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家づくりを知る

30坪の平屋間取りをご紹介。間取りを考えるポイントや注文住宅以外の平屋の建て方も解説

ワンフロアでまとまる生活動線など、その暮らしやすさが注目を集めている平屋の住まい。
一般的に3人家族や4人家族には、30坪程度の広さの平屋が適しているといわれていますが、
平屋の30坪ではどんな暮らしが実現できるのでしょうか?

そこで今回は30坪前後の平屋の間取りを厳選し、
その魅力を解説。平屋の間取りを考えるときのポイントや、
注文住宅以外で平屋を建てる注目の方法とあわせて、
住宅アドバイザーの大塚有美さんにお話を伺いました。

Part130坪の平屋の間取り4選

ここでは特徴の異なる平屋の間取り図をもとに、その魅力を解説します。家族の時間が充実する広々としたリビングやプライバシーを確保できる空間設計、時短をかなえるスムーズな家事動線など、そのアイデアをぜひチェックしてください。

1. スムーズな動線と大型収納で、すっきり暮らせる平屋

延床面積:99.85m2(30.20坪)
間取り:3LDK

① 帰宅やお出かけがスムーズになる動線

この平屋の間取りは、玄関と室内をつなぐ動線が2つあり、状況に応じて使い分けられます。例えば、食材を買って帰ったらLDの方からキッチンに。また、仕事から帰宅したら、玄関収納を通って主寝室奥のウォークインクローゼットとその先の脱衣室・洗面室へ。ジャケットやコートをかけて、手洗い・うがいをすませたら、部屋着に着替えてリラックスできます。

② 家事がスムーズになる動線

キッチン、洗面室、浴室などの水回りを近くにまとめ、家事がスムーズになるように動線が考えられています。また、脱衣室(ランドリールーム)には部屋干し用設備もあり、ウォークインクローゼットとつながっているため、「洗濯する~干す~取り込む~しまう」という一連の動作もスムーズなので、家事の時短にもつながるでしょう。

③ 適材適所の大型収納

ベビーカーや傘などもスッキリしまえる玄関収納や、家族全員分の服をしまえるウォークインクローゼットなど、大型収納も魅力のひとつです。ただ、たくさん収納できるだけでなく、生活動線や家事動線とセットで考えられているため、モノの出し入れがしやすく、室内をいつもスッキリと保てます。

これだけ大きな収納があっても、LDKの横にはタタミコーナーもあるなど、十分な居室スペースを確保した平屋です。

30坪台の平屋の建築事例・建築実例はこちら

2. 広々LDKやテレワークスペースで、家族の時間も仕事も充実する平屋

延床面積:96.47m2(29.18坪)
間取り:3LDK

① キッチンとつながる玄関収納

玄関収納はキッチンとつながっているため、買い物から帰った後の収納もスムーズ。外で使うものや大きな荷物はそのまま玄関収納へ。常温保存できるストック品などは食品庫(パントリー)に。そして、お肉や野菜などの食材はすぐ冷蔵庫にしまうことができるので、何かと忙しい毎日の手間や負担を減らしてくれます。

② 22帖の広々としたLDK

南側を向いたリビングは、窓から光と風を招く開放的な空間。LDKの広さは22帖もあるので家族全員でゆったり過ごせます。
キッチンとダイニングは横並びで、食事の準備や片付けがスムーズ。料理中でも、ダイニングで宿題をするお子さまのフォローがしやすいなど、さまざまなメリットがありそうです。

③ リビングとつながるウッドデッキ

リビングとつながるウッドデッキもこのプランの魅力のひとつです。窓の外に広がるウッドデッキでは、週末に外でごはんを食べるなど、いろいろな楽しみ方ができそうです。

④ おこもり感のあるテレワークスペース

平屋はワンフロアに人が集まるため、家族の気配を感じられるのがメリットのひとつです。しかしその一方で、テレワーク中などは、家族の話し声や生活音が気になるかもしれません。
この間取りプランでは、テレワークスペースを主寝室の一角に設けることで、そんな心配を解消しています。人が集まるLDKとの間にウォークインクローゼットをレイアウトしているため、音をうまく遮り、おこもり感のあるテレワークスペースで仕事に集中できそうです。

30坪台の平屋の建築事例・建築実例はこちら

3. 家事スペースを北側にまとめた、“ながら家事”もしやすい平屋

延床面積:101.35m2(30.65坪)
間取り:3LDK

① 北側にまとめた家事スペース

毎日多くの時間を割く家事については、料理をしながら洗濯機を回したり、テレビを見ながら食器洗いをしたりと、“ながら家事”をする方がほとんどではないでしょうか。

家事スペースを北側にまとめたこのプランは、そんな“ながら家事”をスムーズに行うことができます。
視界の開けたアイランドキッチンは、周囲の様子を把握しやすいため、料理をしながら合間に他の家事をしたり、お子さまと会話したりすることができます。
また、アイランドキッチンはコンロ部分に壁があるため、料理中の水はねや油はねが、ダイニングやリビングに飛ぶのを軽減できるように工夫されています。

