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コラム
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間取りや設備、学校までの距離など、
子育て環境で重視すべきことは?

どんな環境を子育てがしやすいといえるのでしょうか。生活環境や建物、自治体、教育環境など、さまざまな観点から考える必要があります。詳しくご説明します。

POINT 01 子育てしやすい生活環境選びのポイント

子育てのしやすさは、生活環境によって大きく左右されます。住宅を選ぶ際、周辺地域でチェックすべきポイントを見ていきましょう。

通園・通学路、自宅周辺の交通量

人通りの多さ、死角といった防犯面、車の出入りが多い商業施設や工場、駐車場の有無や路上駐車の状況など、お子さまが通園や通学の際に、どのような道を通っていくのか確認しましょう。十分な歩道の幅やガードレールがあれば、車両との接触の可能性が少なくなったり、お子さまの飛び出し防止にもなったりして安心です。また、帰宅時間が遅くなった場合も考え、人通りの多さ、街灯の整備状況、地域の見回りボランティアがいるかといった点もチェックするとよいでしょう。

駅・バス停

住宅から徒歩圏内に鉄道やバス停など、公共交通機関があるかどうか確認しておくとよいでしょう。荷物などを抱えてお子さまと駅やバス停まで長い距離を移動するのは大変ですし、お子さまが電車やバスを使って通学したり、塾や習い事に通うようになったりした場合などを考えると、重要なポイントです。

病院・クリニック

お子さまが小さいうちは、急な発熱やケガなどで頻繁に医療機関を受診する可能性があります。小児科や眼科、耳鼻科、内科など各科の病院やクリニックが近いと、思いがけない体調不良に対応しやすいでしょう。夜間診療や救急対応の有無もチェックポイントです。

公園

公園が住宅のそばにあると、親子で遊ぶときにも役に立つほか、ご近所の方々との交流もしやすくなる可能性があります。また、小学校の課題などで自然物の採集や観察などが出ることもあるので、子育てにおいて公園はなにかと役立つ場所だといえます。可能なら、住み始める前に、公園を利用しているのはどんな方たちか、子どもたちはどんな遊びをしているのかなども見てみるとよいでしょう。

スーパー、コンビニエンスストア、商店街

ある程度まとめて買い物ができるスーパーやコンビニエンスストア、商店街が近くにあると便利です。また、配達に対応しているお店があるかどうかも事前に調べておくとよいでしょう。ネットスーパーの配達区域かどうかもチェックポイントです。

実家など頼れる人との距離

住宅購入の際に、家事や育児のサポートをお願いしやすいように、ご自身やパートナーの実家との距離を考慮される方は多いでしょう。ただし、「干渉が多い」「どちらかの実家の近くだと相手の実家に気を遣う」などといった悩みを抱える可能性もあるかもしれません。総合的に検討するようにしましょう。

POINT 02 子育てしやすい住宅選びのポイント

「子育てしやすい住宅」を選ぶときに重視したいポイントをまとめました。

壁の防音性

壁が薄いと、昼夜問わず、お子さまの泣き声などで近隣に迷惑をかけていないか気になるかもしれません。特に乳幼児期は、壁の厚さ、防音効果は住まい選びの重要なポイントです。防音や騒音対策の基本、防音や騒音対策に有効なインテリアについては、こちらの「防音や騒音対策になるインテリアコーディネート」をご覧ください。

耐震

地震対策のための工法には、耐震(たいしん)、制震(せいしん)、免震(めんしん)と、種類があります。

耐震・制震・免震構造の違い

地震の際の強さが、建物にどう作用するか、一般消費者が住宅を購入したり建てたりするときにわかりやすいよう住宅性能の表示基準として、耐震性能のランクを示す「耐震等級」という言葉がよく用いられます。

耐震等級は住宅の性能表示制度を定める「品確法」に沿って制定されたもので、建物の耐震性能によってランクが3段階に分かれています。その数字が大きければ大きいほど、地震で建物が崩壊しないよう、地震に対する構造躯体の倒壊・崩壊等のしにくさを表示しているため、住宅を購入したり建てたりする際の目安になります。耐震等級2や3の住宅は、「制震」や「免震」にも対応しているケースがあるので、よく確認するといいでしょう。

