細菌やウイルスのほとんどは加熱によって消滅します。作り置きのおかずは再加熱し、ハムやかまぼこなどの加工品も必ず加熱を。また、手で触れると菌がつくので、食材は加熱前にカット。おにぎりはラップを使って握りましょう。
煮物の煮汁や水気もお弁当が傷む要因の一つ。煮汁はしっかり切り、余分な水気はキッチンペーパーで拭き取っておきます。
酢、梅干し、しょうがなど抗菌作用のある食材を活用するのもおすすめ。例えば、ごはんは酢飯にしたり、梅干しを入れて炊きます。
肉料理は、しょうが焼きや甘酢あんかけなどに。しそやカレー粉も防腐効果があります。
食材は手で触れず菜箸で詰め、食材同士がくっつくと傷みやすいので、仕切りやカップを使います。また、おかずやご飯が冷めないうちにふたをすると、中に蒸気がこもるので、完全に中身が冷めてから、ふたを閉めましょう。
お弁当は直射日光や湿気、熱のこもった場所は避け、風通しのいい涼しい場所に置くようにします。保冷剤を活用してもよいでしょう。
水分が残っていると雑菌が繁殖するので、食器用洗剤でしっかり洗い、よく乾かすこと。ふたのパッキンが外れる場合は外して洗います。おかずの色素が付着したり、においが気になる場合は、キッチン用漂白剤につけて殺菌消毒を。
ダニは温度が20度を超え、湿度が60%以上になると繁殖するといわれ、蒸し暑い6月頃はダニにとって最適の気候。畳やカーペット、布団などに多く繁殖します。晴れた日は窓やドアを開けて換気を、雨の日はエアコンの除湿機能を使って乾燥を心掛けましょう。
外部から荷物や人について室内に侵入する淡褐色の小さな虫・チャタテムシは、カビを餌に増殖します。また、アレルギーの原因となるコナダニもカビの発生しやすい環境で増殖。これらが発生するとそれを餌に人を刺すツメダニが発生。換気はもちろん、掃除をして、カビの餌となるホコリやアカなどを除去して清潔にしましょう。
ゴキブリは、冷蔵庫の裏やコンロの下など暗くて暖かく、そして狭い場所を好み、ゴミや調理くずなどが餌になります。換気扇や排水管から侵入するケースもあるので、キッチンはもちろん、洗面所、トイレなども掃除をして清潔に。ホウ酸団子などの毒餌をゴキブリの好みそうな場所に置くのも有効です。また、燻煙剤で駆除するときは、わずかなすき間からも他の部屋へと逃げるので、各部屋、同じタイミングで行います。
小麦粉や米、そうめんなどの食品にはチャタテムシやコクヌストモドキなどの小さな虫が発生します。粉類などは密閉性の高い器に入れ、冷蔵庫に保存すること。また、床や棚などにエサとなる粉類や食品カスなどを残さないように掃除します。
蚊の幼虫は、バケツや植木鉢の水受け、空き缶などにたまった、ちょっとした水に発生することも。なるべく家のまわりの水たまりをなくします。側溝などの水路も泥やヘドロを取り除いて流れをよくし、発生を予防します。また、網戸をしっかり閉め、蚊取り線香や蚊取りマットを活用して、室内に寄せつけないようにしましょう。
2016年4月現在の情報となります。