毎日やることが山積み 「ながら家事」の実態を調査 マルチタスクをこなす秘訣(ひけつ)とは?ながら家事についてのアンケート

② 多目的に使えるタタミコーナーやワークスペース

LD横のタタミコーナーは、洗濯物を畳むスペースやお子さまの遊び場としても活用できそうです。キッチンから目が届く位置にあるため、家事をしながらでも、お子さまの様子を見守ることができます。畳はフローリングに比べてやわらかいので、万が一転んだ際のリスクなども軽減されるでしょう。

キッチン横のワークスペースは、テレワークスペースとして活用したり、お子さまが宿題をしたりするスペースとしても便利です。

③ 「干す→畳む→収納する」がスムーズな主寝室

主寝室には室内用物干しポールを天井に取り付け、大容量のウォークインクローゼットを設けました。洗濯物を干し、乾いたらベッドの上で畳み、すぐにウォークインクローゼットに収納することができます。

30坪台の平屋の建築事例・建築実例はこちら

4. プライベートゾーンとパブリックゾーンを分けた、家族一人ひとりの時間も大切にできる平屋

延床面積:98.20m2(29.70坪)
間取り:4LDK

① プライベートゾーンとパブリックゾーンを分けたゾーニング

家族間においてもプラベートの確保は大切です。このプランでは、玄関を入って右側が家族みんなで過ごすパブリックゾーン、そして左側を一人の時間を大切にできるプラベートゾーンとしています。これにより、家族との時間も一人の時間も両方大切にすることができます。

また、来客の際も、ホールを境としてパブリックゾーンの方に案内できるので、個室で過ごす家族のプライベートを守ることができます。

② 同じ空間にいても、それぞれの時間を過ごせるL字型のLDK

L字型のLDKは、リビングとダイニング・キッチンをゆるやかに分ける効果があります。例えば、ダイニングで読書や宿題をしていても、ソファでくつろぐ家族と程よい距離感を保てるため、同じ空間にいてもそれぞれしたいことをして過ごすことができます。

③ オープンorクローズで使い方を変えられる和室

和室の使い方もポイントです。普段は引き込み戸をオープンにして開放的に。戸を閉めれば個室に早変わり。家族の憩いのスペースとしてはもちろん、来客用の宿泊スペースとしても利用できます。

30坪台の平屋の建築事例・建築実例はこちら

Part230坪の平屋を建てるときのポイント

30坪前後の平屋の間取りをご紹介しましたが、理想の平屋を建てるにあたってのポイントを解説します。

30坪の平屋を建てる場合、どれくらいの土地が必要かを知る

建物は土地の上に自由に建てることはできず、法律によってさまざまな決まりがあります。その中でも家の面積を決めるのが「建ぺい率」です。建ぺい率とは「土地の面積に対しての建物面積の割合」を示します。例えば、50坪の土地の建ぺい率が60%の場合、建てられる建物の広さは30坪となります。

建ぺい率は「低層住居専用地域」「中高層住居専用地域」など、土地利用の方向性を明示する「用途地域」の区分ごとに異なります。同じ広さの土地でも建てられる家の広さが変わってくるので、土地を検討する際に注意しましょう。

世帯人数に対して30坪の広さが適正かを知る

国土交通省の住生活基本計画には、世帯人数に応じて、豊かな暮らしを実現するのに必要な住宅面積の水準が示されています。その中にある、都市の郊外などの戸建住宅を想定した「一般型誘導居住面積水準」によれば、家族の人数に対する建物の面積は、以下のように定められています。

  • 単身者の場合:55m2
  • 2人以上の世帯:25m2×世帯人数+25m2

この計算によると、3人世帯で100m2(約30坪)、4人世帯では125m2(約37坪)が最適な居住面積とされており、夫妻とお子さま2人といったご家族は、30坪前後の平屋の住まいでゆとりのある暮らしができるのです。

間取りプランをたくさん見てイメージを膨らませる

30坪の平屋でどんな暮らしを実現できるのか。自分たち家族のライフスタイルに合う間取りのイメージを膨らませることが大切です。

ただし、3人家族だからといって、3つの個室がある3LDKが最適とは限りません。例えば、2LDKの間取りでも、子ども部屋を広く取って、お子さまが小さいうちは一緒に使い、成長とともに収納家具やパーティションを使えば2つに仕切ることもできます。家族のライフスタイルや数十年後の暮らしの変化まで見据えて、各部屋のバランスを考えることが大切なのです。

