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建築家と住識者の「いい家つくろう会議」vol.2-2仕事と生活、
その両方を支えるのが
これからの家の使命。

建築家 木村文雄教授をホストに、
様々な業界の第一人者と「いい家づくり」について語り合うトークセッション。
今回は、昨今のテレワーク時代を踏まえた「脳に優しい家づくり」について、
梶本修身先生と様々な角度からお話を伺いました。

テレワーク時代がはじまり、空間の考え方にも変化が

木村 文雄(以下、木村):前回は、脳と疲れの関係について伺い、これからは自律神経を意識して家づくりを行うことが大切という話をしました。今回まず聞きたいのは、ここ1、2年の流れとして自宅で仕事をするテレワークが定着してきましたが、先生ご自身はどんなお考えをお持ちですか。

梶本 修身(以下、梶本):私自身もリモートで会議をしたりすることがあるんですけど、外の音が入らないような空間が必要だったり、人によっては家族が気になったりすることもあるでしょうし、そういった環境的な面が課題に感じますね。

木村:私は以前に住まいづくりの本を出しているのですが、そこでは「自宅で仕事なり勉強なりをする時は、家族の気配を感じながらするのがいい」と書いているんですね。互いの顔が見えなくても気配を感じられるように、例えば2階の突き当たりとか、吹き抜けの中が見えるところにカウンターを設けるのがいいと。それが今やガラッと変わってしまって、遮音しなくてはいけなくなってきましたから。

梶本:これだけテレワークが進んでくると、今の流れではそうなりますね。

木村:これからの家づくりは、これまでのものとは設計を変えないといけなくなりました。でも、家の中に個室や書斎的なものをつくろうと思っても、そんなに大きなものはつくれないのも事実。無理につくった分、リビングが小さくなるとかは避けたいところですから。

梶本:間取りの面では考えることがたくさんありそうですが、テレワークの効果でいうと会社で作業するよりも自宅でする方が効率が上がったり、学生の方は勉強の効率が向上するという意見もあるようです。要はやり方次第の面もありますね。

自宅で仕事をすることが浸透し、住まいの間取りをはじめ、作業効率などにも様々な変化が現れている。

木村:時間の使い方をそれぞれのペースでコントロールできるというのが、大きいですね。

梶本:それもありますし、人間関係を含めて使わないといけないメンタル面の負担が減りましたね。通勤時間もなくなりますし、会社に行くと人間関係に費やす時間とメンタル面の配分が必要になりますから。自宅の方が仕事に集中することにつながっているんでしょうね。

木村:人は基本的に弱いものですからね。日々無理をしていますよね。

梶本:そうなんですよ!でも、無理をしていることに気づいていない方もいるんです。人間が進歩してきたのはいいのですが、人と接する機会とか、人とすれ違うだけでも、1日に数百人を軽く越しますよね。私たちの遺伝子にはそんな時代を生きることは想定されていないので、人はすごく疲弊していると思います。

木村:梶本先生のおっしゃる通りです。外を歩いているとすべてのものが動いていて、それらの情報を制御することは不可能ですからね。この対談にも大きな街中を歩いて来たのですが、すごく疲れました(笑)。

梶本:街中は人ももちろんですけど音も制御できませんからね。

木村:わかります。住宅だとそこはある程度コントロールできますね。でも、不思議なもので、まったく音のしない家は、それはそれで問題があるんです。私たちは無響室を使って実験したりするのですが、まったく音のない部屋では30分も過ごせないですね。

梶本:残響音もそうですよね。音の反射が長い時間つづくと、それはそれで気分が悪くなりますから。

木村:住宅の空間でも、遮音の仕方に配慮したり、残響音を気にかけたり、それらは起こり得るものなので、音の設計が大切だと思います。

梶本:音っていうのは、生命の危機を知らせる重要なものですからね。動物は音を聞いて逃げたり、警戒したりします。だから、音が聞こえないというのはリスクなんです。ある企業ではホワイトノイズという音を流したりしていますね。海のさざ波とかの音じゃなく、わざとエアコンの音を出すんです。事務所とエアコンのイメージのリンクがあるので、全然不自然じゃない。少しの音を出してあげるだけで、仕事の効率が上がるというのも証明されています。

