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生活を考える

人気雑誌&Web媒体の編集者に聞く
これがワタシの理想のキッチン
♯2 WEBメディア『みんなの家づくり』
編集責任者 松井 元香さん

家事や料理、収納など、生活実用のアイデアを紹介した
WEBメディア『みんなの家づくり』の編集責任者・松井元香さん。
これまで住宅雑誌編集部に約10年在籍し、350軒以上のお家を取材してきた松井さんに
「理想のキッチン」を教えていただきました。

これまでにさまざまなお家を取材されていますが、最近はどんなキッチンが多いですか?

過去10年、取材する中で個室のキッチンはあまりなかったように思います。リビングと続いている、オープンキッチンが主流となっています。家族の気配が伝わる、子どもの様子を見ながら家事ができる、という点をキッチンの第一条件に挙げて、そこから具体的に設計していくお宅が多いですね。「スペースは限られていても、広がりの感じられるキッチンにしたい」という方が増えています。

家を建てる際、理想のキッチンをつくるコツはあるのでしょうか。

最近はご夫婦で意見を出し合いながら家づくりを進めるお宅が増えています。家の全体像は物事を俯瞰で捉えることが得意な夫、実用面で具体的なアイデアを出すのが妻というパターンが多いかな。いずれにしても夫婦間で役割を分担し、何についてどちらが主導権を握るかを決めておくのが揉ることなくスムーズに理想に近づけていくコツです。キッチンは女性のこだわりが強くなりがちなところ。設計担当が女性だと家事や子育ての経験も豊富な分、より女性目線で細やかな設計を期待できます。家事動線や収納場所など、かゆいところに手が届くというか…。家事する場を家の中で最も心地よい空間にしたい!などとリクエストをしてみてはいかがでしょうか。

それでは、松井さん個人の暮らしについてもお伺いさせてください。現在、どのようなキッチンを使っていらっしゃいますか。

10年前に購入した建売住宅に、夫と高校生と小学生の子どもと暮らしています。私は仕事で帰宅が遅くなりがちなので、平日の夜はとにかく時間と戦いながら料理(笑)。キッチンはセミオープン型なのですが、子どもが「手伝いたい」と言ったときに動線を塞がれ、作業に手間取るので断ってしまうことも。一緒に料理ができるのは、時間に余裕のある休日くらいです。だからこそ動線を塞がず、リビング側から手伝ってもらえるフラットなカウンターのオープンキッチンだったら、どんなにいいだろうと思います。「手伝いたい」と子どもが言ったときに、気持ちよく手伝ってもらえるキッチンが理想ですね。

今のキッチンで気に入っているところはありますか?

食器を収納するためのステンレス・ラックを壁一面に作ったことです。よく使う1軍の食器を手前に置いて、2軍、3軍と3段階で収納しています。振り向けば、普段使う食器がすぐ取れるので、忙しいときにも便利です。自分なりに工夫するのが好きな人は、見せたいものはオープンにして、隠したいものはカゴなどに入れると使いやすいと思います。

松井さん個人の「理想のキッチン」は、どんなキッチンですか?

「みんなに開かれた自分の基地」かな。自分の基地なんだけどクローズドではなくて、みんなにも開かれている空間が理想です。過去に取材で伺ったお家で、「私もこんなキッチンにしたい!」と思ったことがあります。壁側に火の元、リビング側にシンクと作業台があるⅡ型のキッチンで、横にはパントリーを兼ねたユーティリティがあり、食材や家電を収納できるようになっていました。料理に集中したい時は壁に向かってもくもくと調理ができますし、友人や子供たちと料理をしたい時にはシンク横のワークトップで一緒に野菜を切ったり盛り付けができます。気の向くときにカウンターで人とつながることのできるキッチンは、私の理想ですね。

ダイワハウスのキッチン紹介

ダイワハウスでは、その人のライフスタイルに合ったキッチンを6タイプに分類し、提案しています。
その中から、『みんなの家づくり』責任編集者・松井さんが選ぶ、働きながら家族の時間も充実させる「理想のキッチン」とは?

[松井さん's select!]食材こだわり派「振り向けば手が届く」キッチン

調理の効率がグンと上がる! 大容量の背面パントリー付きキッチン

「キッチンは1日に何度も使う場所なので、機能性は重視したい」と語る松井さんが選んだのは、「振り向けば手が届くキッチン」。パントリーが真後ろにあるので、調理の途中でもすぐに手が届きます。
「平日に買い物をする時間がないので、週末に1週間分の食材をまとめ買いしています。そのため、足りなくなったら困るものは、つい買いすぎてしまうことも…。そんな私にとって、なかのものを把握できて尚かつ収納力も高い、パントリーがあるキッチンは理想です」(松井さん)

パントリーの扉に「ライトスルースクリーン」を利用すれば、お客様が来たときに収納しているものをサッと隠せて便利です。

料理の合間に他の家事もはかどる! ユーティリティスペース

「キッチンの横にアイロン掛けやパソコン作業ができる、ユーティリティスペースがあるといいですね。お宅によっては、家の中で一番光が当たる場所にキッチンをつくっている方もいます。そうすると、退屈になりがちな家事を、楽しい時間に変えることもできると思います。キッチンとつなげると動線も無理がないですし、時間を有効に使えるのがいいですよね」(松井さん)

キッチン横に配したユーティリティスペース。調理の合間に本やパソコンで調べものをしたり、ひと休みしたり、自由に使うことができます。

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