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コラム
<リノベーション>
エアコンの効き具合が大きく変わる!省エネ性を高め、健康リスクを抑制できる、
住まいの断熱リフォームがおすすめです

リフォームというと、内装や間取りの変更や水回り設備などの交換を思い浮かべますが、住まいの断熱性を高めるというリフォームもあります。壁の内部や床下など隠れた部位の工事になるので、施工後に見た目の大きな変化があるわけではありませんが、住まいの快適さを大きく向上させることができます。

POINT 01 断熱は快適な暮らしの重要な要素

「断熱」とは、文字どおり「熱」の移動を「断」つこと。熱は高温から低温に向かって移動する性質を持っています。冬場に室内が暖まってもその熱は外部に向かって出ていこうとしますし、反対に夏場は屋外の熱気は室内に入り込もうとします。エアコンの効率を上げるためには、住まいの断熱性を高めることが必要です。健康に暮らすために、冷暖房に使うエネルギーをできるだけ抑えて冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる環境をつくりましょう。断熱性を高めることは快適な暮らしの重要な要素です。

POINT 02 断熱リフォームで住まいの省エネ性を向上

住まいの断熱性を強化するメリットを、あらためて考えてみましょう。

まず、省エネ性です。日本で初めて住宅の省エネルギー性能(断熱性能)が目標として掲げられたのは1980年(旧省エネ基準)のことです。1980年以前に建築された住宅では、そもそも省エネ性能が数値として表されることはありませんでした。その後、省エネルギー性能に関する基準値は、1992年(新省エネ基準)さらに1999年(次世代省エネ基準)と、より省エネ性の高いものに段階的に引き上げられましたが、その数値は、1980年の基準と同様に「目標」として示されたもので、数値を満たすことが義務づけられたわけではありません。国からは2020年までに義務化するという方針が示されていましたが、2019年の1月に義務化の見送りが決まりました。しかし、1980年以前の建物や、その後建築されたものでも、「省エネ基準」を満たしている建物でなければ、リフォームすることを検討した方が良いと思えます。

断熱性が低いと冷暖房の効率が悪く、エアコンなどを強運転し続けることになります。その電気の多くは、石油やガスなどの化石燃料を原料としてつくられており、CO2(二酸化炭素)の排出量を増やすことになります。CO2は地球温暖化を促進する「温室効果ガス」のひとつに挙げられます。排出量が増えれば、温暖化を加速させることにつながり、また、各家庭で支出する光熱費もかさみます。

POINT 03 断熱性の高い住まいは住む人の健康にもプラス

断熱性の高い住まいは、住む人の健康リスクの低減にも寄与します。断熱性が低いと、暖房していない部屋の温度は低くなってしまいます。たとえば、玄関や廊下、洗面所や浴室、トイレなどです。さらに、暖房を切った寝室は、比較的気候の温暖な関東地方でも、真冬の明け方に10℃以下になっているケースが少なくありません。

部屋間の移動時、温度差が10℃以上あると急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを発症させる「ヒートショック」を引き起こす可能性があります。人は寒さにさらされると熱を奪われまいとして血管を収縮させ、逆に暖かな場所では血管を広げるため、血圧が大きく変動します。それが心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を招いてしまいます。

国土交通省が実施した調査※で、居間の室温が暖房により18℃、寝室が無暖房で10℃という住まいで暮らしている男性(平均年齢57歳)は、寝室も18℃に保たれている住まいの人に比べ、起床時の最高血圧が2mmHg高くなっていました。また、同じ調査で断熱改修をした住まいの居住者は、改修未実施の居住者に比べ、起床時の最高血圧が3.5mmHg、最低血圧が1.5mmHg下がったこともわかりました。断熱改修によって住まいの中の温度差を改善することは健康リスクの抑制につながるのです。

※参考:断熱改修等による居住者の健康への影響調査(国土交通省ホームページ掲載資料)

住まいの中の温度差が改善されれば、健康で快適な暮らしを送れそう!

POINT 04 効果的な断熱リフォームとは

断熱リフォ-ム工事は大きく2つに分かれます。1つは床下、壁の内部、天井裏。もう1つは、窓(開口部)です。ガラスだけで内外を仕切っている窓は、熱が一番出入りしやすいところであり、冬の暖房時は家全体から逃げる熱の58%、夏の冷房時は外から家に入り込む熱の73%が窓(開口部)からとされています※。窓の断熱性向上の方法は、窓ガラスの交換です。1枚ガラスではなく、2枚ガラスの間に空気層を設けた複層ガラスや、Low-E複層ガラスと呼ばれる2枚のガラスの一方の内側に金属のフィルム膜を張り、出入りしようとする熱を遮断するものなどがあります。また、サッシ枠をアルミ製から熱を通しにくい樹脂製のものに変えることも有効です。

マンションの場合は、開口部の窓やサッシは「共用部分」であり勝手に交換することはできません。対応策としては、既存の窓に内窓を取り付けるという方法があります。もう1枚窓を取り付けることによって断熱性はもちろん、防音性や防犯面でも効果が期待できます。

※一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会資料より

窓ガラスやサッシの交換でも断熱性がアップするのね!

POINT 05 断熱リフォームは他の工事とセットで計画を

断熱リフォームは壁や天井、床などの仕上材を撤去して行い、新たに仕上げを施すことになります。そのため、断熱改修を単独で行うのではなく、内装リフォームと同時に行うことで工事費を圧縮できます。壁のクロスなどが新しくなることでインテリアのイメージが大きく変わるので、リフォームに対する満足感も高まります。断熱リフォームをされる場合は、他のリフォームと併せて検討してはいかがでしょうか。

大和ハウス工業のLivnessでは、ハウスメーカーとしての住まいの構造やインテリアに関する幅広い知見を活かして、間取り変更や住まいの機能性を高めるリフォームの一環として断熱リフォームをご提案しています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

※掲載の情報は2023年2月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。

写真:Getty Images

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