外からの視線を遮る外構の上部に、スリットを設けるプランニング。プライバシーに配慮しつつ、光や風、そして間接的に外からの音を取り入れることができる。

家の中でも、脳に休息を与えるためのコツ

木村:音のお話はすごく興味深かったですが、家の中に話を戻して、梶本先生が脳に関することからみて気をつけた方がいい空間などはありますか。

梶本:バスルームですね。暖かい部屋から冷たい場所に出てヒートショックを起こすのはよく知られています。それとは別に、バスルームで熱中症になる方が実は多いんですよ。バスルームは密閉空間になりやすく、高温多湿な場所になっているんです。

木村:確かに、住まいは高気密・高断熱化が進んでいますから、バスルームも同じく性能が上がっていますね。

梶本:昔の浴室や銭湯は、入るとそれほどムッとしていないんです。現在の家のバスルームは性能が高くなったので、お湯も温かく、鼻から吸う空気も暖かくて、脳を冷やすことができないんですよ。脳の自律神経は鼻の鼻腔の上に乗っかっているので、ちゃんと冷やしてあげないとどんどん発熱してしまって、気がつくと熱中症になっているんですね。

木村:露天風呂が気持ちいいというのは、理にかなっているんですね。高性能化を求めながらも、自然に近い感覚を大事にするのがこれからの課題になりそうですね。

梶本:そうなんですよね。いかに脳を疲れさせないかということと、いかに脳に休息を与えるかが重要なんです。

木村:脳に休息というのは、どのようにすれば効果的なんでしょうか。

梶本:何かの仕事をしているとして、2時間作業して10分休むより、1時間ごとに5分休む方がいいですね。結果的には同じ休息時間なんですけど、1時間ごとに休む方が効率は落ちない。できれば、その時に歩いたりするのがいいんです。

木村:体を動かすということですか。

梶本:そんなに動かなくても、20mのウォーキングくらいで大丈夫です。同じ姿勢を維持していると腎臓の血流量が10%くらい下がります。これは私たちも実証していますが、血流量が落ちると老廃物が外に出ていかない。さらに脳への酸素供給が悪くなると自律神経に負担がかかりますから、結果として疲れやすくなる。

木村:一気に仕事をして長く休むのが、気分的には良さそうですけど、そうではないということですね。これは逆をやっている方が多そうだなぁ。

梶本:集中力を2時間以上も保つなんて無理ですよ。集中していないと思うし、できないんです。きっと手を抜きながらやっていると思います(笑)。

木村:確かにそうですね(笑)。でも、20mのウォーキングを家の中でするには、ぐるぐる歩き回れる回遊性のある間取りがいいですね。それから気分を切り替えることができるスペースがいくつかあれば、そこを移動して作業をすることはできると思いますが。

梶本:それでいいと思います。姿勢を変えるのと、冷たい新鮮な空気で気分を変えるのがいいと思いますね。

姿勢を変えたり、家の中に自分のスペースをいくつかつくって回遊を行うなど、少し動くだけでも脳をリフレッシュすることができる。

木村:自分の居場所がたくさんある家は、それだけでいい家になりますからね。それと、これからは夫と妻の両方にスペースを設けることが重要になりそうです。

梶本:ああ、そうですね。共働きの世帯のテレワークでは夫婦のそれぞれにスペースが欲しいですから。家で仕事をする環境の一つ先まで考えると、確かにそこは重要ですね。

木村:リビングで二人揃って仕事をするのも難しいですし、どちらかが仕事をしている間もう一人は別の場所で過ごすことになります。自分のスペースがないと、どこに行っても落ち着かないと思うんですよ。

梶本:それぞれで仕事が異なりますし、一つの空間でお互いに仕事をするのは気まずいですからね。

木村:これまでも書斎や家事コーナーといった設計はあったんですけど、これからはもっと落ち着けるスペースが必要だと思いますね。おそらく、そう考えているハウスメーカーも増えてくると思います。仕事の面でも、趣味や家事の面でも、お互いがテレワークやリラックスできる空間(スペース)をあらかじめ用意しておく設計がこれからは求められそうですね。

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