大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

過去のワークショップ 家も地球も気持ちいい、暖かさ&涼しさのヒミツを探ろう!

セミナー概要

  • 日時・場所
    平成20年3月1日(土)13:00~16:00 東京支社ビル2階会議室
    平成20年3月8日(土)13:00~16:00 大阪本社ビル2階会議室
  • テーマ 「自然を活かした快適な住まい方」
  • 講師 伊藤牧子氏(「こどものためのオープンハウス」※ 事務局代表)
  • 内容 おはなし:40分、休憩(ミニイベント):30分、ワークショップ(体感実験):80分
  • 参加者 東京会場:33名、大阪会場:40名

※「こどものためのオープンハウス」
太陽の光や熱、風など自然環境を活かした快適な住まいや暮らし方について、体感を通して学ぶ「住環境教育プログラム」を開発・実施。近年は、環境省「学校エコ改修と環境教育事業」において小学校の環境教育アドバイザー等の活動を実施。

おはなし

「こどものためのオープンハウス」の先生方に、世界のさまざまな地域の伝統的な住まいについて、クイズを交えながら分かりやすくお話ししていただきました。

世界の様々な家のおはなし ~自然と共生する工夫を見つけよう!~

地球上には、寒い地域や暑い地域など、土地によって様々な気候や自然現象があります。そこに住む人々は、その地域の気候風土に合わせた材料を使って、快適に過ごせる住まいを工夫してきました。

「蒸し暑くて雨の多い地域の家は?」、「乾燥して気温差の大きい地域の家は?」。グリーンランドの氷でできた家、モンゴルの布でできた家など、クイズに答えながら色々な国の家の工夫について、みんなで考えました。

「おはなし」のようす(大阪会場)

ワークショップ(体感実験)

ホットプレートや霧吹きなどの身近な道具を使って、「暖かい」&「涼しい」を感じる実験を行いました。
また、当日は「こどものためのオープンハウス」の先生方と一緒に、社内公募で選ばれた当社社員スタッフが、各実験テーブルで実験のお手伝いをしました。

1.手のひらでさわってみる実験

素材による熱の伝わりやすさのちがいを感じてみよう!

体感してみよう!

木や鉄、布など、さまざまな素材をさわって、温度のちがいを予想してみよう。
どれが一番冷たく感じるかな?

なぜ、どうして?

温度は同じでも素材によって熱の伝わりやすさが違うので、手や足など体が直接ふれるものの素材を工夫するだけで、暖かく感じたり、涼しく感じたりします。
皆さんの家のフローリングの床を思い浮かべてください。冬、素足で歩くととても冷たく感じますが、熱を伝えにくいカーペット等を敷くと暖かく快適に過ごすことができます。

2.手でさわらないで感じる実験

さわらなくても伝わる熱を感じてみよう!

体感してみよう!

ホットプレートなどの温めた鉄板や、氷の近くに手を伸ばしてみよう。
どんな感じがするかな?

なぜ、どうして?

熱は温度の高い方から低い方へ、さわらなくても伝わります。
例えば、夏、アスファルトの道路を歩くと気温以上に暑く感じますね。これは、太陽の熱がアスファルトにたまり、道路の表面温度が自分の体温より高くなっているからです。家の前にアスファルトの道路がある場合、生け垣などでアスファルトからの熱が家の中に入ってくるのを防ぐと、ずいぶん暑さを和らげることができます。

3.手をぬらして感じる実験

ぬれた手が乾くとき、どんな感じがするのかな?

体感してみよう!

片方の手に霧吹きでお湯をかけて、両手をウチワであおぎます。
どんな感じがするかな?

なぜ、どうして?

人は、汗が蒸発することで体を冷やします。水が蒸発するときには熱が奪われ表面温度が下がるからです。夏暑い日に昔からよく行なわれている「打ち水」も、周りの温度を下げ涼しくする工夫の一つです。

4.手で風を感じる実験

風の通りぬけ方で熱の感じ方はどう変わるかな?

体感してみよう!

プラスチックケースと籐で編まれたケースがあります。それぞれのカゴに片手を入れてみてください。
反対側からドライヤーで風を送ります。
右手はどんな感じがしますか?左手は?

なぜ、どうして?

この実験では、家のつくりと通風・換気の関係を体感しました。夏は風があると涼しいし、冬は風があると寒く感じます。家の中に自然の風を取り入れたり防いだりすることも、気持ちよく暮らすヒミツです。

5.すだれと霧吹きの実験

すだれと霧吹きで、植物の作り出す涼しさのヒミツを感じてみよう!

体感してみよう!

この大きな電球を太陽だと思ってください。
この太陽の前に、すだれをかけます。
すだれの前に顔を近づけてみてください。
どんな感じがしますか。熱いかな?
実際に、温度計で測ってみると・・・。

じゃあ、今度は霧吹きで水を吹きかけてみましょう。
どうなるかな?
さらに、霧吹きで水を吹きかけつつ、ウチワであおいで みると・・・。

なぜ、どうして?

