- Livnessトップ
- くらし情報コラム
- 地震に備えて「家」の災害対策をしたい。家具の置き方や防災リフォームとは?
コラム
<その他>
地震に備えて「家」の災害対策をしたい。
家具の置き方や防災リフォームとは?
災害に備えるにあたり、備蓄の確認などだけではなく「住まい」についてもできることはあるのでしょうか。家具の配置を変えるといった基本的な対策はもちろん、窓や扉を防災仕様のものに変えるなど、家そのものの安全性を高め、命を守る方法があります。
このコラムでは、家にまつわる防災の工夫をご紹介します。手軽にできるものもありますので、ぜひ参考にしてください。
家具の置き方や配置を確認する
家具の置き方、固定方法
地震が起きたとき危険な状態にならないよう、家具それぞれに効果的な固定方法があります。家具転倒防止用品は、インターネット通販やホームセンターなどでそろえましょう。
家具を配置するコツ
リビングなどの生活スペースに本棚などの収納家具がある場合には、できるだけ収納を別のスペースに移動させ、「生活スペース」と「収納スペース」を分けるようにしましょう。
大きな家具は、万が一転倒しても睡眠中にケガをしないような場所・向きに移動させる
ドアの近くに転倒する可能性がある家具や物を置かないようにする(軽いもの・高さのないものであったとしても、外に出るのを妨げてしまう場合があります)
「防災リフォーム」を行う
家具の配置の他にも、「強化ガラス」や「屋根の軽量化」など、家そのものの安全性を高めるリフォームがあります。
(1)耐震補強リフォーム
地震の揺れで崩壊しないよう、柱や壁などを補強するリフォームが可能です。
(2)屋根の軽量化
瓦屋根やセメント瓦など、落下した際に危険性の高い屋根をより安全なものに変更することができます。
(3)窓ガラスリフォーム
割れにくい強化ガラス、割れても散乱しにくい合わせガラスに変更するリフォームです。
(4)トイレ・浴室を閉じ込められにくい扉にする
ドア枠を強化して変形しにくい建材に変更することで、「ドアが開かなくなる」危険性を防ぐことが可能です。
(5)停電対策
家庭用燃料電池を自宅に設置することで、災害時に電気の供給が途絶えても、電気やお湯を使うことができます。
マンションの防災リフォームの際に気をつけること
マンションの場合、リフォームをする際には管理組合に連絡し、許可を得る必要があります。多くの場合、リフォームが可能なのは「専有部分」のみです。禁止事項などもありますので、事前に確認するようにしましょう。
まとめ
家の中においては、まず家具の固定やレイアウトの変更をして災害時の安全性を高めるようにしましょう。古い家屋の場合は建物自体が危険なこともありますので、リフォームも視野に入れることをおすすめします。
また、マンションに関しては、基本的に専有部分であれば自由にリフォームできますが、事前に管理組合への相談が求められる可能性があります。管理規約などを事前に確認するようにしましょう。
また、被災した際の支援制度については、下記をご参照ください。
リブネスでできること。
「不動産売買」「リフォーム」「賃貸管理」「空き家管理」「相続」「資産運用」まで、大和ハウスグループのネットワークを生かし、お客さまのお住まいに関するお悩みの解決をお手伝いいたします。
監修:災害危機管理アドバイザー 和田隆昌(わだ たかまさ)
NPO法人「防災防犯ネットワーク」防災担当理事。「防災士」の資格取得をきっかけに災害危機管理アドバイザーとしての活動を開始。自治体や企業の災害対策コンテンツを作成。専門誌編集長を歴任。アウトドア、サバイバル術も得意。講演会、各種セミナー、TVなどマスコミ出演多数。著書に『今日から始める生活防災 - 大災害から命と住まいを守る最新の危機管理術』(ワニブックス)、『まさか我が家が! ? 命と財産を守るサバイバル・マニュアル21』(潮出版社)、『地震が起きる前に読む本』(サンマーク出版)などがある。
※掲載の情報は2024年8月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。
写真:Getty Images