愛知県の北西部に位置する一宮市の閑静な住宅街。昭和59年、この地に一般病床28床の尾洲病院を開設して以来、30数年に渡り地域医療への貢献に努めてこられたのが、医療法人 来光会さまです。実直な医療活動の継続により、地域からの信頼と実績を積み重ね、病床も段階的に増床。平成2年に医療法人を設立し、平成11年には131床に増床されました。
同法人では、『地域医療における役割をより明確にすることで、自院の貢献度を高めたい』との思いから、平成11年に72床を医療療養型病床に転換。その後、平成13年には131の病床全てを医療療養型に転換し、デイサービス事業も開始されました。また、全ての施設でISO9001認証の取得や独自のサービス提供マニュアルを作成するなど、全体で業務の品質および信頼性の向上に努めておられます。
来光会さまでは、尾洲病院のある尾張西部医療圏の状況に鑑み、平成27年には36床を回復期リハビリテーション病床に転換されました。こうして増床や病床転換を行われてきた同院では、その度に建物改修を重ねて対応されていました。同時にリハビリテーション機能を強化するための課題が徐々に表面化してくることとなりました。さらに今後、グループ全体で医療だけでなく介護・福祉の領域を一層広げ、地域に対し包括的なケアの実践を目指すため、その核となる病院には新しいビジョンを表現する建物が必要だと、建て替えを決断されたのです。
患者さまの利便性などを考慮し、新病院の建設予定地には隣接の駐車場で計画。さまざまなハードルを乗り越え、当該地での建設が実現しました。
平成29年9月にオープンした新病院は、回復期リハビリテーション病床を倍の72床に増床(医療療養病床:59床)。医療設備の充実はもちろん、機能回復・健康増進を目的に屋内プールや最新機器を備えたリハビリテーションスペースなど、ハード面の充実も図られています。また、雇用の維持・促進を目的に、職場環境の改善についてもきめ細かく配慮。デザイン性に優れたルーバーによって、モダンな印象を与える外観が特徴的な“新・尾洲病院”は、地域からも高い注目を集めています。
CASE13
医療施設 尾洲病院