/森林ディレクター 奥田 悠史 氏】
   (動画 28:40 〜 51:06)

 株式会社やまとわの事業内容に関して説明された。
 農と森事業部では、夏は農業、冬は林業に取り組んでいる。また、木工事業部では、地元にあるアカマツを利用した経木に加え、広葉樹を利用した家具の生産などを行っている。その他、暮らし事業部、森の企画室で事業を行っている。今後、世界から資源を移動させるクリエイティブから、地域にある資源を用いるクリエイティブにシフトさせたい。
 デザインは外注ではなく、自社でやることが多い。ただ家具などのプロダクトについては外部のデザイナーと協働している。日本の木材の海外の木材に対しての価値の評価は難しい。輸送コストが安いなど、多面的な評価で強みをもつことができないかと思う。

(2)【森庄銘木産業株式会社 代表取締役専務/森林デザイナー 森本 達郎 氏】
   (動画 51:06 〜 01:16:20)

 奈良県と三重県で事業を行っている。
 主な事業は林業、森林設計、製材(「磨き丸太」)、インテリア製造販売(MORITOブランド)、社会課題解決事業(獣害低減事業、境界明確化事業)である。他社等との共創にいくつか取り組んでおり、今西酒造と森庄で共創し、名酒の包装材の製作を複数のメーカーで行ったり、ハンター初心者と獣害地域を結び、狩猟技術の向上と獣害対策を行ったりしている。今後は毛皮産業との共創を図ることも考えている。更に、山主さんと連携して、山林所有の境界を明確化することや、新たな建築文化づくり事業として、地域の工務店と共創して現代版のログハウスを施工していきたい。

(3)【株式会社越路ガーデン 造園家 西尾 躍輔 氏】
(4)【生態系研究者 片野 晃輔 氏】
   (動画 01:16:20 〜 01:46:44)

 西尾氏は造園の施工を事業としており、事例が紹介された。地域にある資源を用いて造園した富山県小矢部市のゲストハウスや、日照量が少ない屋内で、日本の森床にある植物で造園した小矢部市カフェが紹介された。また、東京都杉並区のペットクリニックの屋外スペースでは、幅15cmのスペースに複数の植物を混植させた、生態系の実験的な造園を行ったほか、長野県白馬村のリゾート開発地での移植作業や長野県北相木村での「山採り」作業を進めてきた。
 片野氏は、中学、高校時代から生物学、生態学の研究をはじめ、現在は、西尾さんと鑑賞性と探索性の両立を試みる生態系構築ユニットVeigとして、庭やランドスケープなどの設計施行も行っている。日本科学未来館での「セカイは微生物に満ちている」展示企画や、谷川俊太郎、篠原一男氏の山小屋のランドスケープの設計を行ってきた。また、きのとや(札幌市)のグループ企業が運営する「FOREST REGENERATIVE PROJECT」のランドスケープも設計した。
 獣害対策のアイデアを教えてほしいとの質問には、西尾氏から鹿が好きな植物をたくさん植栽、栽培していることが問題であり、そのような品種を植えすぎないことが大事ではないかとの回答があった。また、片野氏からは、同じ種がたくさんあると問題が生ずることや、単調な空間をつくるのは良くないこと、鹿が食べる植物とそうでない植物を植栽、栽培するエリアのゾーニングが大事であり、鹿、イノシシを捕食することで個体数を調整するという考え方もあることが述べられた。



    


◆◆◆主催者としての所感◆◆◆
 今回のセミナーでは若手の森林事業家やデザイナー、研究者からスピーチを伺いました。その仕事の厳しさから若者に好まれないと言われますが、安全な山林を目指して林業に関わる奥川氏をはじめ、家業を継ぐ方、気鋭のデザイナーに研究者から、各々の夢や理想を交えてお話を伺うことができました。今後、この若手の皆さんを中心にしたプログラムや共創の取組が行われることに期待したいと思います。 


◆◆◆講師の紹介◆◆◆
 

 森林ディレクター/株式会社やまとわ 取締役
 奥田 悠史 氏

  https://yamatowa.co.jp/

 森林デザイナー/森庄銘木産業株式会社 代表取締役専務
 森本 達郎 氏

  https://www.yamanaramorisho.com/

 造園家/株式会社越路ガーデン
 西尾 耀輔 氏

  https://www.koshiji-g.co.jp/

 生態系研究者
 片野 晃輔 氏

 


◆◆◆コーディネーターの紹介◆◆◆
 株式会社ソマノベース
 代表取締役 奥川 季花 氏

  https://somanobase.com/

お問合わせ先

担当 本社 人財・組織開発部みらい価値共創センター
住所 奈良県奈良市西九条町4丁目1番1号
FAX 06-6342-1399

0742-93-8062

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