この実験では植物の蒸散作用※による涼しさを体感しました。すだれの代わりに、窓の外に植物で緑のカーテンをつくれば、日射しをを防ぐだけでなく、植物の葉の蒸散作用で緑のカーテンの表面温度が下がり、そこを通る風が冷やされて部屋が涼しくなります。

※蒸散作用;植物は根から吸収した水の大部分を葉から水蒸気の状態で排出しています。この作用を蒸散作用といいます。

6.箱模型実験 ~冬あたたかく、夏すずしい家はどれ?~

自然の力を取り入れながら、快適に住む方法を見つけよう!

体感してみよう!

夏と冬、色々な工夫をした家に見立てた箱模型を3つずつ用意しました。

(夏の実験)

  1. 部屋の中にカーテンがかかっている家
  2. 窓の外にすだれをつけた家
  3. 二重ガラスの窓の外にすだれを付け、夜間換気している家

(冬の実験)

  1. 何もしない普通の家
  2. 家の中に蓄熱材が入っている家
  3. 断熱材で覆われた家の中に蓄熱材が入っている家

それぞれの箱に棒温度計を取り付け、それらを太陽に見立てた電球から等間隔になるよう配置します。
その後、太陽に見立てた電球を15分間隔でつけたり消したりし、人工的に昼と夜を繰り返し、箱の中の温度を測りました。
箱の違いによってそれぞれどんな違いがあるのだろう?

こどもたちの意見

  • 断熱材で囲まれた家は夏涼しく、冬暖かいと思った。
  • カーテンだけの家は、夏とても温度が上がった。

エコ宣言

体感実験の後に、「家に帰ってからチャレンジしてみること」を一人ずつ発表してもらいまいた。
発表した子どもたちは、「快適な住まい方名人」として、当日書いたワークシートに認定印を押してもらいました。

こどもたちの「エコ宣言」

こどもたちのワークシート

おわりに

住まいに工夫を加え、暮らし方をちょっと工夫するだけでずいぶん快適に暮らせることを体感しました。今日学んだことは、身近な光や風、緑や水などの自然を上手につかって気持ちよくする方法です。
身近な自然を使って気持ちよく暮らせる達人は、身近な自然を大切にする達人になります。

私たちの暮らしは、自分の家だけでなく街や海、山、そして地球全体の環境とつながっています。だから、身近な自然を活かして自分が気持ちよく暮らせる達人は、地球環境を大切にする達人にもなるのです。
これから自分が気持ちよく暮らせる工夫をいっぱい見つけて、地球も気持ちよくしていきましょう!

参加者の声

こども用アンケートより

「おはなし」について

  • 自分の国の気候にあわせて家を建てていることが心に残った。
  • 世界の国のお話は、知らないことがいっぱいあった!
  • クイズが家の種類でおもしろかった。

体感実験について

  • 南の部屋で日当たりがいいので、すだれをつけようと思いました。
  • エアコンとかがなくても、少し工夫すれば暖かくなったり、すずしくなるんだと思った。
  • 箱の家の実験がおもしろかったです。
  • 鉄板と木の(実際の)温度が同じということが、とてもびっくり。
  • 特に、手でさわらないで感じるというのが良かった。
  • 緑のカーテンはすごい役割をしているんだなと思いました。
  • 実験が楽しかった。すだれとキリ吹きだけで、すずしくなるのはびっくりした。
  • 今年の夏は涼しく過ごせそうだなと思った。夏を涼しくする方法を教えてもらって良かった。

大人用アンケートより

自由記述

  • 夏にぜひ、グリーンカーテン(ゴーヤ)を育ててみようと思いました。
  • 子どもと一緒に勉強するということが日常ではありませんので、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。
  • 実際に、「見・聞・触」体験ができて子どもも楽しく学習できたと思います。
    今回のイベントの内容を今後の生活に活かしてみようと思いました。
  • 子どもにとって、実験など物に触れる機会は一番良い経験になり、記憶にも残ります。とても貴重な体験ができました。
  • 暑い夏に実施したら、さらに実感が深まると思います。
    子どもたちにとって、今の時期は暑さを忘れがちで想像が必要なので。面白い企画でした。
  • 子どもでもよくわかるような実験で良かった。
  • 我が家でできるエコ(すだれ、つる性植物の利用)、ぜひ実践したいです。

リンク

こどものためのオープンハウス

太陽の光や熱、風など自然環境を活かした快適な住まいや暮らし方について、体感を通して学ぶ「住環境教育プログラム」を開発・実施している団体。

有限会社 風大地プロダクツ

環境をテーマにした製品の企画・デザイン。
「暮らしとエコ」をテーマに、製品やこども向けの環境教育の教材を開発・販売。
「こどものためのオープンハウス」のスタッフである芝氏が設立。

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