防犯

生け垣や壁などで見通しが悪くなってしまうと侵入されやすい住宅となってしまう可能性があります。戸締まりを忘れないよう気を付けたり、防犯用のセンサーライトを設置したりしましょう。

日当たり

時間帯によって日当たりは変わります。住宅を購入する際には、時間をずらして見学するなど、1日のうちどこにどの程度日が当たるのか確認するようにしましょう。

収納の多さ

子育て中の家庭にとって、収納スペースは多ければ多いほど助かるものです。お子さまの成長に伴って服の買い替えは必要となりますし、幼稚園や保育園、学校関連の荷物、思い出の品、習い事の道具、おもちゃなど、気が付くと増えている可能性があります。

玄関の広さ

玄関は住宅への出入りや空気の入れ替えなどの役割があります。お子さまが小さいうちはベビーカーや三輪車、自転車などの置き場にもなり得るため、玄関のたたきはある程度広めがよいでしょう。また、シューズボックスや玄関収納があると、お子さまのものや、家族のアウトドアグッズやゴルフバッグなどといった荷物もすっきり片付けられます。

間取り

家族のライフステージに合わせて必要な間取りは変化します。一定の年齢になると、お子さまにも個室が必要になるでしょう。最初から広い家を選ぶ、住み替えをするなど、さまざまな選択肢があります。詳しくは、「ライフステージに合わせた間取りを選ぶコツ」をご覧ください。

マンションの場合

マンションの場合は、さらに次のポイントに気を付けましょう。

■エレベーターの有無

エレベーターの有無で、日々の生活は大きく変わります。お子さまとベビーカー、荷物を抱えて階段を上り下りするのは、避けたい方も多いでしょう。

■共用施設など

マンションによっては、託児所やパーティールームなど、子育てに活用できる共有施設を備えているものがあります。このような施設の有無も判断材料のひとつです。共益費や管理費がどのくらいかかるのか、利用可能な時間帯や条件などを確認しておきましょう。

POINT 03 子育てしやすい自治体選びのポイント

自治体によっては次のような子育て支援を提供しているところもあります。

  • ・家事代行や育児支援ヘルパーの派遣サービス
  • ・おむつなど育児用品の割引券やクーポンを配布
  • ・子どもの医療費助成や就学支援
  • ・認可保育所など、子育て支援施設

「どの市区町村(自治体)に暮らすか」について判断する材料として、子育て支援、医療費助成などがあげられます。各自治体のホームページなどで確認できます。また、役所には育児に関する相談窓口がありますので、そこでまとめて制度や自治体サービスなどについて確認するのも効率的です。

POINT 04 地域の教育環境を聞くには?チェックポイントは?

子育てをしたい地域の教育環境を尋ねるには、どうすればいいのでしょうか。チェックポイントとともにご説明します。

誰に聞けばいい?

まずは通園・通学を考えている地域の教育委員会や学校などに尋ねてみましょう。より身近なことについては、やはり同じ「その地域に暮らす親」に尋ねたいものです。幼稚園や保育園などの体験保育は、参加者同士が情報交換しやすいのでおすすめです。

どんなことをチェックすればいい?

学校に見学を申し込み、ご自身の目で、そこに通う子どもたちの様子を見てみましょう。「子ども同士でどんなやりとりをしているか」「先生はどのような指導をしているか」などを意識してみてください。また、建物などがきちんと管理されているかどうかもチェックしましょう。

POINT 05 住宅という資産を活用し、理想的な暮らしを

子育てしやすい住宅購入を考え、結婚や出産を機に引っ越しを考える方は多くいらっしゃいます。住宅を手に入れるということは、より理想の暮らしに近づく手段のひとつであり、「資産」を手に入れることでもあります。たとえば、育児が終わったらその資産を売り、次のステージに合ったよりよい住まいに住み替えるという選択肢も生まれます。
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  • ・ご自身の土地と隣接する地域の基本情報
  • ・ご自身の土地周辺の不動産取引状況

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※掲載の情報は2023年1月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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