「家族が集う朝と夜が気持ち良い家」を希望されたAさま。敷地条件から、窓外の景色を眺めるよりも、外からの視線を気にせずに寛げることを優先しました。中庭と吹抜けをLDKの南北に配し、上部から光を取り込むことで明るさと開放感を確保。見上げるといつでも空が眺められ閉塞感を感じません。また、天然木を上下に施したインテリアは視覚、触覚ともに温もりを感じられ、家族のプライベートな時間に一層の心地良さを生み出します。吹抜けや中庭に光が静かに差し込むLDKは、どの時間も絵になり家族を癒します。
吹抜けと中庭につながる大空間LDK
広々とした空間に6人掛けのテーブルが悠々と置かれたダイニング。その上部は吹抜けとなっており、2階とオープンにつながります。また、リビングの先には大開口を隔てて中庭が続き、縦にも横にものびやかに視界が広がる大空間のLDKです。
優しい光で包まれたプライベート空間
プライバシーの守られた空間で寛げるように、1階LDKの窓は中庭に面する掃き出し窓のみに抑えました。吹抜け上部に配したL字型の連続窓と、中庭に差し込む光がLDK全体に回り込み、優しい明るさで包み込みます。中庭は屋外ながらも壁に囲まれているので外からの視線は気にならず、プライベート感に満ちています。
光を美しく見せるノイズレスな壁
ダイニングルームの家具は、テーブル天板の厚みやチェアのデザインにこだわり、まるでギャラリーに展示されているアートのような佇まいで空間の主役になっています。
天然木の内装とモノトーンのキッチン
床と天井全面に天然木を施した質感豊かなキッチン。温かみのある内装材に対し、あえて相反するモノトーンを取り入れ素材感にコントラストをつけることで、お互いを引き立て合い洗練された印象です。また、キッチン上部の天井は一部を下げ、間接照明を入れることでダウンライトの数を抑えられ、天井をすっきり美しく見せています。
階段スペースを中心に配置した2階フロア
階段スペースと、その奥のライブラリーを中心に回遊できる2階フロア。廊下は階段スペースや吹抜けとの間を透明パネルの手すりにすることで、視線や光が抜け、開放感とスペース同士のつながりを高めます。壁を最小限に抑えた廊下は暗さや閉塞感がなく、1階も含めた一体感が心地良い空間です。
ウォークスルーのライブラリー
家族の書籍が並ぶライブラリー。本棚を壁で挟んで設置しウォークスルーにしたことで、手に取りやすい利便性と、空間を雑多に見せないデザイン性に配慮しています。また、向かって右手は読書のほか、多用途に使えるフリースペースです。
2ボウルの広々とした洗面スペース
洗面台は木目柄の扉材とブラックの天板をコーディネート。手元の壁にはグレーの横長タイルを施しています。高窓まわりはブラックで統一することで連続窓の一体感を高めるとともに、洗面台と色を合わせて空間のアクセントになっています。
ブラックのタイルが存在感を放つ玄関
木目素材とブラックのタイルを組み合わせた玄関。広範囲に施した存在感ある2種類の素材が、空間構成に沿った張り分けによってすっきりと馴染んでいます。大きなピクチャーウィンドウから自然光がたっぷり入る中庭に視線が抜け、明るさと開放感が得られます。
グレーと木目柄を組み合わせ、一体感を高めた外観
彫りの深い外壁材とコンクリート打ちっぱなしの塀を組み合わせ、質感にメリハリをつけた外観。中庭を囲った袖壁の一部には、縦格子のアクセントをプラス。建物と外構は、グレーをベースに部分的に木目柄を加えたデザインで統一し、全体の一体感を高めています。
大まかなコンセプトと私たちの好まないことを最初にお伝えした上で、あえて細かい要望はせず、間取りやデザインについては家づくりのプロであるスタッフから提案してもらいました。思い描くニュアンスをうまく汲み取って形にしてもらえたこと、私たちが決めかねていることには別パターンを作って判断材料を出してくれたことで、納得感を持って進められました。入居後は、時間の余裕がない平日の夜であっても、中庭で夜食やお酒を楽しむひと時をつくるなど、暮らしを満喫しています。
ご提案をベースにAさまもイメージを膨らませてくださり、一緒に理想形をつくり上げていきました。敷地条件から通りに面する窓は設けず、中庭や吹抜けを活用することで光や外の気持ち良さを上から取り入れる計画です。プライバシーに配慮しながらも、カーテンを隔てず大開口で外とつながる開放感がAさま邸の魅力。また、華美な装飾をせずとも光が美しく絵になる空間なので、それを引き立てるように素材感や家具のスケールを調整。「温かみのある凛とした空間」に仕上げています。
News & Topics
最新のイベント情報やキャンペーンなどをご案内します。