自分たちに合った平屋の建て方を知る

いざゼロから検討し始めようとしても、何を基準に考えればいいのか難しいものです。

「自由設計のプランだと、打ち合わせなどの時間がたくさんかかりそうだからもっと効率的に家づくりをしたい」や、「おしゃれな平屋がいいけど建築費用は極力抑えたい」など、限られた時間と予算の中で、自分たちに合う家づくりを模索中の方もいるでしょう。

そんな方は、規格住宅やセミオーダー住宅で、平屋を建てるというのを検討してみてはいかがでしょうか。

Part3注文住宅じゃなくてもいい!
平屋プランもある規格住宅orセミオーダー住宅

自由度の高い注文住宅ならではのプランはもちろん魅力です。しかし、昨今の物価上昇や建築資材の高騰は、そのまま建築コストの増加につながっています。念願のマイホームを建てるにも、住宅費用の不安は大きくなる一方です。また、仕事や子育てで忙しいと、家づくりにかける時間もなかなかとれません。

大和ハウスのSmart Made Housing.
とは?

家づくりは一生に数回とない買い物。家族のライフスタイルに合った間取りや好みのインテリアなど、自分らしい住まいを納得できる価格で手に入れたいですよね。

そんなご家族には、自由設計の良いところを生かしながら、価格を抑えつつ、スムーズな家づくりを実現できる、大和ハウスのSmart Made Housing.があります。もちろん、30坪前後で実現できる平屋のプランも数多くそろっているので、家族のライフスタイルに合った暮らしが見つかるはずです。

大和ハウスのSmart Made Housing.の3つの特長

プロが厳選した間取り・外装・内装のパッケージからお客さまがお好みのものを選んで組み合わせる新しい住まいの建て方です。外装は13パターン、インテリアは10パターンを用意。内装カラーは多くのお客さまが迷われる部分ですが、プロの知見からコーディネートされたパッケージで導くので、選択肢は豊富ですが決定しやすくなっています。

その1:納得価格の統一坪単価!

家づくりのお悩みのひとつに、費用がわかりにくいことが挙げられます。とくに、自由設計の注文住宅では、プランがすべて決定するまで総額はわかりません。その点、大和ハウスのSmart Made Housing.は、打ち合わせの段階で間取りを選ぶと、その場で価格までわかるから安心です。さらに、価格とプランが明快になると計画が立てやすくなることで、家づくりに要する時間も短縮できるのです。

その2:8つの注文住宅品質!

60年の長期保証※3をはじめ、高断熱・高耐震の住宅性能、税制優遇を受けられるZEH基準の長期優良住宅仕様など、注文住宅を建てるのと同じ品質を実現。安心に支えられながら、家づくりを楽しむことができます。

※360年長期保証(構造・防水)
●引き渡し後、1・12・24カ月・以降5年ごとの無料点検と診断を実施(30年以降の点検は有料となります)。
●初期保証30年。30・45年目の有料メンテナンス工事実施で、15年ごとの保証延長。
●60年以降は、お客さまのご要望により、耐久性能調査(試験)を行い、耐久性能診断書を作成します。また、部位ごとに必要な有料メンテナンス工事の項目と保証年限を提示します。※詳しくは営業担当者にお尋ねください。

その3:人気間取りから厳選した1,200以上のプランから選択可能!

これまで大和ハウスが建てた何万件というデータベースの中から、直近2年の人気の間取りをもとに、厳選されたプランを選ぶことができます。環境や価値観が変化する時代に、今のご家族が求めるライフスタイルに合ったプランをご用意しています。じつは今回ご紹介した30坪の間取りはその一例です。

本コラムでご紹介した以外の平屋の間取りはもちろん、豊富な平屋の施工事例もご紹介しているので、ぜひWebサイトでチェックしてみてください。

平屋のプランもある!大和ハウスのSmart Made Housing.はこちら

平屋づくりについて相談したい!大和ハウスのSmart Made Housing.へのご相談はこちら

Part4コンパクトな広さでも、
アイデアひとつで開放的な平屋ライフを

効率的な生活動線や外とのつながりなどの工夫次第で、30坪の平屋ライフをより開放的にできることがわかりました。ただし、家族それぞれが求める住まいの理想は異なりますし、それを見つけるのはなかなか難しいものです。

大和ハウスのSmart Made Housing.なら、これまで培ってきた家づくりのノウハウと、建築士の英知が詰め込まれているので、自分好みの住まいが見つかるはずです。

柔軟なアイデアを駆使した多彩なプラン提案を参考にしながら、理想の平屋づくりを進めましょう。

お話を伺った方

住宅アドバイザー

大塚 有美さん

住宅情報誌の編集職を経て、フリーランスに。現在「住宅とその周辺」をテーマに雑誌などを中心に活動中。住み手の目線から長く暮らせる家を探求している。

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